カローラクロスのおすすめ買い得グレードはどれ? グレード別価格や装備、試乗時のポイントを解説
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂 幸正
カローラクロスの購入前に気になるのは、どのグレードを購入したら良いのか、リセールバリューはどれくらいなのか、試乗時のポイントなどでしょう。
当記事ではそんなカローラクロスの購入時に役立つ情報を、カーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが解説します。
カローラクロスとは? 専門家レビュー・評価
| 外観 | 3.0 | ★★★☆☆ |
|---|---|---|
| 内装 | 4.0 | ★★★★☆ |
| 走行性能 | 3.0 | ★★★☆☆ |
| 運転しやすさ | 4.0 | ★★★★☆ |
| 乗り心地 | 3.0 | ★★★☆☆ |
| 価格のお得度 | 4.0 | ★★★★☆ |
| 総合評価 | 4.0 | ★★★★☆ |
〇 カローラクロスの良い点
1. デザインと実用性の高次元バランス
2. コンパクトながらもゆとりのある室内空間
3. 優れたコストパフォーマンス
× カローラクロスの気になる点
1. 乗り心地の硬さ
2. 全幅の大きさがもたらす運転感覚
SUVが高い人気を誇る理由は、その「デザイン性」と「実用性」の優れた両立にあります。特にカローラクロスは、このSUVの魅力を最大限に引き出している一台と言えるでしょう。
カローラクロスは、厚みのあるフロントマスクが際立つ存在感のある外観デザインが特徴です。同時に、ワゴンを思わせるボディスタイルによって、広々とした居住空間と優れた積載性を確保しています。
これにより、ファミリーカーとしての使いやすさだけでなく、車好きの趣味性も満たしてくれる、まさに多面的な魅力を持つSUVです。
コンパクトなボディサイズでありながら、その存在感は際立っています。後席にも十分なスペースがあり、大人4名が乗車しても快適に過ごせる居住性を実現しています。
また、ボディサイズの割に荷室も非常に広く、デザイン性と機能性が高次元でバランスしている点は特筆すべきでしょう。価格設定も非常に競争力があり、その割安感が人気の要因となっています。
ただし、全長はコンパクトに抑えられていますが、全幅は1800mmを超えており、駐車時や狭路では注意が必要です。また、グレードによっては、街中での走行時に乗り心地がやや硬く感じられる場面もありますが、全体としては大きな不満点にはならないでしょう。
カローラクロスは実用性と経済性を兼ね備え、幅広いユーザーに自信を持って推奨できる、非常に魅力的な一台と言えます。
新車価格、グレード別価格
新車価格
カローラクロスの新車の車両本体価格は276万円〜389万5000円です。価格はグレードと駆動方式によって異なります。
グレード別価格
| グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| G | 2WD | 276万円 |
| S | 2WD | 298万円 |
| G | E-Four | 301万9000円 |
| S | E-Four | 323万9000円 |
| Z | 2WD | 343万円 |
| Z | E-Four | 368万9000円 |
| GR SPORT | E-Four | 389万5000円 |
※価格とグレード構成は2025年7月16日時点のもの。E-Fourとは電気式4WDのことです
各グレードの主な装備の違い
カローラクロスの各グレードにおいて「誰におすすめなのか」「主な装備の違い」をそれぞれ説明します。
Gグレード
| 価格 | 276万円~ |
|---|
Gグレードは、実用性とコストパフォーマンスを重視するユーザー向けの基本的なモデルです。
タイヤ&ホイール
樹脂フルキャップ付きのスチールホイールで、日常使いには十分です。
ディスプレイオーディオ
8インチのディスプレイオーディオ(4スピーカー)で、基本的なオーディオ機能が備わります。
メーター
アナログメーターと4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイの組み合わせです。
シート
ファブリックシートで、手入れのしやすさが特徴です。
センターコンソールボックス
ファブリック巻きで、基本的な収納機能があります。
Sグレード
| 価格 | 298万円~ |
|---|
Sグレードは、Gグレードよりも少し上質な装備を求めるユーザーに適しています。
タイヤ&ホイール
17インチのアルミホイールになり、見た目の質感が向上します。
ディスプレイオーディオ
8インチのディスプレイオーディオ(6スピーカー)で、Gグレードより音響が強化されています。
メーター
7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(スピードメーター表示)で、より多くの情報を確認できます。
エアコン
左右独立温度コントロール付オートエアコンとヒーターコントロールパネル付きになります。
センターコンソールパネル
ピアノブラックとサテン調塗装で、インテリアのアクセントになります。
Zグレード
| 価格 | 343万円~ |
|---|
