レクサス HS250h 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
ドライバーズカーとしての味も印象的
国内レクサス初のFF車で、かつハイブリッド専用車だが、レクサスの一員として問われるのが、高級車としての資質であることは、ほかのプレミアムセダンと同様。さらにHS250hの場合は、燃費への期待にも応えなければならない。
動力性能に関しては、最高出力110kW(150ps)、最大トルク187Nm(19.1kgm)というスペックのアトキンソンサイクルの2.4L直4エンジンに、それぞれ105kW(143ps)、279Nm(27.5kgm)を発生するモーターを組み合わせ、システム全体では、140kW(190ps)を発揮する。
車重は1640kgと、ボディサイズのわりに重いのは宿命だが、動力性能も高い。ここはプリウスと比較するのがわかりやすいだろうが、出力は5割増しで、燃費は3分の2というイメージだ。
実際には、走り出しは意外とマイルドで、プリウスと大差ない。しかし、30km/hを超えたあたりからの力強さはだいぶ違って、スペックの上がり幅と相応にパワフルな印象となる。もちろん、エコモード、パワーモード、EVモードも備わる。 燃費については、ちゃんと測ることができなかったので、あくまで想像での話だが、市街地で15km/Lをちょっと切る程度になるのではないかと思う。
もっともHSで驚かされたのは、静粛性の高さと走りの滑らかさだ。エンジン停止→再始動もほとんど感じ取れない。これらはプリウスでも感心させられたばかりだが、さらに上の域に達しているのだ。
ブレーキフィールは、新型になって良くなったプリウスとは味付けの方向性が異なり、減速感自体を抑えることで、より回生を感じさせない設定とした模様。全体としては、より違和感は薄れたように思う。
フットワークは、意外とドライバーズカーの味がしたのが印象的。ハンドリングはけっこうシャープで、操作したとおりに鋭くノーズが向きを変える。速度を増すにつれてフラットになっていくところも好印象だ。
HS250hは、まず北米と日本の市場に投入されるのだが、現状をベースに少しチューニングを変えれば、欧州に出しても通用するであろう味を持っている。 ただし、現状は乗り心地が固めのわりにロールが大きめという印象。後席はちょっと跳ね気味で、段差の乗り越し等ではやや大きめに入力を感じる。前席と後席の居心地の差は、もう少し小さくなっているほうがいいだろう。それができると、より高級車らしくなる。
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