【解説】アウディ 新型A3セダン 新型車解説(1/2)
- 筆者: 松下 宏
「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したA3
アウディの主力モデルであるA3は、これまでスポーツバックと呼ばれる5ドアハッチバックのみが設定されていたが、2014年1月に「セダン」が追加された。
A3は過去のラインナップをみても3ドア or 5ドアのハッチバック車だけであり、セダンのラインナップは初となる。
アウディ A3は2014年4月に「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。(参考:アウディ、「A3」がワールドカーオブザイヤー受賞 [News] )世界22カ国に渡る69人のトップモータージャーナリストが認めたA3、その中で最新のA3セダンという存在を改めて解説していきたい。
日本におけるセダンの売上はパッとしないが、世界的に見ればコンパクトセダンは販売好調なセグメントである。
日本のコンパクトカー市場は国産車のみならず輸入車についてもハッチバック車ばかりであったが、昨年発売されたメルセデス・ベンツ CLAクラスに続きAudi A3セダンが発売されたことで、この2車種が日本に輸入コンパクトセダンの道を新たに切り開くことを期待したいところだ。
A3スポーツバックよりも45mmも全高が下げられたA3セダン
新型A3セダンのエクステリアは、伝統のセダンボディにクーペ風の流れるようなラインを加えた美しいプロポーションへと仕上げられている。
パッケージングについては4ドアセダンの基本に忠実なサイズで、全長x全幅x全高は「4,465mm×1,795mm×1,405mm」と、日本の道路交通環境にも適している。
A3セダンとA3スポーツバック(4,325mm×1,785mm×1,450mm)の大きさを比較すると、A3セダンが全長は140mm長く、全幅は10mm広く、全高は45mm低い。A3スポーツバックと比較してワイド&ローのボディへ仕上げられている。
全幅はかなり広めの印象を受けるが、実際には1,800mm以下に収まっているから一般的な立体駐車場などに入るサイズだ。
ボディの基本骨格には熱間成形による高張力鋼板にアルミを組み合わせたハイブリッド構造が採用され、ボンネットやフェンダーもアルミとすることで1.4TFSIで「1,330kg」という軽量ボディを実現している。
そのボディの中に、合理的な設計によって余裕の室内空間を作っている。
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