ホンダ レジェンド 新型車徹底解説(4/6)
- 筆者:
ホイールベース短縮ながら拡大している室内空間
レジェンドは110mmものホイールベース短縮と65mmの全長短縮を行っているにも関わらず、室内長は2025mmの延長を実現。ボディ全幅拡大は25mmだが、室内幅の拡大は40mmを実現。ボディ全高は20mmアップ、室内高も同じく20mmアップだが先代はFFモデル、新型はプロペラシャフトを持つ4WDであることを考えれば、これも関心させられる数字だ。
室内空間の作りそのものはプレミアムサルーンらしい高級感にあふれている。しかし、ホンダ車を見慣れてきた人にはちょっとした違和感を感じる部分があるかもしれない。それは、広く前後を貫通しているセンタートンネルの存在。4WD化にともなって、どうしてもこの存在はなくすことができなかったのだ。
室内容積を圧迫するセンタートンネルだが、これは別の効果も生んだ。とくにフロントシートは左右にしっかりとしたパーソナル感が生まれ、レジェンドの目指すドライバーズサルーンらしさを格段にアップしている。当然、後席中央の足元はセンタートンネルの影響を受けやすい場所だが、レジェンドというクルマのクラスを考えればここはそれほど使われる場所ではない。4座席のスポーツカーが2プラス2であるように、プレミアムサルーンのシートはもともと4プラス1なのだから。
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