ホンダが新型CR-V ハイブリッドを日本導入に向け検討開始か、人気のSUVをカテゴリー強化へ
- 筆者: 国沢 光宏
新型ハリアーや新型CX-5のライバルを模索
このところ日本市場で売れているのは、軽自動車とコンパクトカー、ミニバン、SUVである。この4ジャンルで90%以上の販売比率になっているほど。なかでもクルマ好きに支持されているのがSUVだ。国産車、輸入車問わず、高価格帯のモデルを含め売れ行きは好調。なのにホンダは北米で発売した新型CR-Vを日本に投入しなかった。
なぜか? 先代モデルが徹底的に売れなかったからだ。
そもそもホンダの場合、4WDイメージが皆無に近い上、長い間、性能的に厳しいデュアルポンプ式から進化しなかったため、使い勝手も悪かった。加えて、クリーンディーゼルやハイブリッドに代表されるECOなパワーユニットもなく、スバルのように高い性能持つ自動ブレーキも無し。
マツダの新型CX-5などは、世界最高レベルの4WD性能+世界最高レベルの自動ブレーキ+ディーゼルエンジンという文句なしのパッケージ。かといってハリアーのように日本のユーザーだけを見て開発したキメの細やかさも持っておらず。それでいて競合他車と同じくらいの価格を付けていたのだから、CR-Vは売れなくて当たり前だったかもしれない。
とはいえ、CR-Vのような価格帯のSUVを販売しなければ収益が上がらない。ホンダのラインナップを見ると現状、安いクルマしか売れていないのだった。
新型CR-Vはハイブリッドで日本導入? 問題点は…
どうするのかと思っていたら、新型CR-Vを日本市場にも導入するという情報が流れてきた。となれば、欧州で販売されている1.6リッターのクリーンディーゼル+9速ATの組み合わせか?
欧州市場向けの新型CR-Vは、ユーロ6対応のクリーンディーゼルを搭載しており、高い評価を得ている。日本に導入すれば、新型CX-5の好ライバルになりそうだけれど、どうやら違うようだ。日本のディーゼル規制をクリアさせようとしたら、相当の投資をしなければならず、結果として車両価格が新型CX-5を大きく上回るため断念した模様。
ということで、中国で先行発表されている新型CR-Vハイブリッドを日本で販売することになったそうな。現行アコードと同じ2モーター式のハイブリッドとなり(日産ノートe-POWERより伝達効率の良い優れたシステム)、実用燃費は20km/L近いというから、ライバルとなるハリアーハイブリッドを余裕で凌ぐ。
街中でのドライバビリティも、THSIIのハリアーハイブリッドより優れており、けっこう魅力的だ。
問題は価格か。アコードが日本で売れない理由も価格にある。ハリアーと同じくらいに抑えてくれば、売れる可能性が出てくると思う。その上で、性能的にライバルより厳しいホンダセンシングをアップグレードしてくれば競争力あるのではなかろうか。
[Text:国沢光宏]
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