BMW 320iクーペ 試乗レポート(1/3)
- 筆者: マリオ 二等兵
フルモデルチェンジ並の激変ぶりに驚愕!
この度試乗したのは、ビッグマイナーチェンジによりドカンと新しくなった「BMW 320iクーペ Mスポーツパッケージ」であります。
3シリーズクーペは登場してから4年目を迎え、過去3度にわたり小変更を受けてきました。国産車の感覚ではモデル末期にあたる時期ですが、モデルライフが長い欧州車としては、まだ中盤を少し過ぎたあたり。プロ野球でいえばオールスター明けの、これからが佳境という段階にあります。
新型車スクープ系の記事では次期型と思わしき姿もチラホラ捕捉されていますが、クーペの次期型が日本に上陸するのはまだ2~3年は先になるでしょう。
そう予感させられた理由は「現行型3シリーズには、まだこんなにも進化する余地が残っていたのか!」と仰天させられたからです。
日本が世界に誇るトトロの森こと「狭山丘陵」にて、その悶絶度をチェックさせていただいたところ、乗り味はハッキリ言って別モノ。味わい的にはほとんどフルモデルチェンジ並と思える激変ぶりに、大きな衝撃を受けました。
燃費はなんとリッター17km!
まず、見た目は新型5シリーズっぽい顔立ちになりました。ヘッドライトや前後バンパー、テールレンズなど、かなり多くの部分が変更されています。ライトなどの電球類は、できるだけLEDを採用して省電力化を推進。
恥ずかしながら、ハイブリッドカーや電気自動車でもないのに省電力化してどうするの?などと愚かな疑問を抱いてしまいましたが、実は新しい3シリーズは「電動化」が著しく進んでおりました。
パワステ・ウォーターポンプの電動化やアイドリングストップ機構を備えたことにより、3シリーズ史上最も電気が必要となったのです。
エンジンパワーを利用して油圧で動いている機構をなるべく電動で動くようにし、さらにアイドリングストップまで採用した理由は、ひとえに「燃費向上」に尽きます。
しかし、同時にバッテリーの負担が増えてしまいますが、それを補うために、なんとブレーキにはエネルギー回生システムが備わりました。新型3シリーズは、ハイブリッドカーのようにブレーキを踏むとバッテリーが充電されるのです!
これだけでも燃費はかなり良くなりますが、新型3シリーズのハイライトはこの程度にあらず!「エフィシェントダイナミクス技術」という、読むたびに舌がもつれそうな最先端のエンジン制御技術を採用。エンジン本体の省燃費化が劇的に向上しました。
超高精度ダイレクトインジェクションシステムとxリーンバーン燃焼により、旧320i比でパワーを10%アップ(156馬力→170馬力)させながら、燃費を45%もアップ(12.8km/L→17.4km/L)させているのであります。
シリンダーの中に燃料を高圧で直接噴射したり、あまりパワーを必要としない際に混合気を希薄燃焼させたりする技術は多くのメーカーが取り組んでおりますが、BMWは高価なインジェクターの採用などで、燃料の噴射をより緻密にコントロールすることを可能としたのであります。
その結果、6MT車の10・15モード燃費は17.4km/Lを達成!(セダンの6MTでは18.4km/L!)まさに「バイエルン・エンジン製作所」の面目躍如といったところでしょう。
ちなみに、中間グレードの325iではパワーで10%、燃費で35%のアップ。上級グレードの335iでは、パワーは同等ながら燃費は20%もアップしております。
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