車の乗り換え、何年でするのが得? コスパが良く、損をしないタイミングを解説
- 筆者: 文生伊(あおい)
車を乗り換えようか迷っている方、「何年で乗り換えたらよいのか」とベストなタイミングはいつなのか悩んでいませんか?
本記事では、乗り換えにおすすめの年数である、新車から3年目・5年目・7年目のメリット・デメリットを解説します。
また、乗り換えを検討すべきタイミングや、コスパの良い乗り換え方、車選びのコツなどについても紹介します。車の乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
車の乗り換えは平均7.1年! でも何年乗るのが得?
車には耐用年数があるため、いつかは乗り換えなければなりません。そこで気になるのが「みんなはいつ頃乗り換えているのか」「平均的な乗り換え年数はどれくらいなのか」ということでしょう。
一般社団法人日本自動車工業会の2021年度の乗用車市場動向調査によると、車を買い替える平均年数は7.1年でした。さらに、車の所有者の2割以上が10年以上乗り続けていることも明らかにされています。
乗り換えた理由は「手放した車が一定基準に達した」「手放した車の状態変化」など、車が経年劣化したなどの理由が上位となっています。
今後の乗り換え予定については、6割強の人が「買い替える時期は未定」、約2割の人が「5年以内に買い替え予定」となっており、多くの人が乗り換え時期を決めていないようです。
車の乗り換えにベストなタイミングは状況により異なる
では、車の乗り換えのベストタイミングはいつなのでしょうか。これについては一概には「何年」とは言い切れません。
それは「車の状態」「車の市場価値」「ライフスタイルの変化」「家計の経済状況」など様々な要因によってベストなタイミングは変わるからです。
そこで以降は、一般的な節目である新車購入後「3年目/5年目/7年目」で乗り換えるそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
定期的に乗り換えることのメリットだけでなく、同じ車に長く乗ることのリスクなども併せて紹介します。以下を参考に、あなたにとってベストなタイミングを判断してください。
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「3年目」で乗り換えるメリット・デメリット
〇 メリット
・車の価値が高いままで高額での下取り、売却が期待できる
・新車3年目に行う最初の車検費用や大きなメンテナンス費を支払う必要がない
・常に最新の安全技術や燃費の良いエンジンなどの恩恵を受けられる
・任意保険の割引が受けられる
× デメリット
・自動車ローンの残債がある場合は清算や置き換えなどの手間がかかる
新車を購入してから3年目は、実はコスパがとても良いタイミングです。
なぜなら、3年であれば車の価値がまだ高いため、高額で下取りや売却が期待できるからです。また、このタイミングでは、新車3年目の最初の車検費用や大きなメンテナンス費を支払う必要がありません。
また、短いスパンで新車に乗り続けることで、常に最新の安全技術や燃費の良いエンジンなどの恩恵を受けられます。さらに、任意保険の割引も受けられるというメリットもあります。
しかし、3年ごとに乗り換えることにはデメリットもあります。そのデメリットは「お金(キャッシュ)の問題」です。
ローンで車を購入している場合、残りのローンを一度に清算したり、新たなローンに置き換えたりする必要があります。ローンがない場合でも、一時にまとまった支出が発生することは家計にとって負担になるかもしれません。
3年目の乗り換えはコスパ◎
メリット・デメリットを総合的に考慮すると、3年で乗り換えることはコスパの観点で理にかなっているタイミングであると言えるでしょう。
「車の最新装備を重視したい」「車検などメンテナンスをしたくない(減らしたい)」という人におすすめのタイミングです。
「5年目」で乗り換えるメリット・デメリット
〇 メリット
・車の購入、維持にかかる費用と下取り、買取額のバランスが良い
・車の価値が下がる前に手放すことができる
・メーカー保証期間が5年で終わるため、保証終了前に乗り換えられる
・5年(60ヶ月)ローンを組んでいる人が多いため、完済のタイミングと併せて乗り換えを検討できる
× デメリット
・経年劣化や走行距離の観点から、3年時での乗り換えに比べると下取り、買取価格が低い
・5年の間にモデルチェンジが行われ旧モデル扱いとなり、査定額が下がるリスクがある
新車を購入してから5年目は「ゴールデンタイム」と言われるほど、乗り換えのタイミングとして良いと言われています。
その理由は、「車の購入・維持にかかる費用と下取り・買取額のバランスが良いタイミング」だからです。
5年を過ぎると、車の価値が一気に下がります。そのため、ある程度のレベルを保った状態で手放すなら、このタイミングが「ゴールデンタイム」となります。
また、メーカー保証期間が5年で終了するという点も重要な要素です。保証が終わると、エンジンやシートベルトなど重要な部品の保証が終了し、実費での修理が必要になります。
例えば、エンジンが故障した場合は数十万円の費用がかかることもあります。そのため、保証が終了する前に乗り換えることは、メリットとなります。
5年(60ヶ月)ローンを組んでいる人も多いため、完済のタイミングと併せて乗り換えを検討するのも良いでしょう。
しかし、5年間乗った車は、経年劣化や走行距離の観点から、3年時での乗り換えに比べると、下取り・買取価格が低くなる点はデメリットです。
また、5年の間にモデルチェンジが行われて、旧モデル扱いとなって査定額が下がるリスクも高まることにも注意しましょう。
5年目の乗り換えは経済的にバランス良し!
