ダイハツ新型ミライース、2017年5月のフルモデルチェンジを徹底解説!燃費35.2km/Lで価格は84万円から。

ダイハツ新型ミライース、2017年5月のフルモデルチェンジを徹底解説!燃費35.2km/Lで価格は84万円から。
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新型ミライースの発売日は2017年5月9日!納期最新情報!

新型ダイハツ ミライースが2017年5月9日に発売を開始した。2017年5月上旬の時点で予約受注を受け付けており、この時に契約した場合の納期は6月中旬から下旬。

発売前の宣伝広告を活発に行うと納期が伸びてしまうが、新型ミライースはこのような需要をあおる売り方を控えているから、最近の新型車では納期が短い。車両を見ないで契約して納期を短く抑えるか、それとも展示車や試乗車を確認した上で契約して長い納車待ちを我慢するか、という悩ましい選択を迫られずに済む。

今のところ納期が長引くグレードもない模様で、1ヵ月半~2ヵ月で納車できる。発売日の5月9日以降は、納期が伸びる可能性もあるから注意が必要だが、おおむね良心的な売り方をしている。

▼TVCM ミラ イース 「いつものしあわせ」編

カスタマイズパーツがカッコイイ!新しくなったミライースの外装デザイン

新型「ミラ イース」

新型の外観は、先代型に比べて滑らかな形状のフロントマスクになった。ボンネットはボディの前端まで、水平に近い角度で長く伸ばしている。これによりボンネットを長く見せるデザインとした。

フロントウインドウはボンネットの部分から滑らかに持ち上がり、天井は後方に向けて少し下降している。今の流行に沿った塊感のあるボディスタイルで、前述の空気抵抗を抑える上でも有利な形状だ。

なおディーラーオプションとして、外装のカスタムパーツも用意した。エアロパックとしてフロントロアスカートとサイドストーンガード、メッキパックとしてはメッキされたフードガーニッシュやバックドアガーニッシュが用意され、好みに応じて外観をドレスアップできる。

▼ダイハツ新型ミライース 純正カスタマイズパーツ装着モデル

新型「ミラ イース」(アクセサリー)
新型「ミラ イース」(アクセサリー)

シンプルで使いやすい新型ミライースの内装

新型「ミラ イース」
新型「ミラ イース」新型「ミラ イース」

新しくなったミライースの内装は、シンプルで機能的なデザインだ。メーターはデジタル表示を採用しており、速度が大きく示されて見やすい。速度表示の右側には、マルチインフォメーションディスプレイが装着されて各種の情報を表示する。X・SAIIIとG・SAIIIグレードでは、TFT液晶を使うことで視認性を高めた。

表示される情報の内容は、瞬間/平均燃費、燃費スコア、アイドリングストップの積算時間、キーフリーシステムの電池残量警告などもある。価格の安いベーシックな軽自動車でありながら、情報を充実させている。

インパネの中央にはカーナビの画面を収めるスペースがあり、その下側にはATレバーとエアコンのスイッチを配置した。エアコンはG・SAIIIグレードがオートタイプ、それ以外のグレードはマニュアルタイプとしており、手探りの操作もしやすい。

また、フルモデルチェンジ後のミライースではインパネの両端に固定式のカップホルダーが備わり、横長のトレイも装着したので、先代ミライースに比べると内装の日常的な使い勝手が向上した。さらに嬉しいのは、運転姿勢の改善だ。ハンドルやペダルの取り付け角度が見直され、体格に合った運転姿勢を取れる。ハンドルのグリップも太く、握りやすくなった。

ボディサイズは全長が先代型に比べて10mm高まったものの、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の2455mmを含めて基本的には先代型を踏襲する。それでも前後席に座る乗員同士のヒップポイント間隔は910mmを確保しており、この数値はLサイズセダンに近い。先代型に比べると20mm下まわるが、後席の前後方向の足元空間は十分に確保している。ベーシックな軽自動車でありながら、大人4名の乗車が可能という内装の広さも魅力。

