フィアット グランデプント アバルト 海外試乗レポート(2/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:フィアット・グループ・オートモービルズ・ジャパン
アバルトの血が成せるワザ
ベースとなったグランデプントをデザインしたのは、おなじみジウジアーロ率いるイタルデザインだった。2ボックスハッチバックとしてはスポーティな顔立ちと、限られた範囲の中で実現された張りのある面構成が秀逸な1台である。それを、アバルトはいかに料理したか。
みなさんの第一印象も“低くワイドに構えている”ではなかろうか。車高が10ミリ下げられ、トレッドも6ミリ拡げられた。そこに、オリジナルの、派手ではないが存在感あるエアロパーツ(フロントバンパー、サイドスカート、リアバンパー、リアスポイラー)が組み合わされ、17インチホイールが嵌められた。カタチはフツーなのに、どことなく物々しくて迫力がある。アバルトの血が成せるワザというべきであろう。
サソリのエンブレムが、前、後、サイド、ホイールに見える。グランデプント・アバルトにグレードの概念はなく、だからリアの風景はアバルトエンブレムが目立つのみで、非常にすっきりとしている。ほとんどスムージングしたクルマのよう。ホイールの隙間から顔を覗かせているブレンボ製キャリパーが、いかにも性能重視のホットハッチらしい。
インテリアのデザインはグランデプントと同じ。カラーパネルがダッシュボードに張られ、専用の革巻きステアリングホイールとアルミペダルが目をひく。ステアリングホイールの握りは太め。マニュアルギアのシフトノブ、ハンドブレーキレバーも革巻きで赤ステッチ入りで、こちらも逞しさを感じさせる大きさだ。
ヘッドレスト一体型ハイバックタイプのスポーツシートには、アバルトエンブレムが入っている。サイドサポートを適度に利かせた。
望めば、カーボン調仕様やカラーパネルやシートに革を張ったオールレザー仕様も可能だ。260キロまで刻まれた速度計が、ドライバーをその気にさせる。
ボディタイプは3ドアハッチバックのみで、トランスミッションも6速マニュアルのみとなっている。
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