車の購入・維持にかかる費用と下取り・買取額のバランスが良いタイミングです。
もし5年目で乗り換えを検討する場合は、メンテナンスなど維持管理費用と乗り換えたい車の費用とのバランスを見極めて判断するとよいでしょう。
「7年目」で乗り換えるメリット・デメリット
〇 メリット
・5年でローンが終わっていれば、2年間は月々の負担が少なくなる
・車検費用や修理費用がかさむ前に乗り換えられる
× デメリット
・車両の売却価格が低くなり、新車の購入費用が高額になる
・乗りつぶすよりもランニングコストが高くなる可能性がある
新車を購入してから7年目は、乗り換えか乗りつぶしかを考えるタイミングです。
その理由は、7年を過ぎると多くの車で部品の劣化や性能の低下が始まるからです。
この頃になると、エンジンやトランスミッションなどの主要な部品の劣化が進み、故障のリスクが高まります。そのため、7年目の車検で高額な修理費用がかかる可能性があります。
また、修理費用は年々増加する傾向にあるため、家計への負担も大きくなります。
さらに、最新の車に比べて燃費が悪化している可能性もあります。そのため、日々のランニングコストを考慮しても、同じ車に7年以上乗り続けることはコスパが良いとは限りません。
したがって、7年目は安全性や燃費性能を考慮すると、乗り換えを検討する最後のタイミングと言えるでしょう。
7年目は乗り換えを考える最後のタイミング
7年目は、車の乗り換えか乗りつぶすかを考えるタイミングです。
安全性や燃費性能を重視するなら、7年目で乗り換えることを検討するとよいでしょう。しかし、車の購入費用を抑えたい場合は、7年目で乗りつぶすことも検討するとよいでしょう。
年数ではなく、乗り換えを検討すべきタイミング
車をいつ乗り換えるべきかの判断は「何年目に乗り換えるか」だけで決めるべきではありません。
その理由は、車のライフサイクルや市場動向にも着目することでコスパ良くお得に乗り換えられる可能性が上がるからです。
なかでも注目すべきポイントは以下の3つです。
乗り換えに絶好のタイミング
・フルモデルチェンジが発表された時
・走行距離5万km/10万kmを超える前
・決算期直前(上期/通期)など需要期
これらのタイミングがなぜ乗り換えの絶好のタイミングなのか、それぞれ詳しく解説します。
フルモデルチェンジが発表された時
いま乗っている車のフルモデルチェンジが発表されたときは、乗り換えを検討するタイミングです。
なぜなら、新モデルが発売されると、旧モデルの価値が下がるからです。
フルモデルチェンジとは、車を大きく改良して、外観や仕様を大幅に変更することです。多くの自動車メーカーは、4~5年ごとにフルモデルチェンジを行います。
フルモデルチェンジが発表されたとしても、発売日よりも前に売却することで、買取価格の下落を防ぐことができます。
新モデルは、車の骨格(プラットフォーム)から刷新され、最新の安全機能や燃費の向上、内装の快適化など、大きく進化しています。
また、前々から狙っていた意中の車種がフルモデルチェンジされたときは、旧モデルの購入を検討するタイミングです。
なぜなら、ディーラーは旧モデルを早く売り切るために、大幅な値下げをしてくれるからです。
日頃から自動車関連ニュースをウォッチしておくなど、アンテナを張っておくと、コスパよく乗り換えることができます。
走行距離5万km/10万kmを超える前
車の走行距離で乗り換えを検討するのもおすすめです。
なぜなら、走行距離は車の寿命を表す重要な指標だからです。特に、5万kmと10万kmは大きな節目であるとされています。
5万kmの車は、経年による傷や汚れが少なく、状態が良いため、高い下取り・買取価格がつきやすく、コスパよく乗り換えができるタイミングです。
10万kmを超えそうになると、特に注意が必要です。それは、車が10万kmを迎えた頃には、高額なパーツの劣化も進み、交換が必要となるタイミングだからです。
