アウディ A1 海外試乗レポート/大谷達也(1/2)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:アウディジャパン
若者でも買える“アウディ”それが「A1」だ!
ヨーロッパで個性派コンパクトカーが次々と誕生している。火付け役はMINIで、その格好のライバルになると目されているのが先ごろ日本上陸を果たしたシトロエンDS3である。
VWポロもこれまではどちらかといえば実質重視の位置づけだったが、昨年のフルモデルチェンジをきっかけに“プレミアム感”を強めており、MINIやDS3と同じ土俵で戦うことになると期待されている。
しかし、これで役者がすべて出そろったわけではない。ドイツの“プレミアムブランド御三家”のなかで、いまもっとも成長著しいアウディが、現行ラインナップでいちばんコンパクトなA3よりもさらに小さなアウディA1を作り上げ、この激戦区に打って出たからである。
なぜ、アウディはA1を市場に投入したのか?A3よりもさらにコンパクトなセグメントに参入することで若年層のマーケットを掘り起こそうとしたのが最大の理由だが、それとともに、世界的に関心を集めているC02排出量削減に企業として貢献することを狙っているのも間違いない。
たとえば、自動車のCO2排出量規制が積極的に議論されているヨーロッパでは、2012年より生産車のCO2排出量をメーカーごとに算出し、1台あたりの平均値が130g/kmを超えている場合は罰金が課せられることになる。
このペナルティを回避するには、コンパクトでCO2排出量の小さな自動車をなるべくたくさん売るのがいちばんの近道。つまり、ヨーロッパの自動車メーカーは、利幅の大きな大型車中心のモデル構成から、CO2排出量の少ないコンパクトカーを主役に据えたラインナップへの転換を迫られているのだ。
そして、こうした大きな流れのなかでDS3やポロ、A1はデビューしたのである。
ただし、コンパクトカーであれば何でもいいというわけではなく、このクラスであっても、どれだけユニークで明確なキャラクターを持っているかが勝負のカギを握る。
では、A1の場合はどうか?「A1には筋骨たくましくて強そうなキャラクターを与えようとしました。それでいて、ある種の知性や真面目さも備えている。たとえていえば、どんな女の子でも恋に落ちてしまう大学のゴールデンボーイ。そんなイメージでA1をデザインしました」そう語るのは、A1のデザインを統括したダニー・ガーランドである。
たしかに彼が語るとおり、A1のフロントマスクは眉毛を吊り上げた少年のように見える。その面持ちは、まるで大事な一戦を直前に控えたスポーツ選手のようだ。
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