グレード別主要スペック

▼新型ミライースのグレード別主要スペック表

新型ミライース グレード別 主要スペック
グレードG“SA Ⅲ”X“SA Ⅲ”L/L“SA Ⅲ”B/B“SA Ⅲ”
駆動方式2WD2WD2WD2WD
全長3,395mm
全幅(車幅)1,475mm
全高(車高)1,500mm
ホイールベース2,455mm
乗車定員4人
車両重量(車重)670kg650kg
エンジン水冷直列3気筒DOHC
排気量658cc
最大出力36kW(49PS)/6,800rpm
最大トルク57Nm/5,200rpm
燃料ガソリン

>>新柄ミライースの詳細な情報を見たい方はこちら

新型ミライースのエンジンラインアップにはターボモデルの設定なし

新型「ミラ イース」

モデルチェンジ後のミライースのエンジンは、ターボを搭載しない自然吸気のノンターボモデルのみだ。新型は燃費性能を重視した低価格の軽自動車で、車両重量も2WDのLとBグレードは650kgと軽い。中級グレードのX・SAIII、上級グレードのG・SAIIIでも670kgに収まる。従ってターボを装着しなくても動力性能の不足はなく、自然吸気のノーマルエンジンのみとなった。先代型もターボモデルは用意していない。

最高出力は49馬力(6800回転)、最大トルクは5.8kg-m(5200回転)とされ、先代型と同じ数値だが、新型ミライースでは実用回転域の駆動力を高めた。車両重量は80kg軽くなったから、加速力に余裕が生じている。

またアクセル操作に対してエンジンが忠実に反応するチューニングも施した。先代型に比べると速度の微調節を行いやすい。

ダイハツ ミライースのJC08モード燃費は35.2km/L。モデルチェンジで実用燃費を向上

新型「ミラ イース」

軽自動車はエンジンの排気量が660cc以下、全長も3400mm以内に収めるなど、きわめて小さな規格が適用されている。その代わり税金が安く、軽乗用車の軽自動車税は年額1万800円だ。1.2~1.5リッターの小型乗用車では年額3万4500円だから大幅に安い。

そしてボディが小さければ車両重量も軽く、燃費を向上させやすい。特に最近はエコカー減税の実施もあって燃費競争が激しく、各軽自動車とも燃費数値を向上させた。以前の10・15モード燃費を今のJC08モードに換算すると、売れ筋車種の燃費数値は10年前の150~170%に達する。単純にいえば、今の軽自動車のガソリン代は10年前の60~70%で済む。

このように燃費の優れた軽自動車の中でも、特に低燃費で注目されるのがダイハツ ミライースだ。2017年5月9日にフルモデルチェンジを受けたので、その最新情報を紹介する。

新型のミライースで一番気になるJC08モード燃費は、2WD(前輪駆動)のBとLグレードが安全装備を装着させたSAIIIを含めて35.2km/L。中級のX・SAIIIと上級のG・SAIIIグレードは34.2km/Lだ。先代ミライースのJC08モード燃費は、最上級のG・SAグレードを含めて2WDの全車が35.2km/Lだったから、新型の燃費は先代型と同じか、上級グレードについては1km/L悪化した。

これは不思議なことだろう。ミライースは低燃費がウリの軽自動車だ。しかもライバル車のスズキ アルトは、JC08モード燃費が売れ筋グレードのL/S/Xでは37km/Lに達する。ミライースが燃費数値で対抗しないのは不自然だ。

新型ミライースとアルトの燃費比較
新型ミライーススズキ アルト
グレードL“SA Ⅲ”L
駆動方式2WD2WD
価格939,600円894,240円
燃費35.2km/L37.0km/L

