長期休みに行いたい! 普段よりちょっと手間をかけた洗車のポイント6つ

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洗車というのは時間と手間をかけずに、愛車がきれいになるのが一番だ、という意見がある。塗装の質もよくなり、新車時などにコーティングをかけることも当たり前になっているため、こういった考え方も出てきて当然。否定するつもりもない。

実際、セルフのガソリンスタンドで見ていると、セルフ洗車機で洗って、出てきたらザッと拭いておしまいという人は多いし、なかには拭かずにそのまま行ってしまうことすらある。水滴は走って飛ばすから大丈夫ということなのだろうが、クルマ好きとしてはなんだかさびしかったりはする。

洗車というのは実用面ではただきれいになればいいのだろうが、一方で趣味の要素もあるものだ。例えば、昭和の時代は1日かけてじっくりと洗車して、夕方に終了したら満足気にタバコをくゆらせながらきれいになった愛車を見つめるというのが当たり前に見られたが、これこそ趣味の領域に突入しているだろう。

もちろんこだわればこだわるほどきれいになるわけで、今回は長期休みなど時間のあるときに行いたい洗車とコーティングの仕方について解説する。

まずは前半となる、洗車のポイントを紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 1)丁寧に洗う
  2. 2)洗う順番に注意
  3. 3)細かい部分もスポンジを入れてしっかり洗う
  4. 4)シャンプーはしっかりとすすぐ
  5. 5)水分は可能な限り拭き取る
  6. 6)吸水力の高さを利用して、細かい部分も除去

1)丁寧に洗う

なにはなくともちゃんと洗うことは大切というか大前提だ。「居候、四角い畳を丸く掃き」ではないが、見えるところだけザッと洗うのはダメ。水をかけて塗装表面に乗ったホコリやゴミなどを洗い流す。これをやらないでいきなりこするのはキズを作っているようなものだ。

そのうえで、シャンプー専用の大ぶりなスポンジを使って、泡をたっぷりと立ててやる。専用スポンジはソフトなだけでなく、目も荒くて、この中に汚れを取り込むことでキズを防止する。豊かな泡もしかりで、泡が塗装とのクッションになるし、汚れを包み込み効率よく取り除いてくれる。

2)洗う順番に注意

ルーフ、フロント、リヤ、そして両サイドの順で洗っていく。つまり上から順番なのだが、逆だと服に泡が付くだけでなく、きれいにした所にまた汚れたシャンプー水が流れていくことにもなってしまいかねない。

また、ボディの下側は汚れがひどいことが多く、最後にすることであまり汚れていない所に引きずっていくことを防止できる。ホイール&タイヤも当然だ。

シャンプー水が入ったバケツの中で、こまめにスポンジをもんでやることも大切で、もむことでスポンジが取り込んだ汚れをバケツの中に排出して、新しいシャンプー水を含ませることができる。この点では、原液タイプよりも希釈タイプのシャンプーのほうがいいだろう。

3)細かい部分もスポンジを入れてしっかり洗う

得てして、見えるところだけ洗ってしまうのだが、完璧洗車の極意として「開けられるところはすべて開けて洗う」というのがある。シャンプーが飛び散らないように注意しつつ、ボンネット、各ドア、リヤハッチ、トランクなどは開けて開口部を洗う。

また忘れがちなのが給油口で、ここもフタを開けてスポンジを押し込むようにして洗うといいだろう。予想以上に砂などが溜まっていることが多いポイントだ。またグリルなどのすき間も意識して洗ってやる。

4)シャンプーはしっかりとすすぐ

シャンプーをかけ終わったら、水で洗い流してやる。この場合も上から下へが基本となる。また立ってかけると視線が上から下のみとなってしまうので、ときどき腰をかがめて視線を変えると、流し残しを発見しやすくなる。

とくに開口部はここでも意識して流しておきたい。シャンプーも化学薬品の一種だけに、塗装に残るのはよくないことと心得て、完全に流しておく。

5)水分は可能な限り拭き取る

お手軽系のコーティングで主流になっているのが、濡れたボディにそのままスプレーして拭けば完了としいうタイプ。今回は手抜きはしないので、しっかりと水分のみを拭き上げて、あとでワックスやコーティングは別途かけることにする。

使うのはタオルなどの目が荒いものではなく、人工セームやマイクロファイバークロスのような吸水性が高くて、ソフトなもの。これらに共通するのは、吸水性が高くてゴシゴシと手を動かさなくてもいいということ。

ボディの上に置いたら、引っ張ってやればそれで水分は除去できる。ゴシゴシやると、往復することで吸っては、また吐き出してを繰り返してしまうので、なかなか水分が除去できないのだ。順番はこれまでと少々異なっていて、両サイド、ルーフ、前後の順で行うと服が濡れるのを防ぐことができる。

6)吸水力の高さを利用して、細かい部分も除去

誰もが経験があるのが、拭き終わったと思ったら、ツーと水滴が流れ落ちるということ。乾くからいいという考え方もあるが、ワックスがけなどにも影響があるので、できるだけ取り除いておきたい。ここでも開けられるところはすべて開けて拭く。

問題はミラーの付け根やライトのフチ、ウォッシャーノズルなどで、ここは拭き上げに使ったクロスの端をすき間に入れ込むようにしてやる。こする必要などはなく、吸水力は高いので自然に吸い出してくれる。

以上で、洗車は完了。コーティングをかけている場合は、洗車しただけで輝きが戻るはずだ。普段からワックスをかけている場合は、このあとさらにワックスがけを行うことで、ツヤを出し、塗装を保護してやろう。

【筆者:近藤暁史】

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近藤 暁史
筆者近藤 暁史

男だてらに学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌の編集から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆。雑ネタを中心に、旧車、メカ、メンテナンス&レストアなどを得意とする。また、貼って効くなど、業界唯一のオカルトグッズ評論家としても活躍する。愛車は19歳のときに買ったFIAT500(ルパンのやつ)、2代目プントを6台乗り継ぐ(すべて色違い)、フィアット馬鹿一代。さらにバイクは現在稼働が4台。ひっそりとYouTube「こんどう自動車部」も進行中なので、こっそり見てみてください。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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