F1のマクラーレンが造る市販スーパースポーツ「McLAREN 570S COUPE」 海外試乗レポート(2/4)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:マクラーレン・オートモーティブ
650Sと570S、その違いを検証する
最初に「当たっていること」を紹介すると、まずモデル名ともなっているエンジンの最高出力は、主力モデルである650Sの650psに対して、570Sは570psで、80ps低い。また、ボディパネルが650Sのカーボン製に対して570Sはアルミ製(ただし、クルマの骨格であるモノコックはどちらもカーボン製)。さらにいえば、650Sは速度などに応じて角度が変化する可動式空力パーツを装備しているのに対して、570Sはすべて固定式。また、ダンパーの油圧回路を相互に連結させてハンドリングと乗り心地の両立を図るプロアクティブ・シャシー・コントロールも、650Sには装着されているけれど570Sにはない。
つまりスペックだけで比べると、570Sは650Sに比べて遅く、作りが安っぽく、エアロダイナミクスの効きが弱いから高速域で不安定で、乗り心地とハンドリングはどこかで妥協が求められる、ということになってしまう。
でも、こうしたスペックの差は、技術の進歩によってかなりの部分までカバーされている。おかげで、570Sは“お買い得モデル”なんていう設定がまるで信じられないくらい、完成度の高いスーパースポーツカーに仕上がっていたのだ。
なにより「カッコイイ!」デザインにシビれた!
まず、外観が「カッコイイ!」
570Sのスタイリングは、マクラーレンの現在のチーフデザイナーがゼロから作り上げたもの。いっぽうの650Sは、このチーフデザイナーが着任する前に基本が完成していたため、彼が腕を振るったのは細部のみ。したがって、570Sのほうがより新しいスタイリングに仕上がっている。
その姿は、きゅっと引き締まっていて、シャープそのもの。スポーツカーらしい軽快さや精悍さがストレートに表現されていて、本当に「カッコイイ!」と思ってしまう。しかも、作りがいいので安っぽさはゼロ。いや、人によっては650Sより570Sのほうが高そうと思うくらいだろう。
[乗り心地とハンドリングのバランスは!?・・・次ページへ続く]
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