始まりは斬新過ぎるHR-Vから! 新型ヴェゼル発表で改めて振り返るホンダ コンパクトSUVの歴史

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:島村 栄二・Honda
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2021年2月18日、ついにそのルックスが明らかとなったホンダ 新型ヴェゼル。発表されるや否やSNSで話題となるなど、非常に注目度の高いモデルと言えるだろう。

2021年4月の新型ヴェゼル正式発売を前に、ここでホンダのコンパクトSUVモデルの歴史について改めて振り返ってみたい。その始まりは、あまりにも斬新過ぎるHR-Vからだった。

目次[開く][閉じる]
  1. 2代目 新型ヴェゼル、実は3代目だった!?
  2. SUVの枠に当てはまらない!革命的な「HR-V」
  3. そしてヴェゼル誕生!登場直後からSUV販売No.1に

2代目 新型ヴェゼル、実は3代目だった!?

いよいよその全貌が明らかになったホンダ 新型ヴェゼル。しかしそもそも現在販売中のヴェゼルは初代モデルということもあり、その歴史を振り返るほどではないと思われる方もいることだろう。

しかし、ヴェゼルにはその祖となった車種が存在しているのだ。それが1998年に登場した「HR-V」である。

日本国外でも展開されている現行型ヴェゼル、実は北米や欧州市場ではHR-V名義で販売されており、一部地域では“2代目HR-V”と呼ばれているのだ。次の新型も海外でHR-Vを名乗るなら、これで3代目ということになる。

SUVの枠に当てはまらない!革命的な「HR-V」

“初代”HR-Vは、1997年に開催された第32回東京モーターショーに出展された「J-WJ」というコンセプトカーが元となっている。

この年のホンダは楽しさを創造する“J(Joyfull)ムーバー”をキーワードに、「J-MW」、「J-VX」、「J-WJ」、「J-MJ」の4台を出展。その後、J-MWはキャパ、J-VXはインサイト、そしてJ-WJ(ワイルド&ジョイフルワゴン)」がHR-Vとなって市販化されたのだ(J-MJのみ市販化に至らず)。

スリムボディと大径タイヤで独特な存在感

ステーションワゴンとクロスカントリーSUVを掛け合わせたという、まさに現代のクロスオーバーSUVとも言えるコンセプトで生み出されたHR-Vは、当時のコンパクトカー「ロゴ」(後継はフィット)がベース。そこに大径のタイヤホイールや、最低地上高を190mmに引き上げた足回りを備え、見事にSUVテイストを実現していた。

この斬新過ぎるデザインのHR-Vが、今から20年以上も前に発表されていたことが改めて驚きである。

実は隠れたロングセラー!

搭載されるエンジンは1.3Lのロゴよりも大型化したことで1.6Lのものを搭載。駆動方式はロアグレードにFFが用意されたものの、基本は4WDとなっていたのは時代を感じるところだろう。ちなみに写真では大きく見えるが、実はしっかり5ナンバーサイズに収まっている点もポイントだ。

またデビュー当初、HR-Vのボディタイプは3ドアのみだったが、1999年にはホイールベースを延長した5ドアが追加。2003年には3ドアが廃止されたが、同様の車種が他にラインナップされていなかったこともあってか、2006年まで生産が継続された隠れたロングセラー車となっていた。

そしてヴェゼル誕生!登場直後からSUV販売No.1に

そしてHR-Vの販売が終了した7年後の2013年、実質的な後継車種となるヴェゼルが登場する。

ヴェゼルもまた登場前にコンセプトモデルが発表されており、こちらは2013年1月に開催されたデトロイトモーターショーに出展された「アーバンSUVコンセプト」がそれとなる。

その後、同年11月の第43回東京モーターショーで市販予定車を公開し、翌月にヴェゼルとして日本での発売がスタート。好調な販売を維持したまま現在に至っているというワケだ。

新型ヴェゼルもロングセラーの愛されモデルになるか?

そんなヴェゼルも、コンパクトカーであるフィットがベースとなっている点はHR-Vと同じであり、SUVの力強さとミニバンの使い勝手を融合させたモデルというコンセプトも近しいものがあると言えるだろう。また、HR-Vは当初エクステリア優先の3ドアのみラインナップだった点と、クロスオーバーSUVながらクーペフォルムを採り入れたヴェゼルというデザイン上の共通点もあるように感じられる。

そして、どちらも初代モデルが登場からおよそ8年という長きにわたって生産、販売されてきたこともまた共通するポイントだ。

間もなく登場する新型ヴェゼルも先代や先々代と同じく長く愛されるモデルになるのかどうか、その辺りも含め、期待して待ちたいところである。

【筆者:小鮒 康一/撮影:島村 栄二・Honda】

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集主幹)

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