BMW 3 シリーズ ツーリング 試乗レポート/西川淳(2/2)

  • 筆者: 西川 淳
  • カメラマン:BMW JAPAN
BMW 3 シリーズ ツーリング 試乗レポート/西川淳
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エンジンラインナップが豊富な3シリーズツーリング

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パワートレインなど、基本的なメカニズムはセダンと同様で、これといって追加説明する必要もないだろう。ツーリング用にリアサスペンションのモディファイを受けている程度である。

本国仕様には、ガソリンの328iに加えて、4気筒ディーゼルの320d、そして6気筒ディーゼルの330dが用意されており、他の3シリーズ用エンジンラインナップも随時追加されていくという。北米やアジア市場を睨んで、アクティブハイブリッド3ツーリングの早期導入もありえるだろう。

今秋から来年までに日本市場へ導入されるツーリングのエンジン仕様は、328iと320i、320dの直4ターボトリオとなる予定だ(320iのみ遅れて導入)。

個人的には560Nmもの大トルクをたった1500回転から叩きだす330dには一度乗っておきたいと思っているが、いまのところユーロ6に通っていない(日本の規制をクリアできていない)ため、指を加えて“次の手”を待つしかない。

もっとも、320dでも380Nmを1750回転から発揮する力持ちである。実用上は、それで十分だろう。ツーリングボディの仕上がり次第では、320dツーリングがセグメント最強の実用モデルとなるかも知れない。

ツーリングとは名ばかりの、セダンに遜色ない走りのレベル

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このスタイリッシュなエクステリアデザインを見れば、走りの質は容易にある程度の想像がつくというもの。そういう意味では、試乗する前にワクワクすることもなかった。きっといいのだろうと・・・。

はたして、328iツーリングに乗り、ミュンヘン郊外にノーズを向ければ、「3シリーズはやっぱりええなあ」というのが、ファーストインプレションだった。結論からいうと、ツーリングとは名前と荷室ばかりで、走りの方はといえば、セダンに遜色ないレベルに仕上がっていたのだ。

本当は、荷室に二週間分くらいの家族用荷物を詰め込んで、少なくとも三人乗車でアウトバーンをズバーンと走るようなインプレッションを採らなければいけなかったのだろう。

メタボの中年男子2人が“よっこらせ”と乗り込み、気怠く転がす限りにおいて、328iツーリングはフツウに328iサルーンレベルで走る。空気をいっぱい詰め込んで走っている感覚などまるでなく、大変よくできましたという結論にしかならない。これじゃ、自信たっぷりなBMWエンジニアの術中にハマったも同然というわけだ。

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速度制限のキビシい街中での低速走行では、タンタンタンと軽快な振る舞いでセダン+65キロの体重を感じさせずに走る。

そして、ドイツの場合、街を出ればいきなり90キロ制限や100キロ制限のカントリーロードになる場合が多いのだけれど、そこではセダンに負けず劣らず、当意即妙なフットワークをみせた。やっぱり、3シリーズには、90km/hあたりで流すように攻める走りがよく似合うと思う。

アクティブステアやランフラットタイヤの違和感も、もうほとんどなくなってきた。あとは、電動パワーステアリングの60、70キロあたりの気持ちの悪い抵抗感だけ何とかなれば、ハンドリング関係は文句ナシ。

ただひとつ。日本仕様の3シリーズセダンで気になったアイドリングストップ時のノイズとバイブレーションだが、ツーリングでは熟成されて、かなり改善されてきた気もするのだが、やっぱりまだ気になってしまう音と揺れのレベルである。いっそうの改良努力を望みたい。

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西川 淳
筆者西川 淳

別名ボンジョルノ西川が示すとおり、大のイタリア好き。乗り手をワクワクさせる、刺激に満ちたクルマが好きなので、自然にイタリア車に接することが多い。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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