アウディ 新型A1スポーツバック試乗|ナマイキ可愛い最小コンパクトは、走りも装備もプレミアムだった!(1/2)

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2019年11月、2世代目となるアウディ 新型A1スポーツバックが発売された。アウディのラインナップの中でも最もコンパクトなモデルは、8年ぶりのフルモデルチェンジでどう変わったのだろうか? ボディサイズやパワートレイン、そして気になる乗り心地を、自動車ジャーナリストの今井 優杏さんが早速レポートする!

>>このコンパクトさで、中は驚くほど先進的! 新型A1スポーツバックを見る[フォトギャラリー55枚]

目次[開く][閉じる]
  1. 小さくたって、プレミアム!
  2. 8年ぶりのフルモデルチェンジで、嬉しい進化
  3. 時代に合ったパワートレイン
  4. いよいよ試乗、“ライトサイジング”は吉と出る?
  5. このコンパクトに、この先進性はズルい
  6. さて、どれを買おうか
  7. アウディ 新型A1スポーツバックの主なスペック

小さくたって、プレミアム!

“ナマイキ可愛い”サイズはお好き?

プレミアム×コンパクトの成功は、これまでの常識だった“ボディサイズとラグジュアリーは比例関係にある”という概念が、マーケットに必ずしも当てはまるものではない、ということを示した好例だったように感じている。

つまり、小さなクルマ=安いクルマではなく、小さなクルマにも、いや小さなクルマだからこそクラス感を大事にしたい、という層が確実に存在するということを、販売台数で証明したのではないかな、と。

それに単純に、プレミアムなエンブレムを付けた小さなクルマなんて…なんだか見るからにナマイキ可愛いし!

ジャーマン3最小ながら、世界90万台を売り上げ

というわけで、欧州勢では今や、ドル箱の一角を担うコンパクトセグメントをラインナップするのは当然のフローになっているわけだけれど、なかでもとりわけ個性的なのはアウディだ。

“ジャーマン3”の最小モデルのなかでも最も小さなアウディ A1/A1スポーツバックは、先代で全長4000mmに満たないサイズ。メルセデス・ベンツ Aクラス、BMW 1シリーズに相当するのは同社で言えばA3で、A1はそれよりもさらにコンパクトということになる。

その小さなカラダでユーティリティや室内空間の狭さなどを差し置き、なんと全世界シリーズ90万台を売り上げた力持ちだ。日本でも販売台数は3万台と大人気。エントリーモデルとしての役割を果たす重責はもとより、“このサイズだから”と敢えてガレージに迎えた顧客も多いにちがいない。

8年ぶりのフルモデルチェンジで、嬉しい進化

新型A1スポーツバックが登場!

2019年11月、そんなアウディ A1スポーツバックが8年ぶりに、2代目にフルモデルチェンジを果たした。

大きなトピックスとしてはボディサイズの拡大とパワートレインの変更。…と書くと月並みなのだけど、これまたアウディらしくちょっと個性的な進化なのだ。

まず、ボディサイズから見てみよう。

拡大されたのは全長のみ。先代比で+55mmとなんと、4000mmをすこし超えて4040mmに。全幅と全高はほぼ同じで、伸びた全長分はそのほとんどをホイールベースに生かしたかたちとなる。

見た目は変わらず、中だけ大きく!

こうなることで生まれたのは、先代では成し得なかった室内空間のゆとりだ。特に後席のニースペースとラゲッジルームの拡大は嬉しい進化ではないかと思う。

なお、新型からは先代モデルに用意されていた3ドアモデルが廃止され、5ドアのスポーツバックのみに絞られる。

「3ドアはグッドルッキングだったのだけど、実際にはほぼ5ドアにしか需要がなかった」というのがその理由で、やはりコンパクトなサイズにもある程度のユーティリティを求めるというのがオーナー心理なのだとすれば、理にかなった進化だと感じた。

時代に合ったパワートレイン

アップorダウン? いいえ、“ライト”です

エンジンは2種類の用意になる。

まず日本に導入され、試乗が叶ったのは4気筒1.5リッターガソリンターボの35 TFSI。続いて2020年には3気筒1リッターターボの25 TFSIがやってくる。組み合わされるのは新開発の7速ATのSトロニックだ。

ここで「あれ?」と思った人は鋭い。そう、先代モデルは1.4リッターターボを備えていたのだ。声高に環境負荷低減を叫び、ダウンサイジングターボの先駆けとなった同グループで、25 TFSIがもうじき日本にも到着するとはいえ、1.5リッターに「アップサイジング」されているのは何故なのだろう?

その答えはこうだ。今のアウディは「ライトサイジング」なのだという。このライトは軽いのlightではなく、正しいのright。つまり、時代に合ったエンジンを導入していくという狙いがあるのだそうだ。

気筒休止システムで燃費も良好?

そうなると燃費が気になるところだが、先代はJC08モード計測(旧1.4 TFSI:17.8km/L)、この新型A1スポーツバックからはWLTP値での計測(35 TFSIでWLTCモード燃費:15.6km/L)と、計測方式に違いがあるため、カタログを一見しただけではかなり燃費が落ちたようにも見える。しかし、ユーザーからは「肌感として、先代モデルよりも燃費がいいのを実感している」という声もすでに届いているのだという。

今回の1.5リッター直4ターボには、気筒休止システムが搭載される。150PS/250Nmを発揮しつつも賢く燃焼をマネジメントする、その恩恵も大きいだろう。

アウディ/A1スポーツバック
アウディ A1スポーツバックカタログを見る
新車価格:
304万円366万円
中古価格:
53.2万円382.7万円
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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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