ホンダ 新型NSX 市販モデルを米で先行試乗!ホンダらしいコダワリ技術満載だが実は初代のリボーンだ!(2/4)
- 筆者: 清水 和夫
- カメラマン:本田技研工業
加速性能はポルシェターボと“ガチ”のパフォーマンス
さて、新型NSXのコンセプトはハイテクを満載したスーパーカーで電動SH-AWDとミッドシップという2つのキーテクノロジーが存在する。その中身はここでは書ききれないくらい数多いが、V6ツインターボとモーター内蔵の9速DCTを組み合わせたパワートレーンがミッドシップにレイアウトされる。
だがそれだけではない。電動SH-AWDを詳しく解説すると、フロントには左右独立のモーターを装備し、左右の駆動力(制動力)に差をつけることで、ヨーイングモーメントを発生させる。
モーター駆動による電動SH-AWDはすでにレジェンドで実用化されているが、リアルスポーツカーに採用することで、ドライバーの意のままに操ることを目的としている。
エンジンは専用に開発された3.5リッターV6ターボ
エンジンはNSX専用に開発された3.5リッターV6ターボで、重心を下げる75度のVバンクを採用したドライサンプ方式。このエンジンだけでも500HPとかなりのパフォーマンスが得られるが、9速DCTに内蔵するモーターの出力を合算すると、システム最大出力は573HP(英馬力)、最大トルクは645Nmとなる。
さらにフロントモーターには左右独立した2つのモーターを持つが、このモーターはむしろハンドリングに集中して使われる。
気になる重量は1725Kg(米国カタログ値)と重いが、前後重量配分はフロント42%、リヤ58%と平均的なミッドシップのウェイトバランスを持っているし、パワーウェイトレシオは3Kg/HP。0-100Km/h加速は3秒とポルシェターボとガチのパフォーマンスだ。
車体技術を見てみると、ホンダらしいコダワリの技術が満載される。
新型NSXはほとんどアルミが使われるが、部分的には超高張力鋼板や複合材も使われているので、コンポジットボディと呼んだほうが正しいだろう。
初代NSXは世界でも初めてのアルミモノコックで開発されたが、新型NSXは設計生産の柔軟性で有利なスペースフレーム構造を持っている。その意味ではアウディの設計思想に似ている。
シャシー技術で新しいのはバイワイヤーブレーキを持つので、ABSのペダル振動はない。実際にちょい濡れたサーキットを走ると、路面の摩擦が分かりにくいというデメリットはあるが、回生ブレーキと摩擦ブレーキを協調するにはバイワイヤーは不可欠な技術だ。
さらにフロントタイヤにモータートルクが加わるので、ハンドルに不自然なトルクステアを与えないために、Wジョイントのロアリンクを持っている。仮想キングピン軸をタイヤの接地中心に近づけるのが目的だ。
かなり端折って書いているが、実はアルミボディ技術でもホンダ独自の技術が織り込まれている。
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