燃費、走り、安全性能、全てが進化した「ホンダ 新型アコードハイブリッド」【徹底解説】(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
信号に設置された光ビーコンを読んでメーターに表示する新機能が加わる
運転支援の機能では、「信号情報活用運転支援システム」が備わった。
道路に設置された光ビーコンから得られる信号予定情報と自車位置の測定に基づき、スピードメーターの内部に信号関連の情報を表示する。
具体的には青信号で通過できる時は推奨速度、赤信号で停止すべき時はアクセルを戻す操作を表示する。信号待ちをしている時には残り時間を示す。現時点で約5700箇所の信号で利用できる。
だが、ドライバーが信号を見てアクセルやブレーキを操作するのは運転の基本だから、メーターに視線を落として指示に従うのは現実的ではないだろう。
この機能については、信号の見落とし警告などに発展させて、はじめて実用性を発揮するのではと考える。実際、複数の交差点が隣接している場所では遠方の信号が青だと、手前が黄色に変わっても見落としやすい。このような場面では、警告が有効に働く。
またアコードには緊急自動ブレーキを作動できるホンダセンシングが標準装着され、付帯機能として車間距離を自動調節しながら追従走行できるアダプティブクルーズコントロールも備わる。このシステムには停止状態までカバーできる渋滞追従機能もあるが、信号を検知して停止することはできない。
これは危険な落とし穴で、先行車のいる状態で発進と自動停止を繰り返していると、次第にドライバーのブレーキ操作に対する感覚が麻痺してくる。自車が先頭になって赤信号で止まるべき状態になった時、ブレーキ操作が遅れやすい。この時に警報を発するとミスを防げる。
安全装備の緊急自動ブレーキに、全車速追従型のクルーズコントロールが付帯され、これが運転ミスの原因になったとすれば本末転倒だ。ドライバーが自覚を持って運転することが何より重要だから、個人的にはクルーズコントロールの使用は高速道路に限るのが好ましいと思う。
それでも「渋滞追従機能」を設けるなら、赤信号まで担保しないと不十分だ。クルーズコントロールは「ユーザーがペダル操作をクルマに任せる」装備だから、安全性と背反する状態も起こり得る。これはアコードに限らず、対策を図って欲しいところだ。
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