日本版コンシューマレポート-ダイハツ ミライース ユーザー試乗レビュー-(1/5)
- 筆者: 桃田 健史
ズバリ!狙いは、軽自動車からの買い替え需要
「ダイハツ ミライース」って、結局どんなクルマなのか?
テレビや新聞では“第三のエコカー”とか、“新世代の軽自動車”とか、色々と言われている。でも、なんとなく意味不明というか、つかみどころがないような感じもある。ところが、驚くことにユーザー側は「ミライースが何者か」を、ちゃんと見抜いていた。
コンシューマレポートでは、ユーザーにこう問いかけた。
「『ミラ・イース』を買った場合、どんなクルマからの買い替えです(でした)か?」
その答えは次の通りとなった。
「軽自動車」からが41.7%と、約半数に達した。また、「買い増し」12.5%も注目すべき結果だ。
実はダイハツ側の狙いも、今回のユーザー意見と同じなのだ。要するに「ミライース」は、価格が手頃で中身充実の軽自動車なのだ。
「ミライース」は特別なクルマではない、ダイハツが真面目に作り込んだ新型軽自動車なのだ。
ただ、一部のユーザーには「ミライースって、こんなクルマになるはずだったっけ?」という疑問があるはず。それもそのはず。実は「ミライース」、いや「イース」に対するダイハツ側の考え方が開発途中で変わってしまったのだ。
話は、2009年の第41回東京モーターショー(幕張メッセ)に遡る。
そこで、ダイハツが発表したコンセプトモデルが「イース」だった。コンセプトカーの「イース」は当時、小型の3ドア車だった。ダイハツは「イース」をコペンに次ぐ、ダイハツのフラッグシップカーに仕立てようと考えていたのだ。
ボディの小型化・軽量化を極めて、ガソリンエンジンとして最良の燃費を実現しようとしていた。「イース」の開発は発売直前の段階まで来ていたのだ。
ところが、事態は急変した。同モーターショーはリーマンショックの直撃をくらい、出展社数・来場者数は激減。日本市場に特化している軽自動車において、月販数百台レベルの「イース」のような大きな冒険が許される余地はもはや無くなっていた。
そして、ダイハツ上層部は決断した。至上命令は、
「『イース』開発で得た技術を、低価格な5ドア軽自動車に移植せよ」
だった。
そして、車名は「イース」から「ミライース」へと変更。これは、ダイハツの低価格軽自動車の定番「ミラ」の兄弟分として「イース」が変身した結果だ。こうした裏話を、筆者は「ミライース」開発幹部たちから聞いた。
紆余曲折のあった「ミライース」だが、結果オーライで売れ行きは好調だ。
では、日本版コンシューマレポート「ミライース」編、エクステリア、インテリア、そして走行性能の順ユーザーの意見を紹介していこう。
なお今回、試乗アンケートに協力頂いたユーザーのデモグラ(デモグラフィックス:属性)は、以下の通りだ。
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