たとえば、タイミングベルト、ウォーターポンプ、オルタネーターの交換が必要になれば、5万円〜15万円前後の修理費がかかるものもあります。
また、10万kmを超えた車は、買い取ってくれない業者も出てくるため、走行距離は1つの大きな節目として考慮することをおすすめします。
決算期直前(上期/通期)など需要期
車の乗り換えを検討するなら、決算期直前はコスパを高める絶好の機会です。
特に2月や3月は、多くの会社が年度末決算を迎える時期です。自動車ディーラーや中古車買取業者も例外ではありません。
この時期は、ディーラーが販売目標達成のために新車の販売価格を大幅に値引きしたり、買取店が中古車の買取査定額を上げたりするなど、お得に売り買いできる可能性があります。
また、1〜2月は新車購入の需要が高まる時期でもあります。そのため、中古車を売却するタイミングとしては最適です。
ただし、ディーラーや買取店によって様々な販売戦略をとっているため、必ずしも好条件を引き出せるとは限りません。それでも、決算期直前は乗り換えを検討する際には、ぜひ検討していただきたいタイミングです。
車乗り換え時の売却のコツ
車を乗り換える時にはいまの車を売却する必要がありますが、実は車の売却には損をしないためのコツがあります。
特に、車の購入時にローンを組んでいる場合は、残債の有無を確認しましょう。また、いまの車の市場価値を売却前に確認しておくことも大切です。市場価値よりも安く売ってしまうと、損をしてしまう可能性があります。
その理由について、ひとつずつ詳しく解説していきます。
ローンの残債がないか
車を売却するときは、ローンの残債がないか確認しましょう。
車をローンで購入した場合、ローンを完済していないと、車の所有権はローン会社やディーラーにあるため、自由に売却できません。
まずはローンを完済し、所有権を解除しましょう。
一括返済が難しい場合は、ディーラーや買取業者に査定を依頼し、残債を返済できる額に達するかを確認しましょう。
残債と車の現在の価値をよく比較検討し、損をしないタイミングを選ぶことがコスパよく乗り換えるコツであると覚えておいてください。
市場価値の確認
車を売却する際は、いまの車の市場価値を知ることが大切です。
なぜなら、車の価値はモデル、年式、走行距離、車の状態などによって変動するからです。
市場価値を知らずに売却してしまうと、車本来の価値よりも安く手放してしまい、損をする可能性があります。
市場価値を確認するには、車の査定サイトなどのシミュレーションなどを利用するのも手です。ただし、より正確な買取価格を知りたいなら、一括査定サービスで実際に査定してもらうのがおすすめです。
査定の結果、売却しないという選択も可能です。また、予想より高く売れると分かれば、新しい車の購入にも前向きになれるでしょう。
おすすめはMOTA車買取。
Web上で最大20社が事前に入札してくれるから高額査定が見込める上、営業電話は上位3社からしか来ないため売るにしても売らないにしても効率が良いサービスです。
ただし一括査定は個人情報を入力する必要があるため、あまり乗り気ではないという人もいるでしょう。
そういう方に向け、下記の記事で個人情報なしで買取相場がわかるサービスをご紹介しています。こちらを参考にしてみてください。
個人情報が必要ないため、強引な営業にあうリスクも避けられておすすめです。
車乗り換え時の車選びのコツ
新しい車に乗り換えることは、多くの方にとって大きな決断となるでしょう。
そこでこのパートでは、その決断を後押しするための車選びのコツを3つ解説していきます。
・今後のライフイベントを考慮して車を選ぶ
・リセールの高い車はコスパが良い
・初期費用を抑えた乗り換えならカーリースも選択肢に
それぞれ解説しますので、失敗のない車選びの参考にしてみてください。
今後のライフイベントを考慮して車を選ぶ
車は数年間にわたって乗り続けるものなので、乗り換える際には、今後のライフイベントや用途を考慮して計画的に選ぶとよいでしょう。
