フォード マスタング 試乗レポート/大谷達也(3/3)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:フォード・ジャパン・リミテッド
ONE FORD戦略
話は前後するが、新開発の2.3リッターエコブーストエンジンは吹き上がりがシャープなだけに、鷹揚なアメリカンテイスト残す6ATとのマッチングが完璧とは言いがたかった。このエンジンの本当の魅力を引き出したいなら、こちらも新開発された6MTとの組み合わせのほうが好ましいだろう。
ダウンサイジングエンジンの搭載、リアサスペンションの独立懸架化と、いわば国際標準化が進んだ新型マスタングのもうひとつの特徴は、こちらもマスタング史上初めて右ハンドルが用意されることにある。
これは、世界各地の組織を一体化して開発と生産の効率を高め、グローバルな新商品の開発を目指す“ONE FORD戦略”に基づいて判断が下されたもののようだ。
新型マスタングの日本導入は特別仕様車「50 YEARS EDITION」から始まる。これは2.3リッターエコブーストエンジンと6ATの組み合わせで、ハンドル位置は左。エクステリアやインテリアには要所要所に50周年の記念エンブレムが配されている。
価格は465万円で350台の限定。受注は2014年11月に始まった。そしてV8 5.0リッターモデル、コーンバーチブル、右ハンドル仕様などは2015年以降に順次、登場する見通しというから楽しみだ。
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