LC/NSX/GT-Rを徹底比較 ~日本が誇る憧れの高性能スポーツカー~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・和田清志
日本が誇る憧れの高性能スポーツカー
昔は5ナンバー車の税金が高額だったこともあり、3ナンバーサイズの高性能スポーツカーは輸入車に限られていた。
しかし今は違う。車種の数は少ないが、日本の自動車メーカーも高性能スポーツカーをそろえるようになった。
直近では2017年3月16日にレクサス LCが発売された。エンジンはV型6気筒3.5リッターをベースにしたハイブリッドと、V型8気筒5リッターを搭載する。駆動方式は後輪駆動(FR)の2WDで、価格は1300~1450万円に達した。
レクサス LCと同じ価格帯の輸入車には、メルセデス・ベンツ SクラスのS400 4マチッククーペ(1477万円)、ポルシェ 911カレラ(1309万1000円/PDK)などがある。
スーパースポーツカーとしては、2017年2月にホンダ NSXが復活した。V型6気筒3.5リッターエンジンにツインターボを装着。さらに前輪には左右に2つ、後輪には1つのモーターを備えて独自の4WDハイブリッドを成立させた。凝ったメカニズムの採用で価格も2370万円と高く、アウディ R8クーペV10 5.2FSIクワトロ(2456万円)、マクラーレン 570S(2556万円)に匹敵する。
そして高性能車の中では、価格が比較的割安な車種として日産 GT-Rも注目される。エンジンはV型6気筒3.8リッターのツインターボで駆動方式は4WD。価格はピュアエディションが996万840円だ。2007年に発売された時の777万円(標準仕様/消費税率は5%)に比べると200万円以上値上げされたが、10年の歳月を経て走行性能と乗り心地の熟成が進んだ。
現行GT-Rの価格は、ポルシェ ケイマンS(865万4000円)、BMW M4クーペ(1208万円/DCT)などの中間的な位置付けだ。
今回は豪華指向のレクサス LC、独自のツインターボ+ハイブリッド+4WDによって高性能と高効率を両立させたホンダ NSX、高性能で価格は比較的割安な日産 GT-Rを比べる。
いずれも日本のメーカーが開発した高性能スポーツカーだが、日本のユーザーを見据えたクルマとはいい難い。
レクサス LCは1日当たりの生産台数が48台とされ、1か月当たり900~1000台程度。この内、国内の月販目標は50台だから、割り当ては5%程度。60~70%は北米で売るという。そのために納期はハイブリッドのLC500hが約7か月、V型8気筒エンジンのLC500が約8か月と長い。
NSXは北米工場で生産され、1日の生産台数はわずか8台。1か月でも130台前後で、この内の50~60%は北米で売る。日本国内の予約は現時点で2019年3月まで埋まり、今のところ注文を受け付けていない。
販売会社のホームページではNSXを掲載しておらず、実質的に買えないクルマだ。今後の受注は2017年6~7月には再開するというが、前回の受注に間に合わなかった購入希望者がすでに行列を作っているから、現時点で購入を思い立ってもいつ買えるのか分からない。
この2車種に比べるとGT-Rは購入しやすく、基本グレードは約2か月待ちだ。NISMOは生産規模が小さいために受注枠が貯まると中断することもあるが、LCやNSXに比べると日本のユーザーに優しいと言える。
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