[試乗]ステップワゴン ”モデューロX”投入でライバル＜ヴォクシー＞＜セレナ＞を猛追せよ！(1/3)

Modulo Xで再びライバル猛追へ

ホンダ ステップワゴンに新たにラインナップされたSTEPWGN Modulo X(ステップワゴン モデューロX)。登場した経緯や、ノーマルとの違い、走りの進化はどうか。そしてライバルのトヨタ ヴォクシー／ノア／エスクァイアや日産 セレナには、どこが勝っているのか。気になるポイントを、自動車研究家の山本シンヤさんが鋭くチェックする！

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デビュー間もないのに、ヴォクシーやセレナに負けてしまう理由とは

2015年に登場した4代目ステップワゴン。先代モデルでも高い評価を受けた使い勝手や走りのレベルアップはもちろん、燃費とパフォーマンスを高次元でバランスさせた「1.5L直噴VTECターボ」、リアゲートの縦開き／横開きを両立する「わくわくゲート」の採用など、激戦区のMクラスミニバン市場へ満を持して登場したはず・・・

だったが、蓋をあけて見るとトヨタのヴォクシー／ノア／エスクァイア3兄弟、日産のセレナに、販売台数で後塵を拝してしまっている。

なぜステップワゴンが売れないのか？

それは「見た目」と「走り」だと思っている。

ステップワゴンはいいクルマ・・・なんだけど、ライバルに勝るポイントを感じにくい

現行ステップワゴンのエクステリアは、ライバルを意識した柔らかいデザインへと変更されたのだが、ユーザーの反応の多くは「新型は大人しくなりすぎた」、「スポーティなスパーダでも物足りない」だったと言う。

ちなみにステップワゴン購入者の多くが販売店の想定以上にモデューロや無限のエアロパーツをセレクトしているとか・・・。

走りの部分は快適性／静粛性のレベルアップに納得だが、ハンドリングは素性の良さを感じるものの、初期応答性に対する前後バランスの悪さや路面変化でクルマが煽られる感じなど“ツメ”の甘さもあり、せっかくの1.5リッター直噴VTECターボを活かしきれていない印象だ。

そう、基本はいいクルマなのに、ライバルに対する“プラスα”を感じにくいのだ。