ダイハツ 新型トール 対談企画 ~コンパクトカーに拘るダイハツが提唱するハイトワゴンのあり方とは?~(2/3)

  • 筆者:
  • カメラマン:オートックワン編集部/小林岳夫
ダイハツ 新型トール 対談企画 ~コンパクトカーに拘るダイハツが提唱するハイトワゴンのあり方とは?~
ダイハツ 新型トール 対談企画 ~コンパクトカーに拘るダイハツが提唱するハイトワゴンのあり方とは?~ ダイハツ 新型トール 対談企画 ~コンパクトカーに拘るダイハツが提唱するハイトワゴンのあり方とは?~ ダイハツ トール カスタムGターボ“SA II” ダイハツ トール カスタムGターボ“SA II” ダイハツ トール カスタムGターボ“SA II” ダイハツ トール カスタムGターボ“SA II” ダイハツ トール カスタムGターボ“SA II” ダイハツ トール カスタムGターボ“SA II” 自転車を積むとき等に便利な「多機能デッキボード(防汚シート付)」 シートバックテーブル シートバックテーブル 画像ギャラリーはこちら

すごく使えるモデルが多いのがダイハツ

(オートックワン):そんな中でも藤島さんは、「トール」を女性視点・家族的な目線で評価されているんですよね。

藤島知子氏

(藤島):そうですね。運転しやすく、スライドドアがあり、室内の空間もある。ファミリーカーとして、3列シートのミニバン、コンパクトカーや軽ワゴンに続くモデルではないかと思います。

(渡辺) :単に短い距離だけ使用するなら、軽自動車でも良いですが、ある程度距離を走るとなると、やはり軽自動車だと幅が狭くて不安だったり、ターボモデルでないと動力性能が十分得られなかったりもするので、そうなるとコンパクトカーのサイズがちょうど良いというのがあるのでしょうね。

一家で複数の車を所有していると、軽自動車でなければ、自動車税だけで年額10万円超えてしまいますが、逆に1台だけならそんなには変わらない。特にエコカー減税が適用されれば、購入時の税額がほとんど軽自動車と小型車で差がなくなるので、そういった意味からすると、この金額で1台だけ所有するのであれば、コンパクトで燃費が良く、車内の広いものが良いという選択肢もありますからね。

(藤島):そう考えると、「トール」の落としどころというのは、すごく上手いところにありますよね。

というのも、毎日乗る奥さん/お母さんにとっても、街乗りしやすいサイズだし、インテリアの質感等もすごく高い。

そして、週末には旦那さん/お父さんが乗る車だとして、ある程度の押し出し感やカッコ良さというモノを求めた場合でも、そこは上手い具合にバランスさせていますね。カスタムも用意されていますし。今どきのニーズに合っている気がしますね。

渡辺陽一郎氏

(渡辺):存在感をある程度出して、お父さんの満足度も高めるというのは配慮されていますね。

(藤島):ダイハツは、何気なく車を作っているように見えますが、特に後席空間の広さという意味では、頭上の広さもしっかり確保しています。

他メーカーでは、空力の関係で当然のようにその部分が狭かったりするところが、ダイハツでは当たり前にしていない。これは「ブーン」が登場した時に感じました。

コンパクトカーはスタイリッシュなクルマが多いですが、室内とのバランスという意味では、すごく使えるモデルが多いのがダイハツだと思います。

『これステッチが入ってるの?』と思うくらいのクオリティ

(オートックワン):渡辺さんは「トール」のインテリアの丁寧な作りこみを評価していました。

全て成型で行っているステッチ風の柄

(渡辺):ステッチ風の柄が入っているのですが、あれは全部成型で行っているのです。普通ステッチだと職人さんが縫っているのだけど。シボの入れ方とかピアノブラックの入れ方など、その辺上手にやっていますね。

(藤島):そうですね。ステッチは縫ってないので偽物感が出がちなんですが、本当の糸の動きとか意識されていますね。

(渡辺):そう。触ればわかるかもしれないですが、パッと見たとき『これステッチが入ってるの?』と思うくらいのクオリティで、内装はかなり丁寧に造りこまれている。

私達からすれば、いつもせわしないし、眠いときもある。だからコーヒーくらいはそこにおいて運転したい

(オートックワン):藤島さんは、3段階に変化するドリンクホルダーや、後席のテーブルなどを評価されていますね。

つの役割を持つ回転式カップホルダー

(藤島):そう、3つの役割のドリンクホルダーはすごいですね。輸入車等では、ドリンクホルダーがないイタリア車やフランス車があったりもします。

現地の人に言わせると、何で日本人は車の中で飲み食いするの?と言うのです。けれど私達からすれば、いつもせわしないし、眠いときもある。だからコーヒーくらいはそこにおいて運転したいわけです。

私達にとっては当たり前なのに、彼らにしたら別にドライブインで飲んで、終わったら出ていけば良いのでは?という話になって、そうかこの人たちは生活が違うのだなと思いましたね。

つの役割を持つ回転式カップホルダー
つの役割を持つ回転式カップホルダーつの役割を持つ回転式カップホルダー

その点、ダイハツの車ってすごい。「トール」のドリンクホルダーは、スマホが差し込めてガタガタしないとか、四角い紙パックが置ける形に変化。当然丸いペットボトルも差し込める形にもなり3段階に調整が可能なのです。

さらに、シートバックテーブルもすごく良いですし、あとは、空調環境をちゃんと考えているというのも素晴らしい。

広いクルマは中々室内が温まらず、夏は暑くて後ろが耐えられないとなりがちなのに、ちゃんと空気が回るように、ダッシュボードの上から吹き出し口を設けてあり、上から空気が回るように設計されている。さらに、リアのヒーターダクトも足元にちゃんとついているんです。

コストを削ろうとすると、ヒーターダクトが付いてなかったりしますが、ちゃんと後席の足元に置いている辺りが嬉しいなって思いますね。

取り外した椅子を置く場所なんて中々無い

(オートックワン):日本車の室内の機能性はすごく高いですよね。他には、シートアレンジや、スペース、後ろのラゲッジの辺りはいかがでしょう?例えば後席の畳み方も、日本車が1番考えられているのではないかと思います。こういった機能はこのジャンルから発祥なのでしょうか?