例えば、結婚や出産など家族が増える予定であれば、広い車を選ぶ必要があります。反対に、子供たちが独立する予定であれば、コンパクトな車でもよいでしょう。
また、通勤で車を使うなら燃費を重視したコンパクトカーやハイブリッドカーを選ぶとよいですし、アウトドアを楽しみたいなら荷物をたくさん積めるSUVもおすすめです。
今までの車の使い方に加え、今後のライフイベントや用途も考慮して車を選ぶことで、後悔のない選択ができるでしょう。
リセールの高い車はコスパが良い
愛着を持って乗る車であれば、自分の好きなモデルや色を選びたいですよね。
しかし、コスパよく車に乗り換えるためには、リセールバリュー(車を売るときの再販価格)の高い車の方がおすすめです。
なぜなら、車はいずれ乗り換えなければならないものであり、その際に高く売却できれば、次の車の購入資金に充てられるお金が増えるからです。
リセールバリューの高い車は、必ずしも現在多く売れているモデルであるとは限りません。そのため、あらかじめリセールバリューの高い車を調べてから選ぶとよいでしょう。
また、同じモデルでもグレードや色によってもリセールバリューは変わるため、モデルにこだわりがある人は、そのモデルの人気仕様を選ぶのもおすすめです。
初期費用を抑えた乗り換えならカーリースも選択肢に
新車に乗り換えたいけれど、初期費用を抑えたいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんな方にカーリースはいかがでしょうか。
カーリースとは、車を買わずに月々定額で利用できるサービスです。
まとまった初期費用を用意する必要がなく、新車に乗れるため、経済的な負担を減らしながらカーライフを楽しめます。
リース期間終了後は車を返却するだけなので、売却の手続きや査定額の心配がありません。
車検やメンテナンスなどの維持管理もカーリース会社が行ってくれるため、費用面だけではなく、車の知識がなくても安心して利用できます。
よくある質問
ローン完済後の買い替えはもったいない?
ローンを完済した車に乗り続けると、支払った分の価値を最大限に活用できるため、手放すことは「もったいない」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、実はローン完済後は買い替えを検討する良いタイミングです。
その理由は、車は時間が経つと劣化すること、そして市場には新モデルが続々と登場してくるため、旧モデルの価値が下がり続けてしまうことです。
もちろん、他にも様々な理由はありますが、ローン完済後は買い替えを検討する良いタイミングであるといえるでしょう。
車を乗りつぶすと買い替える、どちらが経済的?
新車を買うにはまとまったお金が必要なので、経済的な負担が気になる方も多いでしょう。
しかし、車を長く乗ると、経年劣化や走行距離の増加による故障などのリスクがあります。そのため、長期的には維持費が高く経済的とは言えません。
一方、最新のモデルは燃費が向上したり、税制や保険料の優遇を受けたりできるため、ランニングコストを下げることができます。
新車に乗り換えるか乗りつぶすかは、車の売却額と新車の購入額を踏まえて、どちらが経済的かを検討することが大切です。
まとめ
車の乗り換えのタイミングは、車の保有年数や市場動向、走行距離などによって異なります。
一般的には7.1年で乗り換える人が多いですが、コスパを重視するなら3年、バランスを重視するなら5年など、自分に最適なタイミングも検討しましょう。
また、走行距離の節目で判断するのも一つの方法です。
さらに、フルモデルチェンジや決算期など、お得な条件を引き出しやすいタイミングも考慮しましょう。
ただし、家計の経済状況も重要な要素です。総合的に損をしない乗り換えタイミングを検討することが大切です。
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