長期休みに行いたい! 普段よりちょっと手間をかけたセルフボディコーティングのポイント5つ
- 筆者: 近藤 暁史
- カメラマン:MOTA編集部
前回は「洗車編」をご紹介した。
洗車で下準備が整ったら、次はボディのコーティングを行いたい。洗車後にコーティングをかけていれば、硬い被膜が塗装を保護してツヤも出るのでさらに車両の仕上がりがよくなるのだ。
今回はワックスやコーティングをかける際のポイントを紹介しよう。
ワックスやコーティング剤は好みで選んで良い!
丁寧な洗車による下準備は、ワックスやコーティングの前工程として非常に重要だが、もちろんそのままではダメだ。
ちなみにワックスの場合、長期間はもたないし、次第に落ちてくるのが難点。そうなると当然、ツヤがなくなってくるので、シャキリ感がなくなって、場合によってはくたびれた感じすら漂ってくる。
ただしワックスもしっかりとかけてやるとツヤが出て、見た目もグンとよくなるし、塗装の保護という点で効果が発揮される。この場合、使うワックスやコーティング剤は好みで選べば良い。重要なのはその施工の仕方にあるのだ。
1)ワックスやコーティングをかける前の下準備
洗車で汚れを除去できたら、下地作りは完了。次はワックスやコーティングをかけて、ツヤを出しつつ、塗装を保護してやろう。使うのは好みや効果でいいが、大切なのはボディカラーの指定がある場合は守ることと、説明書きをしっかりと読むこと。
同じようなことが書いてあると思いがちで、そのまま作業してしまうことも多いが、今一度読むと意外な発見もあるし、効果を最大限に引き出すには大切だ。
作業上の準備としては、古いワックス分の除去までこだわりたい。古いワックスなんてどうやって落とすのか? と思うかもしれないが、カー用品店のボディリペアコーナーにあるシリコンオフを使えば除去可能。スプレーして柔らかい布で拭き上げるだけなので、手間もかからない。
2)作業上の注意ポイント
作業上の注意点としては、とにかく厚塗りになることが多く、結局その分は無駄になるし、輝きムラの原因になる。取り除く手間ももちろんムダにかかる。基本は薄塗りで、よく見かける円を描くのもダメ。円を描くのはやった気にはなるが、厚塗りの原因になるし、キズが付いてしまった場合、円キズというのは目立ってしまう。
正解はスポンジに少量取ったら、点々と塗装表面に置いて、それをつなげるように直線で伸ばしていくという方法。塗り漏れが怖いから厚塗りになるのだが、縦と横をクロスするように直線で塗っていけば、塗り漏れは防止できる。
3)拭き上げは製品によって違う
ワックスは乾く前に拭き取るものが多くて、この際は塗っては拭き上げるを繰り返す。一方のコーティングは化学薬品なので定着させる必要があり、白くなるまで乾かすことが多い。
つまり全体を塗ったら、乾かして、拭き上げるというシンプルな流れになる。ただ製品によって異なるので、ここでもやはり説明書きをよく読んで従うようにしたい。また、薄く塗っていれば、拭き取りも楽にできる。やはり厚塗りしていいことはないのだ。
4)ワックスがけは仕上げも大切
よくあるのが、すき間にワックスが入り込んでしまって、白くなってみっともないということ。最初にマスキングテープでカバーしておけば入り込むのを防げるが、手間はかかってしまう。
塗るときに注意しつつ、クルマを一周しながら点検して、入り込んでいたら、つま楊枝や綿棒などでかき出すように除去してやる。そのままにしておくと見た目が悪いだけでなく、そこにゴミや砂がくっついて、さらに悪さをすることもある。
5)黒いところは黒く
仕上げのひとつが、タイヤのツヤ出しなど。この際はタイヤワックスを使うが、そのままだとギラギラになることもあるので、乾拭きしてやると自然な風合いになる。黒いところがしっかりと黒いと全体のイメージも締まって見えてくるし、作業に対する満足度も高い。
タイヤ以外では、窓のフチゴムやワイパーの付け根部分もツヤ出し剤を塗っておくといいだろう。また、引き締まるという点ではガラスも重要で、仕上げの一環としてガラスクリーナーで磨いておく。
以上で、洗車からのワックスがけまでが完了した。手間をかけただけの効果は出たのではないだろうか? 趣味としてのボディケア。ぜひじっくりと行ってみてほしい。愛着もさらに増すはずだ。
【筆者:近藤暁史】
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