エコではなく“エゴ(EGO)”モード搭載!ランボルギーニ 新型アヴェンタドールSの実力をサーキットで試す(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
アヴェンタドールからさらなる進化を遂げた後継モデル“S”
ランボルギーニのトップモデル「アヴェンタドール」のさらに上に追加された「アヴェンタドールS」に、スペインのバレンシアで乗ってきた。
アヴェンタドールSは、これまでのアヴェンタドールを全面的に刷新。ボディを一瞥しただけでは分かりにくいが、その進化はあらゆるところに及んでいる。
ランボルギーニのトップモデルであるアヴェンタドール。その最大の特徴と言えば、自然吸気(NA)V型12気筒を搭載している点にある。
創業時の350GTや400GTこそ、それをフロントに搭載していたが、その後の伝説的なミウラ以降のカウンタック、ムルシエラゴ、ディアブロなどは全てミッドに搭載することで一貫している。
「自然吸気のV12をミッドに搭載することは、ランボルギーニのトップモデルのDNAなのです」
世界的な規制強化によって、8気筒や12気筒など自然吸気の多気筒エンジンは貴重な存在となりつつある。ランボルギーニの伝統とそうした状況とは直接に関係はないが、その魅力が“至高”であることは間違いない。
羽根のような軽さで吹き上がる6.5リッターV12エンジン
実際、アヴェンタドールSの6.5リッターV12は激しいまでに躍動的であった。
バレンシア郊外のリカルド・トルモサーキットのピットレーンでアヴェンタドールSに乗り込み、アクセルペダルを軽く踏み込んでみると、12個ものピストンが上下動しているとはとても思えないほど軽々と、羽根のように軽く吹き上がった。
SのV12は、アヴェンタドールを40ps上回る740psの最高出力を8,400rpmで叩き出している。最大トルクは690Nmを5,500rpmで発生。どちらも、高回転域で発生し、回せば回す程に力を発揮するタイプのエンジンだ。レッドゾーンも8,500rpmからと、文字通りの高回転型ユニットだ。
アヴェンタドールSに乗り込み、ピットロードをゆっくりと進んでコースに入る。一周目は様子を見ながら走ったが、エンジンがとてもレスポンシブなことと、あり余るパワーの数分の一ぐらいしか使っていないことが自覚できる。
二周目に入って少しペースを上げても、余裕を残している。このコースはF1チームがテストに用いている一周4.05kmの本格的なコースだが、それが短く感じられてしまうほど、アヴェンタドールSは速い。
速いはずである。シャシーはアルミニウム製フレームと一体化されたカーボンファイバーモノコックで、乾燥重量が1,575kgだからパワーウエイトレシオは2.13kg/psしかない。最高速度は350km/h以上、0-100km/h加速2.9秒と抜群だ。
トランスミッションは7速シングルクラッチ式2ペダルAT。もちろん、ステアリング裏のパドルでマニュアルシフトが可能である。
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