アウディ Q5 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:小宮 岩男
Q5の目玉は「縦置きエンジン」+「7速Sトロニック」のパワートレイン!
さて、今回のQ5の一番の目玉は、何だかんだ言ってパワートレインにある。それは縦置きエンジン+7速Sトロニックの組み合わせだ。日本ではA4&S4が先にお披露目となってしまったが、実は本国ではA4&A5がベースとなっているQ5が先。言ってみれば縦置きエンジン+Sトロニックの元祖なのだ。
ここで少々おさらいをしておくと、これまでの横置きエンジン+Sトロニックと同様、縦置き用Sトロニックも2組の湿式多板クラッチ方式。7速仕様となり、350Nmから550Nmと耐トルク容量が大幅にアップしたのも驚くべきところだ。これならば、アッパークラスのクルマたちにも遠慮なく搭載できる。
逆に言ってみれば、今回の2.0L・350Nm/3.2L・330Nmなんて余裕綽々なのだ。この余裕が成せる業なのだろうか、当初ビッグトルクを持つエンジンとの組み合わせにありがちだった、ガタつき感や時々滑るような感じが一切ない。
発進~そして加速していっても、とにかくレスポンスよくスムーズに変速してくれる。これだけ振動がなければ、ガタツキがないという点でもAT車と対等に勝負できるのは間違いない。
またこれだけパワフルなエンジンだから、1,870kg/1,930kgの車重の重さは、両車ともまったく、いや本当に全然感じない。ちなみにこの両車をもう少し比べると、最高出力こそ210ps/270psと3.2Lが勝っているが、最大トルク的には35.7kgm/33.7kgmと2.0Lの方が力強く、しかも車重はこちらの方が軽く、という比較ができる。
つまり、この手のクルマは、低回転域からトルクを発生したほうが使いやすいと言われるが、2.0Lが1,500rpm~4,200rpmという低回転域で最大トルクを発揮するのに対し、3.2Lは3,000~5,000rpmとなっているのだ。
簡潔に言うと、本来ならば.2.0Lの方がオフロード向きで、3.2Lは高速巡航オンロード向き、またはしっとりゆったり乗りたい時にも最適なのだろうが、今回はオンロードのみの試乗だったので、そういう意味での差よりも、とにかく2Lの頭の軽さ=回頭性のよさのほうが際立っていた。
この頭周りの軽さの違いはかなりのもので、ドライバーに伝わってくる感触としても、こちらの方が一体を感じられる。どちらもとてもクロスオーバーSUVとは思えないシャープな走りが味わえるのは約束できるが、ステアフィールひとつとってもやはり2.0Lモデルの方が私の感覚にはピッタリとマッチしたというのは、正直な感想だ。
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