ホンダ シビックが待望の復活!ハッチバックの6MT導入は開発者が「自分が買いたかった」から!?
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
ホンダは2017年7月27日、10代目となる新型シビックシリーズを発表した。
新型シビックは、Cセグメントトップクラスの「操る喜び」を実現すべく、開発がすすめられた。クルマの骨格となるプラットフォームを刷新。開発の早い段階で、タイプRを想定したプラットフォーム作りを行ってきたという。さらに、今回はシビック史上初めてセダン/ハッチバック/タイプRの各モデルを1つのチームで行ってきた。
最近のホンダはスポーツモデルが少ない
昨今のホンダは、国内市場はN-BOXに代表される軽自動車の売れ行きが好調で、さらに2016年に発売したコンパクトミニバンのフリードも順調に売れている。
軽自動車やミニバンやが販売好調な反面、スポーティな走りを楽しめるモデルが少なくなっていたのも事実である。
日本では8代目シビックの販売以降、リーマンショックの影響や国内のセダン市場の縮小という変革期にあたり、シビックの販売を終了せざるを得ない時期があった。
そのため9代目シビックは日本で販売されず、9代目をベースとしたタイプRのみが750台の抽選販売をおこなうという変則的な形をとったが、10代目となる新型シビックは、歴代モデルが実現してきた気持ちの良い走行性能やかっこいいデザインなど、ホンダのDNAを継承し、”最強のシビック”として生まれ変わった。
「OTOKOMAE(男前)」を合言葉に開発された新型シビックシリーズ
新型シビックを開発するにあたり、ホンダはドイツのアウトバーンやニュルブルクリンクでクルマを徹底的に鍛え上げ、より成熟したモデルに仕上げることができたと開発者は語る。
高い目標にチャレンジするため、開発チームは「OTOKOMAE(男前)」を合言葉にしてきた。「男前=一切の妥協を許さない」ということを念頭に置き、開発チームが一丸となって形にした新型シビックシリーズでは、さまざまなこだわりが注ぎ込まれている。
例えば、ハッチバックモデルに6速マニュアルが設定されたこと。当初日本に6MTを投入する予定がなかったそうなのだが、思った以上に良い仕上がりになり、「日本のユーザーに乗ってもらいたい!」、もっと言うと開発陣が「自分で購入して乗りたい!」という思いで、日本導入が決定した。
実際、ハッチバックを購入した約4割のユーザーが6MTを選択しているそうで、開発陣の熱い思いがユーザーに届いた形になっているようだ。
セダン/ハッチバック/タイプRの3モデルをラインナップ
新型シビックは、新開発のプラットフォームを軸とし、ワイド&ローのスタイルを実現、さらにスムーズな加速性能と環境性能を両立する直噴VTECターボエンジンを搭載した。
ボディタイプは、上質な走りのセダン、スポーティなハッチバック、究極のFFスポーツのタイプRの3つをラインナップしている。
今回の新型モデルは、セダンのみが国内(埼玉・寄居工場)で生産され、ハッチバックとタイプRが英国のホンダオブ・ザ・ユーケー・マニュファクチャリング・リミテッドで生産されて日本に輸入される形になる。
なお、使用燃料は、国内生産のセダンはレギュラーガソリン、英国生産のハッチバック/タイプRはハイオクガソリンとなる。
セダン/ハッチバックには1.5リッター直噴VTECターボエンジンが搭載される。ステップワゴンなどに搭載されている1.5リッターターボエンジンと基本的には同じだが、シビック用にチューニングが施され、セダンは173馬力、ハッチバックは182馬力を発生する。
前述のように、ハッチバックにはCVTに加えて6MTも用意(セダンはCVTのみ)。さらに、安全運転支援システムのホンダセンシングも全車標準装備するなど、装備も充実させた。
新型シビックタイプRにはホンダ車初のレブマッチシステムを採用
より高性能なモデルであるシビックタイプRは、2017年4月にドイツ・ニュルブルクリンクサーキットの北コースでの走行テストで、FF(前輪駆動)最速となる7分43秒80のラップタイムを記録した。
320馬力を発生する新型シビックタイプRは、2リッター直噴VTECターボエンジンを搭載。エンジン制御技術の進化により、低回転域での高トルクかつハイレスポンスな立ち上がりと、全開領域での高出力化を実現した。
また、6速マニュアルトランスミッションのローレシオ化や軽量シングルマス・フライホイールの採用により、加速性能がさらに向上している。
さらに、ホンダ車初となるレブマッチシステムを採用。減速操作に合わせてエンジンの回転数が自動で調整されることで、減速時のアクセル操作が不要となり、ステアリングやブレーキに集中して運転することが可能になった。
走行モードでは、これまでの「スポーツ」とサーキット走行に適した「+R」に加え、街乗りでのドライビング用に「コンフォート」が追加された。
モードスイッチを操作するとダンパー・ステアリング・スロットルなど制御デバイスのセッティングが瞬時に変更され、サーキットから市街地まで、さまざまな シーンに応じた高いパフォーマンスを発揮。サーキットでの走行性能だけでなく、一般公道でのグランドツアラー性能も大幅に進化した。
すでに約6300台受注で納期は2017年末以降になる可能性が!
シビックシリーズの開発責任者の松本英樹氏は、「1972年に誕生した初代シビックは、世界のベーシックカーを目指して創られ、現在ではグローバルでホンダを支える基幹機種に成長しました。現在170以上の国と地域で販売されており、2016年に達成した4輪車世界累計1億台のうちおよそ4分の1にあたる2400万台をシビックで占めるなど、世界中の皆様に愛用されています。世の中やお客様のニーズが変わる中、いつの時代もシビックは基本性能の向上を徹底的に追求し、チャレンジを続けてきました。近年のシビックは保守的になったのでないか?というお客様の声を受け、従来の延長線上では世界に通用せず、お客様の期待を超えるシビックは提供できないと考え、従来の枠を大きく超えた企画を提案しました。今一度、シビックらしい大胆なチャレンジで、存在感をいっそう際立たせ、世界中のお客様に喜んで頂きたい。そういう強い想いがありました。この10代目シビックは、北米カーオブザイヤーを受賞するなど、海外でも多くのお客様に好評をいただいております。私たちが妥協なくこだわりぬいた10代目シビック。欧州で鍛え上げた 最高のシビックを、皆様にもぜひお楽しみ頂きたいと思います。」とコメントした。
新型シビックの月間目標販売台数はシリーズ合計で2000台としているが、予約の段階で目標の3倍以上となる約6300台を受注しているとのこと。内訳は半数以上がハッチバックで、残りの半数をセダンとタイプRが二分している。
3タイプとも人気カラーはホワイト。特にハッチバックはホワイトが3割強、次いでブラックが3割となり、この2色で約7割を占めている。タイプRに関しては、チャンピオンシップホワイトが約7割となっている。
なお、これから注文しても納期は年末から年始になる見込みだというので、購入を考えている方はお早めに!
[TEXT&PHOTO:オートックワン編集部]
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