クルマでしか味わえない!辺境グルメ旅Vol.2「アナタは、本当の富士宮やきそばを知っているか!?」(2/3)
- 筆者: Art- Foods
- カメラマン:Art-Foods/オートックワン編集部
店主自ら調理して頂く富士宮やきそばのスタンダード
ボクたちが注文したのは、スタンダードな富士宮やきそばと、「うるおいてい」さん特注の麺を使用した“うるおい焼そば”の二種類。
特注の麺とは国産小麦100%使用の香り高いもので、この本店のみのスペシャルメニュー、県内外にある支店では提供されない。
先ずは店主の高野氏自らスタンダードな富士宮やきそばを調理して下さった。
平成五年にオープンして以来使われている鉄板で手際よく焼かれてゆく焼そばは、一人前630円の「五目焼そば」で、使用される麺は市内の老舗製麺店のもの、豚バラ・イカ・エビが入っている。もちろんお約束の“肉かす”(豚の背油を絞った脂肪部分の残り)や、たっぷりキャベツが構成要素だ。ここに八種類のソースをブレンドした自慢の特製ソースや、イワシのみの“だし粉”で仕上げる。とにかくホンモノを追及してこだわりまくった高野氏が完成させた、超一級品の富士宮やきそばである。
立ち上がる湯気やソースのコゲた香りが堪らない刺激だ。もうこのヴィジュアルだけでもイッてしまうヒトは多いのではなかろうか、喰えばもっとヤバいのよね…ベツに高価な特注麺じゃなくたって、充分に美味しいとも言える。意外に優しいお味は薄っぺらなものではなく、ラードのコクやイワシ粉の効果もあってジツに深い。
そしてここに、お店特製の辛子味噌をチョイと添えてやると、また別のお料理のように素早く変身するのだな、ガーリックの香りも効いていて、ヤキトリにつけて食してみたくなるような旨味や辛味がある。
ただでさえ美味しい富士宮やきそばが、こうして違う角度で二度楽しめるというお得感も、このお店が流行るワケかも知れない。
ヨダレ必至の特注麺スペシャル焼きそばも注文!
そして次はいよいよ特注麺の“うるおい焼そば”だ。
レギュラーの麺に比べて若干くすんだ色であること以外は、これと云った差異は見た目には感じられないが、高野氏曰く吸水率が違うので、調理中に加える水の量やソースの加減にも特別な神経を払うらしい。
麺の違いだけでなく、具にもあわび茸やタマゴがプラスされて半熟状態で絡む…という所謂ヨダレ垂れ流し状態必至のインパクトがある[↑TOP画像をご覧アレ!]。ああ美味いったらありゃしない!
コレを喰ったらもうアト戻りは出来ないのよ、覚悟して食すべし…と申し上げたい。
麺の旨味と香りが違う。しかし矢鱈にコーフンするようなものではなく、静かにそっと優しく押し寄せるヨロコビがあって、いくら美味しくても飽きがくるような特殊なものでは決してない。ジツにクオリティーの高い、言い方を変えると小麦のピュアな風味がしっかり活きているカンジがする。そしてこれは一日20食限定なので、週末・休日の繁忙時にしか来店出来ない向きは、ぜひお電話での予約をお勧めする次第だ。
ちょっとスペシャルなスペックではあるけれど、富士宮やきそばのファーストステップそして最終到着地としても、文句のつけようのないお店が「うるおいてい」さんだ。
そのお味の信頼度は、コンビニチェーン「サークルKサンクス」の限定カップ焼そばに「うるおいてい」さんがコラボレーションしたり、ベビースターラーメンにも登場していることで証明される。焼そばだけでなくお好み焼きも本当に美味しいし、他の鉄板焼メニューも豊富なので、クルマで行くのもイイけれど、出来れば二度目の訪問の際にはビールをお伴に出来る体制で挑みたい。
住所:静岡県富士宮市淀師415-2/TEL:0544-24-7155/FAX:0544-26-3924/営業時間(平日)11:30~14:00、16:30~20:00/(土日祝日)11:00~19:00/定休日:月曜&第三火曜日/URL:http://www.uruoi-tei.com/ /E-Mail:uruoitei@mail.wbs.ne.jp
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