アウディ A1 海外試乗レポート/大谷達也(2/2)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:アウディジャパン
小さくたってプレミアム!A1の品質はA8と同じ!?
いっぽう、インテリアは他のアウディと同じように、いかにも高品質で、精度が高そうに思える。
「A1のクォリティはA8と同じです」とガーラント。「アウディの品質基準はひとつだけ。だから、A1もA8も同じクォリティで作られているのです」A1には、MMIと呼ばれるオーディオやエアコンの統合コントロール・システムが装備されているが、このロジックは先ごろヨーロッパでデビューしたばかりのA8とまったく同じだという。この辺にも、アウディのこだわりが息づいているといえる。
A1には2種類のガソリン・エンジン(1.2TFSIと1.4TFSI)、そして2種類のディーゼル・エンンジン(105hpと90hp。いずれも1.6TDI)がラインナップされているが、ここでは、日本市場に導入されると見込まれる1.4TFSIを中心にレポートしよう。
1.4TFSIに組み合わされるギアボックスはアウディ自慢のダブルクラッチシステム“Sトロニック”である。このため、ギアチェンジは瞬時に決まるし、シフトショックもほぼ皆無。発進や停止を繰り返してもギクシャクしないので、まさに理想のギアボックスといえる。
このSトロニックのおかげで1.4TFSIエンジンが生み出すパワーは余すところなく路面に伝えられ、アクセル・ペダルを踏み込むと車重1125kgのA1は軽々と走り始める。この軽快さこそ、A1最大の魅力だろう。
A1はその軽さゆえに、発進は俊敏でコーナリングも身軽で、ブレーキングだって思いのままにコントロールできる。唯一、軽々しく感じなかったのは乗り心地で、コンパクトサイズとは思えないほどどっしりとして重厚感に溢れていた。
少しだけ苦言を呈すれば、試乗車に装着されていた17インチのタイヤは、いささかオーバーサイズで路面の状態によってはゴツゴツした印象を伝えることがあった。
また、燃費改善に大きく貢献するといわれるアイドリング・ストップも、セル・スターターを利用する一般的な方式のためエンジンが始動するまでにはひと呼吸が必要で、これが混雑した日本の都市部でどのような評価を受けるのか、いささか興味津々である。
優れたクォリティ、そして質感の高いデザインが施され、環境にも優しいアウディA1は、現代を生きるコスモポリタンから喝さいをもって受け入れられるだろう。
日本導入予定は2011年早々で、価格は装備内容にもよるが200万円半ばから後半になる見通しだ。
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