凝りに凝った最新技術のオンパレード! バブル期のホンダ車3選

  • 筆者: MOTA編集部
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80年代後半から90年代前半に訪れたバブル景気。この頃のホンダは、日本経済とF1での好成績に後押しされ、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長していました。世界中から信頼され知名度も上がり、新型車開発にかける費用もまさに青天井。

その結果、低燃費と高出力を両立させた初のVTEC(Variable valve Timing and lift Electronic Control system:可変バルブタイミング・リフト機構)搭載車、縦置き直列5気筒エンジン、世界初オールアルミニウムモノコックボディなど、個性的且つ後世にも受け継がれる技術を投入したモデルが続々と登場します。そこで今回は、バブル時代に開発され凝りに凝っていたホンダ車を3車種ご紹介しましょう。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型が出ても人気が落ちない和製スーパーカー! ホンダ 初代NSX
  2. 初めてVTECエンジンを搭載した歴史的モデル! ホンダ 2代目インテグラ
  3. 縦置き直列5気筒FFの異色なセダン! ホンダ 3代目ビガー

新型が出ても人気が落ちない和製スーパーカー! ホンダ 初代NSX

1990年にデビューした世界に誇るホンダのスーパーカーNSX。スタイルは、低いボンネットと前寄りのキャビンにより、ミッドシップスポーツカーらしさを演出しています。

そして、初代NSXといえば、量産車としては世界で初めてオールアルミニウムモノコックボディを採用したことが大きなトピックです。さらに、エンジン、シャシー、足まわり、シート構造部材にまでアルミ合金を使用し、徹底した軽量化が施されています。

バブル期に開発されたスポーツカーらしく、当時の国産車としては異例の800万円オーバー。同時期に販売されていたトヨタの新たなフラッグシップセダンであるセルシオが650万円、ライバルとなる日産 R32スカイラインGT-Rが450万円程度であることを考えれば、いかに高額だったかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

世界が驚いた誰でも乗れるスーパーカー

ホンダ 初代NSXは、自然吸気でありながら最高出力280PS/7300rpm、最大トルク30.0kg・m/5400rpmを発生させる3.0リッターV型6気筒DOHC VTECエンジンに目が行きがちです。しかし、初代NSXが世界から注目された理由は、エンジンだけではありません。

当時販売されていた欧州のスーパーカーと言われる車種の多くは、走行性能やパワーを最優先し、運転のしやすさや快適性は二の次というのが常識でした。そんな中、初代NSXは、夏場であってもエアコンがバッチリ効き、さらに誰でも運転できるようATモデルをラインナップ。「NSXを境にスポーツカーの概念が変わった」と言われるほど、フェラーリをはじめ多くのメーカーを驚かせました。

ホンダ 初代NSXの中古車相場

■中古車掲載台数:45台

■中古車相場:705.8万円~1738万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年11月29日時点のデータ

初めてVTECエンジンを搭載した歴史的モデル! ホンダ 2代目インテグラ

1989年に2代目となったインテグラは、車種名が「クイントインテグラ」から「インテグラ」になりました。ワイドで低いウェッジシェイプのフォルムに、広く快適な居住空間を併せ持ち、3ドア クーペと4ドアハードトップをラインナップしています。

また、四輪ダブルウイッシュボーン式サスペンションや車速応動型リニアアシスト・パワーステアリングなど、スポーティな走りと快適な乗り心地を実現する装備を備えていました。

1.0リッターあたり100PSを達成した初VTEC

2代目インテグラには、最高出力160PS/7600rpm、最大トルク15.5kg・m/7000rpmを発生させる1.6リッター直列4気筒DOHC VTECの「B16A」が初めて搭載されました。レッドゾーンが8000rpmという、市販車としては超高回転なVTECエンジンは、1.0リッターあたり100PSを達成。

ホンダは、このエンジンを作り出すために、レーシングエンジンに匹敵する超精密鏡面仕上げのクランクシャフト、新高強度・細軸バルブ、ピストン冷却オイルジェットなど、超精度の加工技術や新素材を投入しています。

ホンダ 2代目インテグラの中古車相場

■中古車掲載台数:4台

■中古車相場:78万円~208万円

※中古車掲載台数および相場は、2020年11月29日時点のデータ

縦置き直列5気筒FFの異色なセダン! ホンダ 3代目ビガー

1989年にフルモデルチェンジをして3代目となったビガーは、世界初のエンジンレイアウトを採用した4ドアハードトップセダンです。

スタイルは、低いボンネット、横長ライト、湾曲したリアガラスを装備し、ロングホイールベースとすることで、小型ながら伸びやかなスタイリングを実現しています。デビュー当初は、5ナンバーサイズのみのラインナップでしたが、1992年の後期型になると、2.5リッターエンジンを搭載する3ナンバーも追加されました。

特異なレイアウトとSOHCに戻ったエンジン

3代目ビガーでは、直列5気筒SOHCエンジンを縦置きにし、前輪軸よりも後方のフロントミッドシップに搭載。縦置きエンジンでありながら前輪駆動という特異なレイアウトを採用し、当時としては画期的な前後重量配分と低重心化を実現しています。

また、2代目でDOHCエンジンを搭載していたのにも関わらず3代目でSOHCエンジンへ変更し、吸排気バルブを1気筒当たり2本ずつ備える20バルブを採用。さらに、前輪に動力を伝えるドライブシャフトはエンジン本体(クランクケース)を貫通するなど、とにかく今では考えられない程凝った造りとなっていました。

ホンダ 3代目ビガーの中古車相場

■中古車掲載台数:0台

■中古車相場:価格情報収集中

※中古車掲載台数および相場は、2020年11月29日時点のデータ

ホンダ/NSX
ホンダ NSXカタログを見る
新車価格:
2,794万円2,794万円
中古価格:
605万円5,930万円
ホンダ/インテグラ
ホンダ インテグラカタログを見る
新車価格:
209万円220万円
中古価格:
46.2万円315.5万円
ホンダ/ビガー
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新車価格:
238.2万円357万円
中古価格:
102.2万円137.8万円

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MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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