渡辺陽一郎氏

(渡辺):元々は商用車等にもありましたが、海外の場合だと、そもそも椅子を折りたたむのではなく、外してしまうのです。また、日本のコンパクトカーでも意外と少ないですね。

(藤島):日本は置いておく場所なんて無いですもんね。

(渡辺):そうそう。

最近はそうでないものも増えてきましたが、海外は、椅子を脱着式にして、折りたたみ機能を付けなければ、耐久性に優れたシートが作れるので、その方がクラッシュなど何かあったときに安全。外せば当然シートは無くなり広い荷室になるので、その方が良いという考え方ですね。

けれど日本の場合は、おっしゃった通り、取り外した椅子を置く場所なんて中々無いし、頻繁に取り外しを行わなければならなくなってしまう。

そういったところで、折り畳み式は商用車にまず導入され、その後、ワンボックスワゴンなどに広がっていった形ですね。

日本人は箱庭的感覚が好き

(オートックワン):女性から見てもそういった機能性は重要ですか?

(藤島):重要ですね。

女性はやはり男性よりも身動きが大変だと思います。特にお子さんを抱えながら買い物袋も持って、尚且つドアも開けて、その後シートもとなるともう大変。

そうなると、色々なものが進化してくれた方が優しいですよね。

(渡辺):私も子供をもって初めて、独身時代はどんな車に乗っていても良かったのだなと思いましたね。

だけど子供のいる生活だと、荷物が色々と増え、子供の乗せ降ろしチャイルドシートの座りやすさ等を考えると、どういった車が便利かというのはありますよね。車内っていうのは、台所に似ていると思います。

(藤島):本当に同感です。

渡辺陽一郎氏

(渡辺):運転中、例えば子供がぐずったときには、信号待ちの時に子供をあやして、どこに何が置いてあって、それを使ってというのは、道具を取りまとめておかなければならない台所に非常に似ているところがあります。

これが独身男性の感覚だと、きっちり運転ができれば良いのだから、操作性が高く、車がきっちりと走り、きっちり曲がれば良いと考える。

けれど小さい子供がいる場合、それだけじゃとってもじゃないけど子育ての道具にはならない。運転するツールとしてはとても優れていたとしても、子育ての道具としてはそこの動線をしっかりやって、色々なものが収納でき、使い勝手が良くないと。

日本人は箱庭的感覚が好きなのだと思います。例えばスマートフォンの様に、電話ができてネットやメールができてといった、1つのモノで全部を完結するという密度感のあるものが良い例だと思います。

シートバックテーブル

(藤島):今回の「トール」は正にそれで、ここまで車の中に沢山の機能性を詰め込んだ車はないのではないかと思うくらい、色々なものが備わっていますね。

先程言ったシートバックテーブルの他にも、全車に「多機能デッキボード(防汚シート付)」が標準で付いていたりします。これは自転車を積むときなんて便利ですよね。

(渡辺):そう。そういったそのシートを作ろうなんて、日本人しか考えないと思います。普通だったらシートが汚れたくなければ、ビニールシート等敷いとけば良い。それを車に付けるというのは、日本人的な感覚なのでしょうね。

ダイハツは、そういったところをちゃんと見ていますね。

自転車を積むとき等に便利な「多機能デッキボード(防汚シート付)」

(藤島):さらに、ドアの開口部も真四角ですごく広いです。

だから車いすをそのまま固定することもできますし、若い子育て層だけじゃなく、自分の両親が、ちょっと体が悪くなってしまった、病院の送り迎えが必要といったケースでもすごく使いやすいと思います。

デッキボードも掃除しやすいように撥水タイプになっていたりするので。そういうのが嬉しい。カーペットなんて泥が付いてしまったら中々落ちないですし。いかに掃除しやすいかとか、汚れないかだけでなく、汚さない工夫がすごいなと思います。

フロア高は366mmと低く、乗り込みもしやすい

(渡辺):あと、荷室のフロアアップが527mmというのは低いですよね。タントは580mmなのに対して5cmも低い。これは自転車を積んだりするとき等、あまり前輪を大きく持ち上げたり、天井にハンドルが引っかかるといったことが無いように作ってありますよね。

(藤島):自転車もいけるし、当然塾の送り迎えとかでお子さんの自転車も乗せやすいですね。

(渡辺):さらに、フロア高も366mmだから、これも低いですね。

(藤島):フロア高が低ければ乗り込みもしやすいですからね。あと、なんと言ってもハンドグリップ。

ハンドグリップは、小さい子供が持つ下の部分は細く、大人が持つ上の部分は太くなっている。さらに、中央部分は上から手が添えられるようになっており、お年寄りの方にも配慮されている

お子さんだけでなく、大人だけでなく、実はもう一つ使い勝手があって、真ん中のところに上から手が添えられるようになっています。お年寄りの方にとっては、引いて自分の体を持っていくっていう動きが難しいからだそうです。このハンドグリップはすごい使い方の実情を見ているなと思いましたね。

シートもスライドもできるし、いかようにでも使ってくださいという感じの2列シートですよね。

(渡辺):このたたみ方は、シート骨格が「タント」と基本的に共通化されていて、軽自動車で色々培ってきたノウハウを投下しているところの1つですね。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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