[試乗]ステップワゴン ”モデューロX”投入でライバル<ヴォクシー><セレナ>を猛追せよ!(2/3)

[試乗]ステップワゴン ”モデューロX”投入でライバル<ヴォクシー><セレナ>を猛追せよ!
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ステップワゴン、ステップワゴン スパーダに続く第3のモデル

HONDA STEP WGN Modulo X(ホンダ ステップワゴン モデューロX) 試乗レポート/山本シンヤHONDA STEP WGN Modulo X(ホンダ ステップワゴン モデューロX) 試乗レポート/山本シンヤ

基本はいいクルマなのに、ライバルに対する“プラスα”を感じにくい・・・それはホンダも認識していたようで、新たにノーマル/スパーダに続く“第3”のモデルを追加。それが今回紹介する「ステップワゴン モデューロX」だ。

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モデューロとは、ホンダの純正アクセサリーの開発・販売を行なうホンダアクセスのエアロパーツやサスペンション、ブレーキ、ホイールなどの機能系アイテムに与えられるブランド名である。ホンダ車のいい部分も悪い部分も知り尽くしたエンジニアが、量産の枠を超えて手掛けたアイテムは「ノーマルの良さを研ぎ澄ます」と高い評価を受けている。

その技を、販売店後付けのディーラーオプションで対応するのではなく、トータルパッケージで表現したコンプリートカーブランドとして登場したのが「モデューロX」だ。

すでに軽自動車のN-BOX、N-ONEに設定され、乗り味や内外装などは高い評価を受けているが、ステップワゴンはモデューロX第3弾であると同時に、初の白ナンバーモデルとなっている。

変更点は「フットワーク」「空力アイテム」「内外装」の3つ

HONDA STEP WGN Modulo X(ホンダ ステップワゴン モデューロX) 試乗レポート/山本シンヤ

ステップワゴン モデューロXの変更内容は大きく分けると「フットワーク」、「空力アイテム」、「内外装」の3つだ。

フットワークでは、15mmローダウンの専用サスペンションと、専用17インチアルミホイールを装着。サスペンションは『しなやかで接地性が高い』、『4輪で舵を切るような感覚』をキーワードに、走る道やドライバーのスキル、更にはドライバー以外の乗員も考慮したセットアップ。

アルミホイールも、軽さだけでなく剛性バランスを重視している。

質と品格も感じさせるプレミアム性も兼ね備えたデザイン

HONDA STEP WGN Modulo X(ホンダ ステップワゴン モデューロX) 試乗レポート/山本シンヤ

空力アイテムは“実効空力理論”に基づいてデザインされており、大開口のフロントエアロバンパー、小型化されたエンジンカバー、リアディフューザーを採用。車体下面に早い空気の流れをつくることで直進安定性に寄与している。ちなみに他のワークスコンプリートのようなボディ補強は行なわれていないが、これはノーマルの素性がいいためだ。

エクステリアは空力性能を磨いた機能美あるデザインのフロントエアロバンパーに加えて、フロントグリルフロントビームライト、LEDフォグライトなどにより、ノーマルよりも存在感のあるスポーティな顔つき。しかし、これみよがしなスポーティさとは違って、質と品格も感じさせるプレミアム性も兼ね備えたデザインに仕上がっている。

質感の高まったインテリア、さらに9インチナビやドラレコも標準装備化

HONDA STEP WGN Modulo X(ホンダ ステップワゴン モデューロX) 試乗レポート/山本シンヤ

インテリアはプライムスムース×ソフトウィーブのブラックコンビシート。2列目はキャプテンシートと6:4分割ベンチシートが選択可能だ。これに、トータルコーディネイトされたディンプルレザーのステアリング/シフトノブ、ピアノブラック調のパネルなど、質感を上げるアイテムをプラスした。

更に、専用オープニング画面の9インチプレミアムインターナビやドライブレコーダー、ETC2.0車載機などが標準装備化されたのも大きな特長と言えるだろう。もちろん、事故の予防を支援する「ホンダセンシング」も標準装備だ。

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モデューロXにはオトナが乗っても恥ずかしくない上質さがある

HONDA STEP WGN Modulo X(ホンダ ステップワゴン モデューロX) 試乗レポート/山本シンヤHONDA STEP WGN Modulo X(ホンダ ステップワゴン モデューロX) 試乗レポート/山本シンヤ

ステップワゴン モデューロXの見た目は、ノーマルよりスポーティな印象ながらも、トヨタ・ヴォクシー/ノアG’sのような”スポーツ一辺倒”でも、日産 セレナ ライダーのような”イケイケ感”とも違う、シックながらも力強さが増した印象。15mmローダウンされたことで、タイヤ&ホイールとフェンダーの隙間もちょうどいいバランスだ。

インテリアも、スポーティに仕立てる定番の赤ステッチやカーボン/アルミ調パネルなどわかりやすいアイテムを ”あえて”使わず、モノトーンでコーディネイトされた大人な装い。

そういう意味では、2代目オデッセイ「アブソルート」とイメージが近い。今ではアブソルート=スポーティだが、当初はスタイル/走り/装備の“質”を上げ、”大人が乗っても恥ずかしくない上級”と言ったコンセプトが掲げられていたのだった。モデューロXはその再来と言ってもいいと思っている。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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