BMW 新型M3・M4 海外試乗レポート/清水和夫(2/2)
- 筆者: 清水 和夫
- カメラマン:BMW JAPAN
空いている高速道路でサスペンションの切り替えをチェックする。「スポーツモード」ではサスペンションは硬くなり、ステアリングはグッと重さを増すが、一般道路は「ノーマル」でOKだ。
エンジンはシルキー6の3リッターターボでパワーはV8の420psから431psに若干アップしているが、トルクはなんと400N・mから550N・mへと大きく性能アップしている。しかもツインターボなので、高回転までストレスなく吹け上がるターボは実にゴキゲンだ。
このトルクはポルシェターボに匹敵するが、ポルシェはリヤエンジン+四駆でエンジンのトルクを無駄なく路面に伝えることができるが、M3は潔いFRで勝負する。だが、完成度が高いトラクションコントロールと横すべり防止装置のお陰で、最低限のスタビリティと操縦性は確保しているから中級者でも安心だ。
ギア・ポックスは7速DCTで、自動ブリッピングを備えた6速MTもオプションで用意されている。
車体はBMWお得意のカーボンを適材適所に使い約80kgの軽量化に成功し、M4では1.5トンを切ったモデルもある。タイヤはミシュランのM3/M4専用タイヤを履き、サーキットの連続周回に耐えることができる。
新型M3/M4のサーキット走行は、アドレナリンに溺れてしまうほどに痛快
そのサーキットの走りはどうなのか。
それはもうアドレナリンが出まくるシーンが連続した。電子制御LSDのおかげでターンインはリヤデフがフリーとなるので、ノーズはグイグイとインを向く。フロントエンジンとは思えないほどステアリングのレスポンスが高い。
カミソリのようなハンドリングが戻ってきたことに感激しながらラップを続けた。新型M3はただテールが流れてドリフトするのではなく、確実にクルマを前に押している。そこが先代モデルとは大きな違いだ。
オプションのカーボンセラミックブレーキの利きと耐久性も確認できたし、アドレナリンにおぼれて死んでもいいとさえ思ってしまうほどサーキットは楽しかった。
公道の乗り味はどうやって制限速度を守ればいいのか、困るほどアクセルを踏むのが愉しい。でも「能ある鷹は爪隠す」というようにM3ドライバーは紳士的であるべきだ。
アドレナリンはサーキットで味わってほしい。
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