【解説】アウディ 新型A3セダン 新型車解説(2/2)

気筒休止（COD）採用のA3セダンは「20.0km/L」の燃費を実現

搭載エンジンは1.4リッターが2機種、1.8リッターが1機種の合計3機種で、3機種とも直噴ターボ仕様のTFSIエンジンとなる。

動力性能は出力は1.4リッターのTFSIが「90kW（122ps）」、1.4リッターのTFSIウィズCODが「103kW（140ps）」、1.8リッターのTFSIが「132kW（180ps）」を発生。いずれもスタートストップシステムを始めとして最新の効率化技術が採用されており、優れた燃費性能を実現する。

特に革新的な気筒休止システムである「シリンダー・オン・デマンド（COD）」を採用した1.4リッターのTFSIウィズCODでは、JC08モードで「20.0km/L」の低燃費を達成した。

トランスミッションは全車ともSトロニックが搭載され、FF方式の1.4リッター車には乾式の7速Sトロニックが、またフルタイム4WDのクワトロとなる1.8リッター車には湿式の6速Sトロニックが組み合わされている。

さらに燃費向上に効果を発揮するコースティングモード付きアウディ・ドライブセレクトも、一部グレードを除いて標準装備されている。コースティングモードは、アクセルオフのときにエンジンと駆動系を切り離して抵抗を減らし、空走状態にすることで燃費を向上させる。

ほかに、A3セダンのトップモデルとして「S3セダン」もラインナップされている。

専用サスペンションにより25mmローダウンされたボディに、18インチアルミホイールや大型ブレーキを採用し、スポーティさを際立たせたモデルだ。

搭載エンジンは2.0リッターのTFSIエンジンで、「206kW（280ps）／380N・m」の余裕ある動力性能を発揮する。

駆動方式はもちろんクワトロで、電子制御式の油圧マルチプレートクラッチを採用し、湿式の「6速Sトロニック」を組み合わせる。0-100km/h加速はわずか「5.3秒」で、これほどの高性能を持ちながらJC08モード燃費は「14.4km/L」と優れた数値を得ている。

装備の充実度の高さもアウディA3セダンの特徴だ。

7インチの液晶モニターを持つMMIナビゲーションシステムに、車内でのインターネット接続やGoogleEarthなどの表示を可能にするアウディコネクトをオプション装着できるほか、安全装備に関してもACC（アダプティブ・クルーズコントロール）を搭載したモデルには、衝突被害軽減ブレーキ機能（アウディブレーキガード）も装備される。

さらにアウディパーキングシステムなど、最新の高性能運転支援システムもオプションされている。

A3セダンの走行性能が気になる方へ！2014年初頭に実施されたA3セダンの雪上試乗で本命の「quattro」を堪能した、今井優杏さんのA3セダン 試乗レポートをぜひご覧ください！（編）

Audi A3 Sedan Lineup

Audi A3 Sedan 1.4 TFSI

エンジン：1,394cc 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ

最高出力 [ネット]：90kW (122PS) /5,000 - 6,000rpm

最大トルク [ネット]：200Nm (20.4kgm) /1,400-4,000rpm

価格：3,340,000円

Audi A3 1.4 TFSI cylinder on demand

エンジン：1,394cc 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ

最高出力 [ネット]：103kW (140PS) /4,500～6,000rpm

最大トルク [ネット]：250Nm (25.5kgm) /1,500～3,500rpm

価格：3,740,000円

Audi A3 1.8 TFSI quattro

エンジン：1,798cc 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ

最高出力 [ネット]：132kW (180PS) /4,500～6,200rpm

最大トルク [ネット]：280Nm (28.6kgm) /1,350～4,500rpm

価格：4,220,000円

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