アウディ Q7 試乗レポート/松田秀士(2/3)

アウディ Q7 試乗レポート/松田秀士
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相変わらず高い動力性能と回生システムの導入

まるで直列6気筒のような狭角(10.6度)のV6は、見るからにコンパクト。さらにリファインされ燃費が7%向上している。

V8 4.2 FSIエンジン

一方、4.2LのV8モデルではパワー&トルクは変わらないものの、こちらは7.5%の効率アップを果たしている。相変わらず動力性能は高く、0-100km/h加速ではこのサイズにしてV6モデルが8.5秒、V8モデルは7.4秒という俊足ぶりだ。

また、環境面で新しいテクノロジーが採用された。それはブレーキエネルギー回生システム。減速時にブレーキによって熱転換されるエネルギーを積極的にオルタネーターを回すことで発電し充電させるのだ。

これによって、加速時など必要な電力をオルタネーターではなくバッテリーから供給させることで、エンジンにかかる負荷を軽減し、加速性能と燃費をアップさせるのが狙い。

このシステムによる恩恵は1kmあたり5gのCo2排出量の削減。バッテリーが既存の鉛バッテリーなので電力の出し入れに制限があり燃費でいうと1%程度だが、最小限のハードウェアでより環境性能を重視した試みに拍手を送りたい。

オプションのアダプティブエアサスペンションをチョイスすれば、各走行モードごとに車高を設定できる他に、ラゲッジルーム内のスイッチからリヤサスペンションの車高をさらに下げて荷物を積み下ろしやすくする機能が追加されている。

インパネシフトオーディオリアシートラゲッジアレンジ

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松田 秀士
筆者松田 秀士

1954年高知県生まれ。僧侶の資格を持ち、サラリーマン、芸能人の付き人を経て、28歳でレースデビュー。92年には、デイトナ24時間&ル・マン24時間レースに出場。94年、インディ500マイルレースに日本人2人目のドライバーとして初参戦。2年目の95年には完走を果たし、翌年、当時日本人最高位完走という成績を残した。同じ頃から東京中日スポーツ新聞等で自動車評論活動を開始。現在も執筆活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍中。記事一覧を見る

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