ホンダ「S660」をホンダ「ビート」と比較してみた/渡辺陽一郎(1/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
今も昔も話題の「2シーターオープンスポーツ」の2台を徹底比較
クルマ好きの間で話題の新型車といえばホンダ『S660』。久々に登場した軽自動車サイズのスポーツカーだから、注目を集めるのも当然だろう。
そしてオジサン世代がS660を見れば、1991年に発売されたホンダ『ビート』を思い出す。
S660と同様に、エンジンをボディの中央(座席の後部)に搭載する軽自動車のミッドシップスポーツカーであった。
ボディスタイル&サイズ
ホンダはS660を「2シーターオープンスポーツ」と位置付けるが、ビートは「2シーターミッドシップオープンカー」であった。「理屈抜きに楽しい街のコミューター」という表現も見られた。
当時は運輸省(現在の国土交通省)がクルマの急速な高性能化に目を光らせていたこともあり、小さくて安価な車種には「スポーツカー」という表現を使いにくい雰囲気があった。
また1990年にはホンダ「NSX」が発売されていたから、軽自動車のビートは「街乗り」に焦点を当てている。
とはいえ軽自動車でミッドシップのオープン2シーターに変わりはない。前後輪の重量配分はS660が45:55%、ビートは43:57%と似ている。
ボディサイズは、S660の全長が3395mm、全幅は1475mm、全高は1180mm。ビートは1998年に軽自動車規格が変更される前だから、3295mm×1395mm×1175mmになる。100mm短く、80mm狭いが、全高はほぼ同じだ。
意外なのはホイールベース(前輪と後輪の間隔)で、S660が2285mm、ビートは2280mmだから5mmしか違わない。ビートはオーバーハング(ボディがホイールから前後に張り出した部分)を短く抑え、当時のクルマでは引き締まり感があった。
そして今日のカーデザインは、ホイールベースが長く、オーバーハングを短くする方向に発展しているから、ビートの外観には古さを感じにくい。
進化度数:2点/10点(もう少し頑張りましょう)
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