本格派ミッドサイズアメリカンSUV 徹底比較(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
なんでもこなす優等生
見た目も走りも、オンもオフも、いたってそつない仕上がり。本格的オフロードSUVでありながら、乗用車のような快適性と、高級セダンのような雰囲気も併せ持つ。ルックスには都会的な雰囲気もある。SUVとして、極めて万能性の高いクルマである。このクルマを選んでおけば間違いないと思わせるものがある。
オフロード走破性の高さはもちろんのこと、舗装路を移動する足としても、気になる点は少ない。今回の中でも、もっともイージードライブである。そして、静粛性が高く、高速巡航時のドライバビリティに優れ、ワインディングをそこそこハイペースで走ってもしっかりついてくる。ハンドリング性能の高さは、今回の3台の中では出色といえる。
さらには、いざとなれば7人の乗員を乗せることができるというのも強みだ。長らく北米市場でクラストップの販売を挙げているのも納得させられる1台だ。
ジープブランドを代表するモデル
ジープを代表するモデルであり、フラッグシップのコマンダー似のスタイルとなった現行チェロキーは、従来よりも上級移行しプレミアム感ただようクルマになった。
現時点では最上級の「リミテッド」グレードのみのラインアップとなっているが、2009年モデルでは普及版グレード追加の可能性もあるという。
今回の3台の中では、車両価格444万1500円と、もっとも低価格ながら、本格的オフローダーとしての素性は一歩も引かず、むしろ上といえる部分も多い。しかも、内外装デザインのクオリティもご覧のとおりだ。
同門のパトリオットに比べると、比べるまでもなく本格的なジープ車であり、ラングラーよりもはるかに現実的。姉妹車であるダッジ・ナイトロに対しても、キャラクターの違いや、非常に高性能な4WDシステムを搭載する点など、上手く棲み分けがなされている。
また、大開口キャンバスルーフ「スカイスライダー」も、このクルマの魅力を倍増させる装備であり、少々高価だが、ぜひ装着をおすすめしたい。
超硬派なオフローダーにしてプレミアム
ハマーというと、兄貴分のH2が人気を博し、それにあやかるかっこうで、コンパクトで低価格なH3も発売されるにいたったが、このクルマの本質は、本格的オフローダーである。そのポテンシャルは相当ハイレベルだ。
このクルマの多くのユーザーは、オフロードを走ることなどないかもしれない。しかし、搭載されている高度なメカニズムを実際に使うことはなくても、「本物」なればこそ味わうことのできる境地がある。
そして、H3は超硬派なオフローダーでありながら、プレミアムSUVでもある。とくに、今回の「V8」は、価格も5気筒エンジンの上級グレードに比べ、それほど高いわけではない(V8:685万円、ラグジュラリー:599万4000円、アドベンチャー:622万4000円)。
ボディサイズという物理的な問題はあるが、それさえ大丈夫であれば、思い切って行動に移す価値のある1台かもしれない。
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