ジャガー XJ 試乗レポート 日下部保雄(1/2)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:オートックワン編集部
次世代ジャガーを強烈にアピール
ジャガーはドイツ勢とは違った独特の高級感を待っている。それはフォード傘下に入っても、また現在タタの資本が入ってもクルマ造りへのスタンスは変わりがない。だからジャガーは、自身のブランドというものをしっかりと保っているといえよう。
XJはそのジャガーのフラッグシップ。従来のXJはまさにジャガーの伝統を体現してきたザ・ジャガーであった。エクステリアデザインは伝統を重視し、それが逆にジャガーを縛っていたが、新XJはXFから始まった新しいジャガーのデザインストリームを取り入れたクーペスタイルを披露する斬新なもので、新しいジャガーを強烈に表現している。
しかし単にスタイルがスポーティになっただけでなく、新型XJというエッセンスの中には、代々受け継がれるジャガーらしいエレガンスを巧みに取り入れている。
特徴的なのはリアエンド。テールランプの造形とCピラーに注目して欲しい。これまでの高級車にはなかったアプローチである。開口部の大きなフロントの造形から、伸びやかにリアまで終結させるデザインは見事だ。全長は5mを超える5135mm、全幅は1900mm、ホイールベース3030mmと言うボリュームタップリのデザインを完結させている。ちなみにサイズはメルセデスのSクラスにほぼ匹敵する。
ライバルと比べ約150kgも軽いボディ
ボディは従来型で完成させたオールアルミニウムで軽量化を図り、従来型と比較してもさらにリベット技術を上げるなどして、さらに軽量化へ貢献している。ジャガーはハイブリッド車を持たないかわりに、ボディの軽量化と言う正統的なアプローチ手法で常に燃費改善の策を練っている。
事実、同じラージクラスのプレミアムセダンの中でも郡を抜いて軽く、約150㎏ほども軽く仕上がっている。アルミ自体は軽量化とリサイクル性に優れているが、生産と成型、それにコスト低減が難しく、どのメーカーも躊躇するが、ジャガーにとってはこれが第三世代のオールアルミボディであり、作り込みもますます冴え渡っている。
デザインの独自性はエクステリアだけではない。インテリアも革新ジャガーを強く意識したデザインだ。すでにXFでチャレンジングなデザインのコックピットを見ているので、それほど驚きはしなかったが、プレミアムブランドのフラッグシップとしてはかなり冒険している。
心を豊かにさせるレザーのメーターナセルにはTFTモニターを採用し、ウォーニング時にはメーターがコーションモードになるなど先進的、かつ合理的だ。面白いのはXF譲りのドライブセレクターで、浮上式のダイヤルシフトになっており、さらにスポーツモードにするとメーター全体が赤くなる。
外観からは狭そうに見えるリアシートだが意外とユッタリとしており、しかもスポーツラグジュアリーらしくサポート性も優れている。閉所感はなく、むしろ適度な包まれ感が好ましい。
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