新型ミライースのJC08モード燃費が先代型と同等か、少し下がった理由は、走行性能と実用燃費を向上させたからだ。いい換えれば先代ミライースは、JC08モード燃費の数値を高めることに力を注ぎ、動力性能と実用燃費を犠牲にしている面があった。新型ではこの点を改め、先代型と同等のJC08モード燃費を達成した上で、動力性能と実用燃費を引き上げている。

先代ミライースに限らず近年の低燃費車では、JC08モード燃費と実用燃費の格差が大きいことがユーザーから指摘されている。カタログ燃費を向上させたことで実用燃費が悪化したのでは、クルマの性能として本末転倒だろう。

ミライースは、モデルチェンジによってそこを改めて、JC08モード燃費に偏らないクルマ造りを行った。ちなみにマツダ CX-5も同様の理由で、現行型のカタログ燃費は先代型よりも少し悪化している。

先代型と同等のJC08モード燃費を維持しながら、動力性能や実用燃費を向上するために新型ミライースが行ったことは、ハイブリッドシステムの搭載ではなく軽量化とエンジンなどの効率向上だ。

まず軽量化は、先代型に比べると車両重量を約80kg軽くしている。先代ミライース Lは車両重量が730kg、新型は650kgだから、比率に換算すれば11%軽くなった。

新型ミライースのおススメグレードは?

エンジンは、前述のように全車がターボを装着しない自然吸気となる。グレードはB/B・SAIII/L/L・SAIII/X・SAIII/G・SAIIIの6種類だ。

実用性を重視するならL・SAIII(93万9600円)でも良いが、スマートアシストIIIは備わるものの、電動格納式ドアミラーなどが装着されない。そこでX・SAIII(108万円)を推奨したい。LEDヘッドランプ、全面UVカットガラス、車速感応間欠ワイパーなどが標準装着され、内装の装飾も充実する。L・SAIIIに比べて14万400円高いが、価格上昇に見合う装備を身に付けた。

ちなみに先代ミライースX・SAも108万円であった。新型ではアルミホイールが省かれたが、LEDヘッドランプが装着されてスマートアシストIIIも大幅に機能を向上させたから、買い得感を強めている。

新型 ミライースの燃費数値を追わない開発姿勢は、今の過熱気味の燃費競争を考えると注目されるだろう。ベーシックな軽自動車に高度な安全装備を妥当な価格で採用したことも同様だ。やや地味なクルマではあるが、軽自動車の本質を突いた商品となっている。

なお、先代ミライースの兄弟車であったトヨタ ピクシスエポック、スバルプレオプラスもそれぞれフルモデルチェンジを発表しており、両者とも引き続きミライースのOEM供給を受けることとなった。新型ミライースの購入を検討するなら、そちらの情報も併せて比較してみることをオススメしたい。

【ニュース】スバル プレオプラスのフルモデルチェンジは2017年5月9日発表

【ニュース】トヨタ ピクシスエポックのフルモデルチェンジは2017年5月12日発表

▼新型ミライース グレード別の価格と燃費

新型ミライース グレード別 価格・燃費(2WD)
グレード駆動方式価格燃費
G“SA Ⅲ”2WD1,209,600円34.2km/L
X“SA Ⅲ”2WD1,080,000円
L“SA Ⅲ”2WD939,600円35.2km/L
L2WD874,800円
B“SA Ⅲ”2WD907,200円
B2WD842,400円

新型ミライース グレード別 価格・燃費(4WD)
グレード駆動方式価格燃費
G“SA Ⅲ”4WD1,339,200円32.2km/L
X“SA Ⅲ”4WD1,209,600円
L“SA Ⅲ”4WD1,069,200円
L4WD1,004,400円
B“SA Ⅲ”4WD1,036,800円
B4WD972,000円

>>新型ミライースのカタログ情報を見たい方はこちち

▼ダイハツ公式 ミライース紹介動画(1分)

