MOTAトップ 記事・レポート 新車情報 試乗レポート アウディ Q8試乗│特別な休息がとても似合う流麗でエレガントなフラッグシップSUV

試乗レポート 2019/9/2 21:13

アウディ Q8試乗│特別な休息がとても似合う流麗でエレガントなフラッグシップSUV(1/2)

関連: アウディ Q8 Text: 今井 優杏 Photo: 小林 岳夫・Audi Japan/取材協力:Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN
自動車ジャーナリストの今井優杏さん
Audi Q8 55 TFSI quattro debut package S lineAudi Q8 55 TFSI quattro debut package S lineAudi Q8 55 TFSI quattro debut package S lineAudi Q8 55 TFSI quattro debut package S line画像ギャラリーはこちら

極めて流麗でエレガントなアウディの新しいフラッグシップSUVに、いざ試乗!

アウディから新しいフラッグシップSUVの登場だ。その名もQ8と、数字からもブランドの頂点であることをむ〜ん!と漂わせているのだが、実物もまたちょっと凄い。率直に「大きい!」と見た目からして感じさせるし、どこかこれまでの同社SUVシリーズにはなかった迫力すらまとっている。

そう、これはクーペライクなルーフラインを備えた新デザインの賜物ではないかな、と考える。

アウディのSUVシリーズにはすべて頭に“Q”が付き、Q2、Q3、Q5と、コンパクトからミドルを網羅。さらにフルサイズではQ7と、顧客のニーズに答えるきめ細やかなラインナップを誇る。

その上に君臨するモデルQ8は、四輪駆動から来る勇ましさやどっしりとした存在感はそのままに、Q7よりも30mm車高を下げた。さらに全長は75mm短く、全幅は25mm広く取られている。つまり、ワイド&ローが数字上からしても実現されているということだ。そのディメンションの中で、ショルダーラインより上をリアエンドに向けてシュッと傾斜させることによって、4ドアクーペのようなドラマチックさを手に入れている。

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Audi Q8 55 TFSI quattro debut package S lineAudi Q8 55 TFSI quattro debut package S line

また、アウディおなじみのシングルフレームグリルは八角形をモチーフとしていて、これが今後のQモデルの、文字通り「顔」になるのだという。

既視感を与えつつも先進を感じさせるのは、この表情に依るところも大きい。

試乗車には新色であるその名も「ドラゴンオレンジ」という大仰な名の付いたボディーカラーをまとうモノが用意されたのだが、夏の日差しの下でのギラッと感たるや! なんかもう、近づきがたいほど、なのだ。

というわけでルックスは極めて流麗でエレガント。ではその走りは?

盛夏を逃れるようにして向かった長野・白馬村にて、公道試乗が実現したのでレポートしたい。

どの領域でもナチュラルに制御されているコースティング

Audi Q8 55 TFSI quattro debut package S line

エンジンは3.0リッターのV6ガソリンターボエンジン「TFSI」が最初に導入される(と、しれっとプレス向け資料に書いてあるから、今後たとえばディーゼルなんかのパワートレーン追加も見込めそうだと個人的には推測している。TDIは日本でもすでに「40」ではあるけれどQ5にも導入されたし、本国には高出力版TDI「50」がQ8にラインナップしているからだ。…間違ってたらごめんなさい。しかしもし導入されるなら、コッチもかなり楽しみな一台になることは必至ですよ!)。

このガソリンV6ターボエンジン、欧州モノにはメジャーになってきた48Vのマイルドハイブリッドシステムがもれなく採用されていて、2tを軽く超える巨体を引っ張る燃費に貢献させている。

自動車ジャーナリストの今井優杏さん

具体的には時速55~160km/h、つまりごく常用域において、ドライバーがアクセルペダルを戻すと、エンジンを停止してコースティング(惰性走行)を最大40秒に渡って行う。ドライバーが再加速、つまりもう一度アクセルペダルを踏めば、このハイブリッドシステムがエンジンの再スタートを瞬時にサポートする。

実際にこれに試乗していると、正直コースティングもリスタートも、いつ行われているのかを把握するのはかなり困難だ。今回の試乗では白馬村の一般道はもちろんのこと、長野県から東京までのロングドライブも試したのだが、どの領域でも一体いつコースティングが行われていたのか、今振り返っても「?」となってしまう。つまり、かなりナチュラルに制御がなされているということだ。

制御もやや意図的に燃費に振ったようなマイルドな印象

Audi Q8 55 TFSI quattro debut package S line

しかし、コースティングへの切り替えはともかく、全体的に見てみれば、ボディに対して加速はややモノ足りないかもしれない。

これこそ、2tの巨体が影響しているのがありありと感じられるのだが、長い勾配の上り坂なんかで加速を足そうと思ったら、V6らしからぬモタつきをやや感じさせるフィールとなっていた。

今回、トランスミッションも新開発の8速ティプトロニック(そう、デュアルクラッチではなくてトルコン式AT!)が採用されているのだが、この制御もやや意図的に燃費に振ったようなマイルドな印象を受けた。

このティプトロニックはマイルドハイブリッドシステムの採用によって、エンジンがアイドル状態および停止状態でのコースティングする場合には、トランスミッションのクラッチが切り離されてパワーの伝達を遮断するという。エンジン停止でのコースティング中には新搭載の電動オイルポンプがコースティング終了時に速やかにギアが入るように動く、とのことだが、もしかしたらこれが何かしらのラグを生んでいる結果につながっているのかもしれない。

いずれにせよ、クルーズ中は320PS/500Nmというスペックよりもやや絞られたような、そんな印象を受けた。

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