ランボルギーニ ガヤルド LP560-4 ビコローレ 試乗レポート/飯田裕子(3/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:茂呂幸正
スピードの世界へと誘う5.2リッターV10エンジン
何十台もの輸入車が駐車されているJAIAの会場を慎ましやかに抜けて、一般道に向かう。
しかし、走り出すとすぐに硬さが伝わってきた。自動で変速していく『AUTO』モードにギヤをセットし、プリウスを走らせるかのごとくスムーズにアクセルを踏んでいっただけでも、エンジンから届けられる動力がタイヤに伝わるまでのダイレクト感がとりわけ強調されて伝わってきた。
少し重いステアフィールからも同様に硬さは伝わってくる。
特別なスポーツカーであるという印象をますます強めていったのは、徐々にペースを上げてみたときだった。硬いと感じていた乗り味が、どんどんと引き締まっていく方向へと変化するのがわかるから面白い。
エンジンを始動させたときに感じた、「ドライブというよりもスピードの世界へとドライバーを誘う」感覚は、走るほどに強まっていく。
さらにタイヤのグリップ限界などまだまだずっと先にあるようなペースでのコーナリングは、ピタッと4輪のタイヤが路面を捉え、シャキシャキと曲がっていく。
走行開始直後は「いや~、硬い。お~、硬い」などとブツブツ言っていたのだが、走行ペースが上がるに連れ、シャシーのタフさを如実に感じられるガヤルドと一緒に、どこまでイケるのかを試してみたくなる。
4WDである懐の深さに甘えて、大トルクを使いながらコーナリングしてみたい・・・と。
5タイプの走りを楽しめるというガヤルドLP560-4。ノーマル/ コルサ/ スラスト/ スポーツ /オートマティックはそれぞれにギヤチェンジを速め、シフトポイントも高回転で行う度合などが増す。
中でも『CORSA(コルサ)』は最もスポーティな設定となり、ESPのスリップ許容角もより大きくなるのだが、一般道でガヤルドを走らせるのにこのモードは使いきれない。
そこでセンターコンソール上のボタンで『SPORT』を選んでみると、アクセルを強めに踏み込んだだけでも、シャープな加速感と高音を高めたハリのある魅力的なエンジン音が、鋭い加速Gと同時に体感できた。特別なスポーツカーはこれだからクセになる。
一方、このクルマで長距離ドライブとなると、この乗り心地のハードさは疲れるのではないか?と少々気になった。
ドライブの世界とスピードの世界、その両方を乗用車的な快適さで味わえないところも、ガヤルドLP560-4らしいところ。それゆえ乗り手を選ぶ。
それもまた、スーパースポーツカーとしての魅力なのだから。
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