平中克幸選手／今井優杏の「あなたの愛車教えてください！」(3/3)

もちろん狙うは「シリーズチャンピオン」！

―昨年も最終戦までもつれ込む大接戦でした。

でも去年のBMWは勝つべくして勝ってますよ。今年もやっぱり速いです。富士で優勝したのもチーム力ですし、開幕戦もガマンのレースで3位になってますし、いいチームですよ。

去年は実は本当にキツかったです。ノーハンディで行われたJAF GP（富士スプリントカップ）を観てもらったひとは解ったかと思うんですが、とにかく直線が遅すぎた！（笑）あれを観たら、どれだけドライバーががんばってたのかを理解してもらえたかな、と。自分で言うのもなんですけどね（笑）、直線が遅い分コーナーで詰めないとレースにならないんですよ。

―それはもう！コンビを組んだ田中哲也選手ともども「11号車はやっぱり巧い」という評価はもう定着しちゃった感じですよね。

哲也選手とはもう4年のコンビになりますね。今まで同じチームにこんなに長く居たことがなかったので、思い返せば「もうそんなになるのか」という感じです。今のチームはとにかく伸び伸びやらせてくれるので、とても快適な環境なんです。それが成績にも繋がってると思います。

人間だから失敗することもあるけど、それを責められたことがないんです。哲也さんも絶対に責めませんし、予選もしっかり任せてくれますから、こっちも「がんばらないと！」と自然に思えます。

―レースを心地よく戦える環境、というのはレーシングドライバーにとって案外難しいですよね。

はい、不満を抱えながら戦ってる選手は多いと思います。ウチはたとえ壊しても、メカニックもがんばってくれる。多少はブーブー言いますが（笑）、しっかり緊張感を持って作ってくれてます。

―それは選手お二人がきっちり“勝ち”をチームに返してるからだと思います。負け続きだとモチベーションも上がらないでしょう。士気が高く居られるんじゃないですか。

確かに今はすごくいい流れなんです。2009年から勝った負けたのレースが出来ていることで、メカニックのミスも殆どありませんし、おかげでこっちもしっかりレースに専念出来る。それにタイヤもすごく良くなってます。ウチは数少ないダンロップユーザーなんですけど、成績を出してるからタイヤ屋さんも頑張ってくれるんです。

―GAINERは一時のイメージを覆して、すっかり常勝チームになりましたね！

正直僕も500クラスからGAINERに移るとき、不安はありました。「派手だなぁ」という印象はありましたけど（笑）。だから今はすごく楽しく走らせてもらってます。

―では今年はもちろんシリーズチャンピオンを狙って？

09年、僕が加入したときに最終戦まで争ってシリーズ3位、10年はタイヤメーカーが変わって開発の期間となったのでランキング外、11年は最終戦までもつれて2位でしょう。もう次行くしかないでしょ！チームもそれを望んでますしね。

―イケそうですか？

BOP次第、という感は否めませんが、イケると思います。

―今年も素晴らしいバトルになりそうですね！頑張って下さい。

今井優杏の「取材後記」

間違いなく今のGT300クラスは至上最高に面白い！！その立役者として、間違いなく平中選手はトップクラスに存在する選手でしょう。今年のレースの見どころを聞いたところ、

「去年は2台でのシリーズチャンピオン争いでしたが、今年は間違いなく4～5台が絡みます。#911 Team TAISAN ENDRESS、#33 HANKOOK KTRのポルシェ勢、#66 A Speedのアストンマーチン、#0 GSR&Studie with Team UKYOのBMW Z4、そしてウチ（#11 GAINERのAudi R8 ）。お客さんには面白いレースになると思いますよ」

とのこと。今年も最後まで目が離せません！

◆平中克幸選手 オフィシャルホームページ

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◆平中選手の所属事務所・イースマイルのHP！ドライビングスクール情報などはココで！

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