【2024年】トヨタ ライズの価格や内装、納期まで最新情報をお届け|ライバル車の中では価格の安さが魅力!
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂 幸正
トヨタ ライズは2019年11月5日に5ナンバーサイズのコンパクトSUVとして発売されました。コンパクトSUVクラストップレベルの広々とした荷室、室内空間と多彩な収納スペースを持っています。
また、2021年11月1日には新開発の1.2Lハイブリッドシステムや1.2Lガソリンを導入するなど、幅広いパワートレイン(動力源)を取り揃えています。そんなライズの価格や内装、スペックやおすすめグレードなどをカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。
ライズのおすすめポイント
・パワーユニットは1.2Lのノーマルエンジンとハイブリッドを選べる
・5ナンバーサイズのボディは最小回転半径が5m以下で運転しやすい
・価格が200万円以下のグレードも豊富に用意されて購入しやすい
ライズのレビュー・評価
総合評価 4.0 ★★★★☆
外観 | 4.0 | ★★★★☆ |
内装 | 3.0 | ★★★☆☆ |
走行性能 | 3.0 | ★★★☆☆ |
運転のしやすさ | 5.0 | ★★★★★ |
乗り心地 | 3.0 | ★★★☆☆ |
価格の割安度・燃費・維持費 | 4.0 | ★★★★☆ |
5段階採点の解説
外観
外観はSUVの典型で、フロントマスクを含めてデザインを巧みに仕上げました。5ナンバー車でありながら存在感が強いです。
内装
価格を考えると内装に不満はありません。インパネは機能的です。後席は狭めでも、床と座面の間隔に余裕があるから窮屈ではないです。
走行性能
1.2Lノーマルエンジンの動力性能は平凡ですが、運転しやすいです。走行安定性や操舵感は、コンパクトSUVの平均水準です。
運転のしやすさ
ボンネットが良く見えて、ボディの先端位置や車幅が分かりやすいです。側方や後方の視界も優れ、小回りの利きも良好です。
乗り心地
時速40km以下の低速域を中心に、路上のデコボコを伝えやすいです。上下に揺すられる印象もあります。ハイブリッドは少し快適です。
価格の割安度/燃費/維持費
ノーマルエンジンも、WLTCモード燃費は20.7km/Lと良好です(2WD)。ハイブリッドは28km/Lです。価格はSUVでは割安です。
総合評価の解説
国内で新車として売られるクルマの約40%が軽自動車で、5ナンバーサイズのコンパクトカーも20%を上まわります。つまり60%以上が小さなクルマですから、SUVの5ナンバー車を希望するユーザーも多いです。
特にライズは小さくても外観にSUVらしさが感じられ、後席や荷室にも不満のない広さがあります。ファミリーカーとしても使いやすく、人気を高めました。
ステアリングホイール(ハンドル)を操作した時の車両の反応は、もう少し正確性を高める余地があります。乗り心地も低速域で硬めですが、価格を考えれば納得できるでしょう。
ハイブリッドZの価格は、ノーマルエンジンのZと比べて、28万9000円の上乗せに抑えました。ノーマルエンジンも価格が割安ですから、諸費用を含めて約200万円で購入することが可能です。
良かった点
・ノーマルエンジンも燃費が優れ、価格を安く抑えたので買い得
・居住性や積載性も相応に確保され、家族4名のドライブにも使える
・外観がSUVらしくカッコ良く、なおかつ街中でも運転しやすい
気になった点
・ハイブリッドは電池容量が小さくモーターだけで走る時間が短い
・パワーステアリングは自動的に直進状態に戻る特性が弱い
・乗り心地には揺すられる印象があり、洗練させる余地を残す
ライズの基本スペック・価格表
グレード | 駆動方式 | エンジン | トランスミッション | 価格(税込) |
X | 2WD(FF) | 1.2Lガソリンエンジン | CVT | 171万7000円 |
G | 186万7000円 | |||
Z | 204万9000円 | |||
G | 1.2L e-SMARTハイブリッド | ー | 217万3000円 | |
Z | 233万8000円 | |||
X | 4WD | 1.0Lターボエンジン | CVT | 199万4800円 |
G | 214万3700円 | |||
Z | 230万9200円 |
SUVが世界的に流行しており、新型車も活発に発売されています。ただし全長の短いSUVでも、全幅は大半が1700mmを上まわり、3ナンバー車になります。
その意味でトヨタライズは貴重でしょう。5ナンバーサイズの5ドアボディを備え、運転のしやすさと、SUVの実用性を両立させました。フロントマスクには適度な野性味も感じられ、RAV4をコンパクトにしたような印象も受けます。
売れ行きも好調で、2022年には、1か月平均で約7000台を登録しました。ヤリスクロスよりも少し多く、SUVでは最多販売車種になりました。国内新車販売ランキングでも上位に入ります。
ライズのボディサイズ
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | |
ライズ | 3995mm | 1695mm | 1620mm | 2525mm |
ライズの燃費
WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード | |
ハイブリッド | 28.0km/L | 29.6km/L | 30.2km/L | 26.1km/L |
1.2Lガソリン | 20.7km/L | 15.9km/L | 21.9km/L | 22.9km/L |
1.0Lターボ | 17.4km/L | 13.4km/L | 18.7km/L | 18.9km/L |
ライズの発売日と納期の目安
ライズは2019年11月5日に5ナンバーサイズのコンパクトSUVとして発売されました。
また、2021年11月1日には新開発の1.2Lハイブリッドシステム「e-SMART(イースマート)ハイブリッド」を設定。ガソリン車にも1.0Lターボエンジンだけでなく、新開発の1.2Lガソリンを導入するなど、幅広いパワートレイン(動力源)を取り揃えています。
納期と今後のモデルチェンジ予想
販売店では「ノーマルエンジンの納期は約半年ですが、ハイブリッドは1年近くを要します」と述べました。それでもトヨタ車では短い部類に入ります。
定額制カーリースのKINTOであれば、ノーマルエンジンが約2か月、ハイブリッドは約7か月で納車されますが、リース期間が終了したら車両を返却せねばなりません。買い取りはできません。
ライズの発売は2019年ですから、フルモデルチェンジは先の話になります。それでも比較的規模の大きなマイナーチェンジを実施する可能性はあるでしょう。安全装備などを進化させます。
最近の売れ行き&人気度
SUVのベストセラーで、販売ランキングの上位にも入ります。運転のしやすさ、居住性や積載性、価格の割安度などに満足できて、見栄を張ったり背伸びをしない馴染みやすさも人気の要因です。
ライズのリセールバリュー
リセールバリューの5段階採点:4点
日本では基本的に5ナンバー車の人気が高いですが、SUVは少数派です。ライズと姉妹車のダイハツ ロッキー以外は、スズキのクロスビーやジムニーシエラ程度です。
そのために5ナンバーサイズのSUVが欲しい場合、ライズが選ばれることが多く、中古車市場でも人気です。数年後に売却する時の条件も悪化しにくいです。
ライズのおすすめグレード
おすすめグレード:1.2G(186万7000円/2WD)
ハイブリッドは、購入時に納める税額が約2万4000円安く、ノーマルエンジンとの実質価格差は約26万5000円に縮まります。それでもノーマルエンジンの燃費性能が優れているため、実質価格差を燃料代の節約で取り戻すには、約13万kmの走行を要します。
従って1.2Lのノーマルエンジン車が買い得です。グレードはエアコンのオート機能やアルミホイールを標準装着したGを推奨します。価格はコンパクトカーのノーマルエンジン車に近いです。
ライバル車との比較
ライバル車で筆頭に挙げられるのは、同じトヨタのヤリスクロスです。外観はライズに比べて都会的ですが、ボディも少し大きく、全幅が1765mmの3ナンバー車です。エンジンはハイブリッドを含めて1.5Lです。価格はノーマルエンジンを搭載する2WDのGが202万円ですから、ライズGに比べて約15万円高いです。
このほかコンパクトSUVにはホンダ ヴェゼルや日産 キックスもありますが、いずれもハイブリッドが中心で、売れ筋グレードの価格も280万円前後に達します。ライズは価格の安さが魅力です。
ライズのカラーバリエーション
ボディカラー | 備考 | |
モノトーン | シャイニングホワイトパール | オプション価格3万3000円 |
ブラックマイカメタリック | ||
スムースグレーマイカメタリック | ||
ファイアークォーツレッドメタリック | ||
ナチュラルベージュマイカメタリック | ||
マスタードイエローマイカメタリック | ||
レーザーブルークリスタルシャイン | オプション価格3万3000円 | |
ターコイズブルーマイカメタリック | ||
2トーン | ブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリック | オプション価格5万5000円 |
ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール | オプション価格7万7000円 | |
ブラックマイカメタリック×ターコイズマイカメタリック | オプション価格5万5000円 |
ライズを販売店で試乗するときのポイント
販売店の試乗車を使って、路面の荒れた市街地を時速40km前後で試乗します。この時に、路上の細かなデコボコを伝えたり、上下に揺すられる不快感が生じないか、乗り心地を確認します。
ノーマルエンジンは、パワー不足を感じる可能性もあるため、登坂路も走ります。ハイブリッドは日産のe-POWERと同様、エンジンが発電を行って駆動はモーターが担当する方式ですから、加速は滑らかです。できればハイブリッドも試したいです。
このほかファミリーで使うなら、後席の広さ、座り心地、乗り心地、荷室の使い勝手なども確認しましょう。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正】
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