BMW 7シリーズ 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:島村栄二
移動時間を楽しみたくなる装備が目白押し
750iのエンジンはX6と同じスペックで407ps/5,500rpm、600Nm(!!)/1,750~4,500回転で出すハイパワースペック。一方の740iの直列6気筒パラレルターボエンジンは326ps/5,800rpm、450Nm/1500~4500rpmを出しており、335iと基本的に同じエンジンだが出力で20ps、トルクで50Nmアップしている。特にトルクアップの分は素晴らしく、1,980㎏の740iを滑らかに走らせるに十分だ。CPUの変更など各部の細かいチューニングで出力アップだけでなく、燃費の改善も図られている。
さて、7シリーズに組み合わされるトランスミッションはBMWが最近積極的に使っているツインクラッチではなく、6速のトルコンATだ。強力なトルクに対応するため、あるいはより滑らかな変速を可能とするためにトルコンATが選択されたが、ご多聞に漏れず、こちらも効率化が図られ、燃費の改善に役立っている。
エネルギーの効率利用の点では7シリーズも例外ではなく、他のBMW車にも採用しているエネルギー回生が採用されている。これは減速時にはタイヤをモーターとして発電してバッテリーに充電し、オルタネーターが発電する作動領域を減らして燃費を改善している。オルタネーターの作動ロスを減らしているわけだ。
サイズは先代と殆ど変らず、全長は5,070mm(ロングは5,210mm)、全幅は1,900mmに収まっている。先代より全長で30mm長くなっているだけだ。全高は車種によって5mm低い違いはあるがほぼ同サイズと見てよいだろう。スタイリング的には大きく見える先代から比較すると、新型は3シリーズにも共通する最新のデザインによってキュッと締まった印象を受ける。軽快な動きがデザインにも現れているのが新しい7シリーズだ。
ショートボディでも後席のレッグスペースはタップリとしているが、これがロングになると途方もない広さとなり、足置きが説得力を持ってくるほどだ。シート自体はドイツ車らしく固めだが、オプションのコンフォートシートと組み合わせるとユッタリ、ノンビリとした時間の流れを楽しめるだろう。インテリアも、iDriveによってスイッチ類が整理され、すっきりとまとまっている。
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