シボレー コルベット 新型車徹底解説

DNAはそのままで新設計

2005年モデル新型コルベットが発売。「Power,Passion,Precision(パワフルに、情熱的に、精緻に)」のコンセプトで、全面新設計となっている。

先代のコルベットを上回る、最高出力404PS、最大トルク55.6kg-mを発生する新開発のオールアルミ製のLS2 6.0L V8 エンジンを搭載。スモールブロックエンジンとしては最大の排気量と出力を誇り、また、ライバル車には類のない低燃費となっている。

ミッションは、クーペ及びコンバーチブルには、新開発のハイドラマチック 4L65-E 4速ATを搭載。またクーペにはトレメック製6速MTも設定。ATタイプには、ドライバーの意図と走行状況に応じて最適なギアを選択する制御プログラム「パフォーマンス・アルゴリズム・シフティング」を採用。スポーツ走行や下り坂などにおいて、シフトアップを制御することにより、エンジンを有効に活用、快適なドライビングを実現するとしている。

エクステンデッド・モビリティ・タイヤを標準装備。空気圧が0になっても一定の速度内であれば、一定の距離を走行することが出来る。そのため、スペアタイヤが必要なくなり、車両の軽量化にも貢献する。

エクステリアは、ロングノーズ&ショートデッキのスタイリングはそのまま。お馴染みの固定式ヘッドランプは、空力性能の向上にも貢献しており、コルベット史上最良のCD値=0.28を実現している。また、前後オーバーハングを短縮するなど、ボディをコンパクト化しながらも、ホイールベースを拡大し、ハイパワーに適したホイールディメンションを実現。力強さとともに、安定性が向上している。

現地の試乗会では、絶賛の嵐だったというこのC6。現在コルベットに乗っている方にも、絶対に満足していただける性能と価格であり、また、「現在コルベット以外の車に乗っている方にも胸を張って勧める」とGMの方も力強く話す自信作である。