まるでゲーミングチェアのような包み込まれる形状が運転に適している! スポーツ走行をしない人にもオススメのバケットシートとは

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シートにはさまざまな種類が存在する。運転中、長く座っていることを考えるとクルマを購入する際にしっかりとチェックしておきたいポイントの一つだろう。

そこで、今回はシートの中でもちょっと特殊なバケットシートについて紹介しよう。ハードなスポーツ走行やサーキット走行をする人向けと思っている人も多いかもしれないが、日常運転でもおすすめできる理由があった。

目次[開く][閉じる]
  1. バケットシートは身体を包み込む形状で疲労軽減にも役立つ!
  2. フルバケットシートはレース志向だが、セミバケットシートは実用性にも優れている
  3. バケットシートは車検に適合しているかが重要!

バケットシートは身体を包み込む形状で疲労軽減にも役立つ!

まるでレーシングカーのような形状のバケットシート。最近では似たような形状のゲーミングチェアも登場してきており、知名度が上がってきているのではないかと思う。

バケットシートとは縁を高くして、そこに身体が沈み込むように座る形状のシートだ。肩や腰、腿などを深く包み込むようにしてホールド性を高めたものを指す。

例えば、スポーツ走行時に身体に強い横Gがかかっても力むことなく姿勢をキープできるため、しっかりと運転操作を行うことができる。また、クルマの挙動が掴みやすいこと、衝突時にも身体を保護しやすい点などから、先に述べたレーシングカーなどで使用されてきた。

さらに、しっかりと身体がサポートできている場合は長時間のドライブでの疲労を軽減できる効果もある。

フルバケットシートはレース志向だが、セミバケットシートは実用性にも優れている

そんなバケットシートにも2種類がある。フルバケットシートとセミバケットシートだ。

まずはフルバケットシートから。フルバケットシートは背もたれが固定式で、ホールド性に優れているものの、実用面では純正シートより劣るかなりレース志向のものだ。高さの調整はできないため、フルバケットシートを購入する際にはしっかりと身体に適したものを選びたい。

セミバケットシートはフルバケットシートよりも左右のへりの張り出しが少なく、背もたれが可動するタイプだ。フルバケットシートよりもホールド性には劣るが、乗り降りも比較的しやすく、実用性ではこちらの方が優れている。かつては新車に装備されていることも多く、ホンダ シビック タイプRや日産 フェアレディZ、スバル インプレッサなどの一部に専用で用意されていた。

バケットシートは車検に適合しているかが重要!

そんなバケットシートだが、注意すべき点もある。

車検に適合するものを選ぶことだ。まず保安基準適合を証明する書類が確認できなければ、車検を通すことができない。保安基準適合の証明は、シートとシートレールと呼ばれるシートを前後にスライドさせる機構が合わせて受けているものであるため、セットで揃えなければいけない点に注意したい。

また、背面がむき出しになっている場合、後部座席のあるクルマであれば、シートバックプロテクターと呼ばれるオプションパーツなどを装着し、後部座席の乗員を保護できるようにしておかなければならない。

さらに、2ドア車で後席があり、乗車定員が4〜5名のクルマは、前席の片側がリクライニング可能なシートとし、後席からすぐに降りられるようにしなければならない。つまり。運転席と助手席の両方がリクライニングしないフルバケットシートの場合は車検に通らないこととなる。

スポーツ走行をしない人にもオススメ!

シートを交換するという行為は一般的ではないかもしれないが、純正のシートがどうも身体にしっくり来ないというような人にもセミバケットシートはおすすめだ。

日本ではレカロやブリッド、スパルコといった有名な大手メーカーもあり、それぞれにこだわりの商品ラインアップを展開している。身体に合ったシートを見つけて、快適なドライブを楽しんで欲しい。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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篠田 英里夏(MOTA編集部)
筆者篠田 英里夏(MOTA編集部)

クルマ好きが高じて、大学卒業後は自動車専門紙の記者や自動車メディアの編集を経験し、現職に至る。MOTA編集部ではこれまでの知識を生かし、主に記事制作や取材、企画などを担当。最近ではeモータースポーツのレースにもたびたび参戦している。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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