ステランティスからはプジョーが登場! 時代を問わず感じるフレンチエスプリ全開のモデルを写真で振り返る
- 筆者: 小鮒 康一
- カメラマン:MOTA編集部
「我が国に成熟した自動車文化を創成する」というテーマで開催されているオートモビルカウンシル。今年も4月15日から17日までの3日間、幕張メッセを会場に開催された。
自動車の歴史と文化を過去から現在に、そして未来へと受け継ぐことを目指して開催されている同イベントには、自動車メーカーも多く出展し、各メーカーの過去と現在、そして未来についての展示が多くみられた。
その中でもまさにそのテーマに合致していたと言えるのが、フランスのメーカーであるプジョーのブースだろう。
1983年に小型ハッチバックモデルとして登場したプジョー 205
現在、日本で展開するラインナップの中でコンパクトな部類に入る「208」と「308」の隣には、その先祖とも言える「205」と「306」が展示されていたのだ。
プジョー 205といえば1983年に登場した小型ハッチバック車であり、当時の社運をかけてリリースした渾身の1台。それまでプジョーというと地味で目立たない存在であったのだが、この205の登場によってプジョー=スポーティで若々しいというイメージへと一新することができたのだった。
ラインナップもスタンダードな小排気量のハッチバックだけでなく、1.6リッターエンジンと搭載した「GTI」や(のちに会場に展示された1.9リッターへ出力アップ)、ソフトトップを備えたカブリオレモデルの「CTI」、そしてWRCのグループBに出場するためのホモロゲーションモデルである「ターボ16」など、幅広いラインナップとなっていたのも特徴だった。
1993年にハッチバックモデルの306が登場した
一方の306は1993年に登場した、205よりも新しい世代で一回り大きなボディを持ったハッチバックモデルだ。当初は3ドア&5ドアのハッチバックのみのラインナップであったが、のちにセダンやカブリオレ、ブレーク(ワゴン)といったボディバリエーションが追加されている。
会場に展示されたのは2000年式のホットモデル「S16」で、163馬力を発生する2リッターDOHCエンジンと6速MTを組み合わせたもの。205ターボ16のような過激なホモロゲーションモデルこそ存在しなかったが、ラリーフィールドの活躍も記憶に残る1台となっている。
新型には電気自動車やプラグインハイブリッドなど電動モデルも多数!
そして、その2台の血を脈々と受け継ぐ「208」と「308」。208にはピュアEVである「e-208」が、先日新型がデビューしたばかりの308にはプラグインハイブリッドである「GT-HYBRID」がラインナップされるなど、時代の流れに即した変更こそなされているが、実際に乗ってみると“猫足”と評された乗り味は不変。
これこそが過去から現在、そして未来へと受け継ぐべくプジョーの美点ということにほかならないのだろう。
【筆者:小鮒 康一】
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