欧州Dセグメント人気ワゴン 徹底比較(2/4)

欧州Dセグメント人気ワゴン 徹底比較
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最小排気量エンジンと最多段トランスミッション

フォルクスワーゲン パサートヴァリアントフォルクスワーゲン パサートヴァリアント

4785mm×1820mm×1530mmというサイズのボディと、その外寸をめいっぱい活かした容積重視のフォルムを持ち、オーソドックスな中に現在VWが展開する統一アイコンを盛り込んだデザインとされている。

標準装備の「クロームパッケージ」により、クロームメッキのアクセントを用いた部位は3台中でパサートがもっとも多く、パッと見の高級感がある。

ルーフレールについて、パサートヴァリアントのみルーフにベタ付けではない脚部のあるタイプとなっているのも特徴だ。

最高出力90kW[122ps]、最大トルク200Nm[20.4kgm]を発生する1.4リッター直4直噴シングルチャージャーエンジンは、3台中でもっとも排気量が小さく、トランスミッションには最多段となる7速のDSGが組み合わされる。

DSGは乾式デュアルクラッチを採用しており、発進時等にやや気を使うものの、ダイレクト感のある駆動フィールが強み。Sレンジを選ぶとシフトアップが抑えられ、よりスポーティな走りを楽しむことができる。

3台中で唯一、アイドリングストップ機構を採用しており、その動作も極めてスムーズに仕上がっている。

車両重量は1470kgと、3台中でもっとも軽量となる。

これらにより、10・15モード燃費は18.4km/Lと、3台中でダントツの好数値をマークしている。

乗り心地もいたって快適で、静粛性も高い。VWらしい剛性感があり、正確性の高いハンドリングとあいまって、ボディサイズからイメージするよりもずっと軽快感のある走りを楽しむことができる。

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新しい「猫足」の引き締まったドライブフィール

プジョー 508SWプジョー 508SW

全幅と全高は同等だが、3台中でもっとも長い4815mm×1855mm×1505mmというボディサイズを持つ。

スタイリングは、407がかなり個性的だったのに比べると、やや控えめな印象となったものの、新時代のプジョーらしい趣がある。

パワートレインは、最高出力115kW[156ps]、最大トルク240Nm[24.5kgm]を発生する、BMWとの共同開発による1.6リッター直4直噴ツインスクロールターボエンジンのみで、新世代のアイシン製の6速ATが組み合わされる。今回の中では唯一のトルコンを持つATとなるが、トルコンがあるほうが出足や微低速での動きは滑らかで、やはり運転しやすい。加速したい際もトルコンのトルク増幅効果によりスムーズに力強く立ち上がる加速感を得ることができる。

Sモードを選ぶとシフトダウンが抑えられ、よりピックアップが鋭くなる。ただし、マニュアルシフト時のシフトチェンジのタイミングは、ショックを低減するためか、あえて抑えられているようだ。

フットワークについて、プジョーというと「猫足」をイメージするところだが、意外や3台の中ではもっとも引き締まった感覚がある。とくに17インチ仕様のグリフがそうで、固さの中にしなやかさがあり、接地性に優れ、フラット感も高い。

この足まわりのセッティングはなかなか妙味である。

プジョー 508SWプジョー 508SWプジョー 508SWプジョー 508SWプジョー 508SW

見た目のイメージどおりスポーティな走り

ボルボ V60ボルボ V60

今回の中ではもっとも小さい、4630mm×1845mm×1480mmというボディサイズ。

プラットフォームは、S60やXC60と共通で、2775mmというホイールベースも同一となる。

エクステリアは、サイドの太いショルダーラインが特徴的で、強い前進感があり、リアにかけてかなり絞り込んでいる。上にV70が控えていることもあってか、まったく逆の路線を進んでおり、ワゴンながらクーペのごとき流麗なフォルムを得ている。同じく前進感を高めるサイドウインドウの形状も独特だ。

エンジンは、DRIVeの最高出力132kW[180ps]、最大トルク240Nm[24.5kgm]を発生する1.6リッター直4直噴ターボと、T6系の224kW[304ps]、440Nm[44.9kgm]を発生する3リッター直列6気筒ターボの2種類。

前者には、「パワーシフト」と呼ぶ6速デュアルクラッチ式トランスミッション、後者には一般的なトルコン式の6速ATが組み合わされる。

T6系にはプレチャージ式電子制御AWDを採用する。

DRIVeについていうと、今回の3台の中でエンジンスペックがもっとも高く、高回転型のキャラクターが与えられている。

一方で、通常よりも燃料消費を抑える「DRIVe」スイッチが設定されている。デュアルクラッチながら湿式クラッチを採用するため、ATなみに扱いやすい。

見た目のイメージに相応しい、クイックで一体感のあるハンドリングを示すスポーティなフットワークもこのクルマの持ち味。それでいて、初期のよく動く足まわりが快適な乗り心地をもたらしており、高級車としての趣も併せ持っている。

ボルボ V60ボルボ V60ボルボ V60ボルボ V60ボルボ V60

デザイン・スペックの総評

いずれもダウンサイザーだが、エンジン性能とトランスミッションの違いによる走り味の違いは小さくない。10・15モード燃費は、パサートヴァリアントが18.4km/L、508SWが10.8km/L、V60のDRIVeが12.6km/Lとなっている。パサートヴァリアントは、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+25%」を達成し、環境対応車普及促進税制(75%減税)に、V60のDRIVeは、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+20%」を達成し、環境対応車普及促進税制(50%減税)に、それぞれ適合している。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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