BMW M6グランクーペ 海外試乗レポート/萩原秀輝(1/2)

BMW M6グランクーペ 海外試乗レポート/萩原秀輝
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満を持して登場したクーペスタイルを備えた4ドアサルーンモデル

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欧州では、クーペのようなスタイリングを備える4ドアサルーンが流行している。

ドイツ車ならメルセデス・ベンツのCLSが代表格でありすでに現行モデルは2代目。イギリス車ならジャガーのXJが2009年にノッチバックセダンから生まれ変わった。

BMWは、こうした流行に遅れた感があったが、コンセプトモデルとしての発表は早かった。2007年の上海ショーではコンセプトCSを発表。市場への投入が待ち望まれていた。

そして、BMWは2012年の満を持して6シリーズのグランクーペを投入してきた。

後発の強みを生かし、他のモデルがセダンをクーペ的にデザインし直したのではなくベースは6シリーズ、まさにクーペでありそれをセダン的に解釈したモデルといえる。したがって、車高も1390㎜と一連のモデルの中では、アストンマーチンのラピードを除いても最も低い。つまり、スタイリッシュなサルーンというだけではなく、スポーツクーペとしての潜在性能の高さも備えているわけだ。

スポーティというよりもエレガンスを感じさせるモデル

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前置きが長くなってしまったが、こうした潜在性能によりBMW M社が手がける6シリーズにモータースポーツとイメージが直結するかのような機能を盛り込んだM6にも、グランクーペが投入されることが当初から予定されていた。

それが現実となったのがこのM6グランクーペだ。すでに、2013年の3月から日本市場でも受注が開始されているが、一足先にドイツのミュンヘン近郊で市場をする機会があったのでさっそく報告しよう。

クルマをよく知る人であれば、超高性能化されたエンジンの熱対策のために大きな開口部を持つフロントビュー、中央に窪みが与えられたカーボンファイバー製のルーフ、4本出しのテールパイプが迫力ある排気音を想像させるリアビューなどにより、M6グランクーペがMファミリーの一員であることに気づくはずだ。

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ただ、多くの人にとってはスポーティというよりもエレガンスを感じさせるモデルとして目に映るに違いない。国際試乗会でも、開発担当者は「Mファミリーのフラッグシップであり、最もエクスクルーシブなモデル」と語っていた。

それは、見た目の印象だけではない。走り始めた直後に、走り一辺倒の硬派なモデルではないことがわかる。サスペンションは、グランクーペ専用の設定となるので、M6のクーペよりもしなやかな動きを示すのだ。

ダンパーの減衰力、エンジンの応答性、7速M DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)などの設定は3段階の選択が用意され、それぞれを統合して2つのMドライブ・ボタンで呼び出すことができる。

試乗会ではあらかじめ、Mドライブ1を快適性と効率を優先、Mドライブ2を走り優先としておいた。それだけに、特にMドライブ1を選択したときには、サルーンカーとしても使いこなせる乗り心地の快適さが実感できる。後席については、くつろぎ感さえ覚えたほどだ。

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萩原 秀輝
筆者萩原 秀輝

在学中より自動車レポーターとして活動をスタート。 同時期から多くのツーリングカー・レースに参戦。多数の入賞や優勝経験もある。 こうした経験を生かし「クルマの走り」と「ドライビングの理論」 について深い洞察力を持つ。 現在では有力な紙媒体をはじめ、WEBにも執筆するなど、 その活動は多岐にわたる。 また、クルマに対する知識とドライビング理論に基づき、 自動車メーカーなどが主催するセーフティ・ドライビング講習会のインストラクターも務める。特に、輸入車メーカー主催のドライビング・スクールでは、 日本への導入開校時の1989年から現在に至るまで、累計で10000人を越える受講者を集め、その指導に携わっている。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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