緊急自動ブレーキを作動できる安全装備“スマートアシスト3”を搭載

新型「ミラ イース」
新型「ミラ イース」新型「ミラ イース」

新型ミライースでは、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備として、ダイハツ タントと同様、世界で最小サイズのステレオカメラを採用するスマートアシストIII(スマートアシストの最新バージョン)を用意した。カメラ方式のメリットを生かして、歩行者の検知も可能だ。

衝突の危険を検知すると、車両に対しては時速100km、歩行者は時速50kmを上限に警報を発する。さらに衝突の危険が高まった時は、車両に対しては時速80km、歩行者は50kmを上限に緊急自動ブレーキを作動させ、衝突の回避が可能な場合もある。

このほか時速60km以上では車線逸脱の警報を行い、ハイビーム走行時に対向車や先行車を検知すると、ロービームに自動的に切り替える機能も採用した。

音波によるコーナーセンサーも装着され、車庫入れの時などに、障害物に接近すると警報を発する。建物などに向けてアクセルペダルを深く踏み込んだ時は、ペダルの誤操作と判断してエンジン出力を絞る機能も備わる。

なおスマートアシストIIIの価格は、BやLグレードに加えた場合で6万4800円。ステレオカメラを使って緊急自動ブレーキを作動できる安全装備に、コーナーセンサーも組み合わせたので割安だ。

▼スマートアシストⅢ 機能紹介動画(ダイハツ公式)

プラットフォームには“DNGA”の一部を先行採用

新型「ミラ イース」
新型「ミラ イース」

軽量化の手段としては、ダイハツ ムーヴなどと同様の「Dモノコック構造」のボディを採用した点が大きい。足まわりも軽量化され、内外装も樹脂パーツなどの工夫によって軽くしている。さらにCVT(無段変速AT)も肉厚を薄くするなど、多岐にわたる軽量化を行った。

エンジン関連の効率向上では、オルターネーター(電装品に電力を供給する発電機)の駆動に使われるベルトの抵抗を抑えるなどの改良を加えた。

ボディを一新させるフルモデルチェンジとあって、空力特性も改善され、ボディ形状の見直しと併せて空力フィンやフロントアンダースポイラーなどを取り付けた。これらの効果で空気抵抗を約3%低減している。空気抵抗係数のCd値は0.3を下まわるから、軽自動車では優れた部類に入る。

なおフルモデルチェンジ後のプラットフォームは基本的に先代型と共通だが、現在開発を進めている「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の原点とすべく、その一部を先行採用している。

新型ミライースで選べるボディカラーは新色を含め合計9色

新型ミライースではボディカラーも豊富に設定した。先代型でイメージカラーとなっていたスカイブルーはメタリック塗装になり、新色としている。

このほかマゼンタベリー、レモンスカッシュ、スプラッシュブルーも新色になって合計9色をそろえた。従来型ミライースで一時期みられたようなルーフをブラックにした2トーンパックは、今のところ用意されていない。

 [レポート:渡辺陽一郎]

▼スカイブルーメタリック(新色)

新型「ミラ イース」(ボディカラー:スカイブルーメタリック)

▼レモンスカッシュクリスタルメタリック(新色)

新型「ミラ イース」(ボディカラー:レモンスカッシュクリスタルメタリック)

▼マゼンダベリーマイカメタリック(新色)

新型「ミラ イース」(ボディカラー:マゼンタベリーマイカメタリック)

▼スプラッシュブルーメタリック(新色)

新型「ミラ イース」(ボディカラー:スプラッシュブルーメタリック)

▼プラムブラウンクリスタルマイカ

新型「ミラ イース」(ボディカラー:プラムブラウンクリスタルマイカ)

▼ブラックマイカメタリック

新型「ミラ イース」(ボディカラー:ブラックマイカメタリック)

▼パールホワイトⅢ

新型「ミラ イース」(ボディカラー:パールホワイトⅢ)

▼ブライトシルバーメタリック

新型「ミラ イース」(ボディカラー:ブライトシルバーメタリック)

▼ホワイト

新型「ミラ イース」(ボディカラー:ホワイト)

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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