シトロエン C3 エアクロス SUV試乗|ブランド初のコンパクトSUVをテスト(1/3)
- 筆者: 内田 俊一
- カメラマン:内田 俊一
流行りのSUV市場に現れたフレンチコンパクトSUV
グローバルでSUVが流行っている昨今、シトロエンもそこに乗り遅れるかとC5 エアクロス SUV、C3 エアクロス SUV(以下C3 エアクロス)と立て続けに発売。日本にも導入が開始された。C3 エアクロスは先行して発売された別ブランドのDS3 クロスバックに近いポジションではあるが、あちらはEV化も見据えた新型の新世代プラットフォームCMPを採用。
こちらのC3 エアクロスは旧来からあるプラットフォーム(PF1)をキャリーオーバーした。つまりハッチバックのC3をベースにSUVテイストに仕上げたのだ。従ってそれほど期待せずテストに連れ出したのだが、いやいや、このC3 エアクロス、侮れない魅力にあふれたクルマだった。
>>個性的なコンパクトSUV、C3 エアクロスを写真で見る[フォトギャラリー]
ハッチバックのC3をSUVテイストに
走り出す前に少しだけC3 エアクロスについて振り返っておこう。シトロエンのSUV第二弾としてデビューしたこのクルマに搭載されるエンジンは、1.2リッターピュアテックと呼ばれる3気筒ターボで6速ATが組み合わされる。出力は110ps/5,500rpm、最大トルクは205Nm/1,750rpmで発生。トランスミッションのギア比も含めてC3とまったく同様で、車重は約90Kg(ベーシックグレードで比較)重くなっている。
今回のテスト車は上級グレードのシャインにオプションを組み合わせたシャインパッケージで、パノラミックサンルーフ、グリップコントロール、17インチアロイホイール、マッド&スノータイヤ(テスト車にはハンコックKINERGY4S 215/50R17スノーフレークマーク付き)を装備。
このグリップコントロールはPSAグループの他車、例えばプジョー 3008などにも搭載されているもので、スノーモード、マッドモード、サンドモードなどを備え、それぞれが路面状況に応じてトラクションを最適化する機能だ。また、5%以上の勾配の下りで30Km/h以内に速度を自動コントロールするヒルディセントコントロールも装備。「重量増とコスト増になってしまう四輪駆動を持たずともトラクションコントロールを路面状況に合わせて使い分けるスマートなソリューションだ」とプジョー・シトロエン・ジャポン マーケティング部シトロエンプロジェクトマネージャーの水谷 昌弘さんは評価していた。
ボディサイズは全長4,160mm、全幅1,765mm、全高1,630mm、ホイールベースは2,605mmで、C3と比較すると全長で165mm、全幅は15mm大きくなり、全高は135mm高く、またホイールベースも70mm長くなっている。
車高の高さは見晴らしのよさ
エクステリアの様々な箇所にアクセントカラーが配されたC3 エアクロスに近づくと、コンパクトながら骨太なSUVらしいテイストが感じられる。少々ノーズが高いのが気になるものの、これは近年のシトロエンのデザインモチーフであり、それ相応の個性を放っている。
クルマに乗り込むと、その雰囲気はC3そのままだが、ヒップポイントが高いことから見晴らしの良さはC3 エアクロスに軍配が上がる。また、左右のボンネットの峰があるので、車幅もつかみやすく好印象だ。
センターパネルにあるスターターボタンを長押しすると、少しだけ身震いをしながらエンジンは目覚めた。アイドリング中は3気筒だからといってその音や振動が気になることはなく、エンジンそのものに意識が行くことはない。古いメルセデスのようにジグザグに切られたシフトパターンをDに入れ、不思議な形のサイドブレーキを解除。ゆっくりとアクセルを踏み込むと、意外にもC3 エアクロスは軽快に走り出した。
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