竹岡圭のドライブvol.38 ノスタルジックな春の旅へ(4/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:原田淳
蔵を所有している和菓子屋
城下町佐倉のお菓子処木村屋。創業明治15年に銀座木村屋の二号店として開業したのが始まりなんだとか。これまた古い歴史を持つお店なんです。
有名なのは、亀の甲羅を模ったおめでたいお菓子「蔵六餅」。中にお餅が入った、モナカといった感じ。この季節限定の「さくらまんじゅう」もあるとか。アンコまでさくら色!甘しょっぱいお味は、くどすぎずさっぱりしていて、ペロッといただけちゃいますよ~。 (※「さくらまんじゅう」は4月のみの限定販売です)
さて、こちらでは蔵の見学もできちゃいます。この蔵、江戸時代(1800年頃)に建てられたもので、分厚い壁のおかげで大火や戦争にも負けずにしっかり現存しているんですね。その中に、古くから代々伝わる焼き物や多種類の古美術品、お菓子の型や手形、そして能面まで展示されているんです。
まるで美術館さながらの展示品は、一見の価値アリ。分厚い壁のおかげで、蔵の中は湿度と温度がしっかりと管理されているのか、暑くも寒くもない不思議な空間でした。
木樽で作るお味噌
江戸時代の下総は、お味噌やお醤油の名産地になったんだとか。しかし、現在残っているのは、このヤマニ味噌さん1件だけ。初めて味噌工場を見学させてもらっちゃいました。
昔ながらの製法にこだわり、極力機械を使わずに、昔ながらの木桶を使用。詰める作業まで手作業で行われているんです。その味噌樽の重さはナント4トン!この大きさですから、仕込んで発酵させ寝かせてと、結構広い場所が必要なんですよね。
ちなみに白味噌は3ヶ月くらい、赤味噌は半年~10ヶ月くらい寝かせるんだそうです。通常の味噌はアルコールで発酵を止めるんだそうですが、無添加の発酵を止めないお味噌ももちろんアリ。凍らないから冷凍庫で保管するなんていう手もあるんですって。
今回、ちょうど濾し白味噌の詰め込み過程作業中にお邪魔したこともあり、ペロッと舐めさせていただいちゃいました。できたてのお味噌はあま~くて、あぁお野菜につけて食べたいな~っていう感じ。後でのどが渇くこともない、不思議な甘さ。
ちなみにお味噌の一番美味しいところは、4トンの樽の中心部分。お魚で言うところのトロ部分なんだそうです。手作業だからこそできるトロ味噌部分も「生粋シリーズ」として販売されていますので、是非ゲットしてみて。
今回は、銚子から佐倉までノスタルジックな春のドライブを満喫してきました! 訪れたスポット周辺は、運転に疲れたら、休憩代わりにテクテク散歩するのもOK。 ドライブは、こんなフレキシブルな寄り道もできちゃうのがいいんですよね!
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