【リコール】リコールになったプリウスは大丈夫なの?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:原田淳
【リコール】リコールになったプリウスは大丈夫なの?
トヨタ車の欠陥・リコール問題が話題になっていますね。
私はこれまで新型プリウスを絶賛して来ましたので、「なぜああいう欠陥があるのを教えてくれなかったのだ」という声も頂戴しています。
これまで私は新型プリウスに1,000キロくらい試乗していますが、ああいう「ブレーキが一瞬効かない」といった症状が出たことはないんですよ。また、個人的に初代プリウスも所有していますが、こちらもトラブルはありません(別のクルマなので当たり前ですが)。
今回のことで、急に心配になったトヨタ車ユーザーも多いでしょうが、私はまず冷静になることを呼びかけたいです。今回のトヨタリコール騒動には、政治的な側面があることは否定できません。
日本政府が行っている「エコカー減税」は、国産車に極めて有利です。実際、輸入車は大幅に売れ行きが落ちています。アメリカ政府が行った(すでに終了)エコカー減税では、日本車が一番売れたのに、ひどい非関税障壁だ!とアメリカは怒っています。
ビッグ3の凋落によって、世界一のメーカーになったトヨタが標的になった部分は否めません。もちろん、トヨタにも一定の落ち度はあったと思いますが。メーカー側がリコールにするかしないかというのは非常に微妙な選択で、何十万台も作った中で100件くらい苦情が来たから即欠陥でリコール、と言い切れるものではないのです。
クルマは機械であり、絶対故障しない機械などありえないのですから!信頼性の低いイタリア車が好きで、「クルマをあまり信用しない」という自立思考(?)が身についている私にとっては、この件で日本側までもがこぞってトヨタ叩きをするのは、ヒステリックすぎると感じます。
MJブロンディの「ひとりごと」
「そんなこと言って、事故が起きたらどうする!」と思われるでしょうが、確率的に言えば、トヨタ車の欠陥で事故が起きる確率と、ドライバーの運転ミスで起きる確率を比較すれば、後者の方が1万倍くらい高いと言い切れます。トヨタ車の欠陥を心配するより、運転に気を付けるほうがはるかに現実的なのです。
新型プリウスは実にすばらしいクルマであり、私は今でも自信を持ってオススメしたいです。
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