Zグレードは、より高い快適性や先進装備を求めるユーザー向けの、上級グレードです。
タイヤ&ホイール
18インチのアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)になり、見た目と走行性能のバランスが向上します。
ヘッドランプ
Bi-Beam LEDヘッドランプに加え、LEDフロントフォグランプも装備され、視認性が高まります。
ディスプレイオーディオ
10.5インチの大画面ディスプレイオーディオで、操作性や視認性が向上します。
メーター
12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイで、より多くの情報を鮮明に表示します。
シート
本革とファブリックの組み合わせのスポーティシート(パーフォレーション&ステッチ付)で、快適性とデザイン性を両立しています。
GR SPORTグレード
| 価格 | 389万5000円~ |
|---|
GR SPORTグレードは、スポーティな内外装と専用チューニングを求めるユーザー向けの特別なモデルです。
タイヤ&ホイール
19インチの専用アルミホイール(ダーククリア切削光輝+ブラック塗装)と225/45R19タイヤが装備され、高い走行性能と専用のルックスが特徴です。
専用エアロパーツ
専用フロントバンパー、ラジエーターグリル、リヤバンパーロアガーニッシュなど、アグレッシブなエクステリアが与えられています。
専用エンブレム
GRロゴやブラック塗装のトヨタエンブレムが配され、特別感を演出します。
インテリアデザイン
専用スモークシルバーメタリック加飾がセンタークラスターやインパネオーナメントなどに施され、スポーティな室内空間を演出します。
シート
合成皮革とブランノーブを組み合わせた専用スポーツシート(パーフォレーション&グレーステッチ/GRロゴ付)で、ホールド性とデザイン性を高めています。
おすすめグレード
おすすめ買い得グレード
Sグレード(2WD):298万円
機能の割に価格を抑えた「Sグレード」が買い得です。
日常使いに十分な快適装備
8インチディスプレイオーディオ(6スピーカー) を装備しており、ナビゲーションやエンターテイメント機能が充実しています。これはGグレードの4スピーカー よりも音響面で優れ、Zグレードの10.5インチまでは不要と考えるユーザーにとって最適です。
また、17インチアルミホイールを標準装備しており、Gグレードのスチールホイールに比べてデザイン性が高く、足元の見栄えが良いです。
「7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」を搭載しており、運転に必要な情報が視覚的に分かりやすく表示されます。
バランスの取れた内外装デザイン
Sグレードは、Zグレードのような過度な豪華さやGR SPORTのようなスポーティさよりも、シンプルでありながら質感を保った内外装デザインが特徴です。
外装にはフロントアッパーモールにはメッキ加飾が施されており、Gグレードのブラックよりも洗練された印象を与えます。
内装では、インパネオーナメント/サイドレジスターベゼルはサテン調塗装 が採用され、上質感を演出します。
コストパフォーマンスの高さ
Sグレードは、ZグレードやGR SPORTグレードのような高価な上位モデルの装備までは必要としないものの、Gグレードでは物足りないと感じるユーザーにとって、最も価格と装備のバランスが取れたグレードであるため、おすすめです。
リセールバリュー
カローラクロスのリセールバリュー
リセールバリューの5段階採点:5点
トヨタブランドの信頼性、カローラシリーズの認知度、SUV市場のトレンド、ハイブリッドモデルの高い需要、そして中古車市場における供給バランスが総合的に作用し、カローラクロスは今後も高いリセールバリューを維持する可能性が高いです。
これは、数年後の売却を考慮した車両購入を検討するユーザーにとって、非常に魅力的なポイントとなるでしょう。
試乗するときのポイント
1. 実用性の確認
後席の居住性
後席に座り、頭上や足元の空間、シートの座り心地を確認しましょう。家族や友人を乗せる際の快適性に直結します。
荷室の広さ
荷室の奥行き、幅、高さ、開口部の使いやすさをチェック。普段の荷物を想定して積載性をイメージすることが重要です。
乗降性
ドアの開口部が十分か、ステップの高さは適切かを確認し、日常的な乗り降りのしやすさを試しましょう。
2. 取り回しとサイズの把握
駐車操作の試行
実際に車庫入れや縦列駐車を試し、車両感覚の掴みやすさや小回りの利き具合を確認します。バックモニターの見やすさも重要です。
全幅の注意点
全幅がワイドなので、狭い場所での乗降時や駐車時に不都合を感じないか、慎重に確認しましょう。
3. 乗り心地と走行性能の確認
乗り心地の確認
街中の舗装が荒れた場所を時速40km前後で走行し、突き上げ感やボディの揺れの収まり具合をチェック。サスペンションの特性がよく分かります。
タイヤ・駆動方式の違い(可能であれば)
17インチと18インチタイヤ、2WDと4WDそれぞれの乗り心地や走行フィーリングの違いを確認できると、より自身のニーズに合った選択が可能です
【筆者:渡辺 陽一郎/MOTA編集部 カメラマン:茂呂 幸正】
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