トヨタvsグーグル!?車載ソフトウェア開発でトヨタが勝負をかける「AGL」とは?(1/4)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
「AGL」あまり知られていないがユーザーにとっても超重要!
オートモーティブ・グレード・リナックス(略称:AGL)をご存知か?ユーザーはもとより、自動車マスコミ関係者の多くが「聞いたことがない」というはずだ。さらに、自動車メーカー社員でも、電子・制御系の開発者以外では「なんですか、それ?」と答えるかもしれない。
ところが、このAGLは自動車産業全体にとって、極めて重要な案件。大仰に言えば、自動車産業が生き残るための「最後の砦」である。
そのAGLでいま、大きな動きが出ている。
AGLと何か?
手短に言うと、クルマ専門のコンピュータプログラムのルール作りを協議する場だ。
近年、クルマのIT化が加速するなか、ユーザーの「車内体験」がどんどん変わってきた。ダッシュボードのモニター画面が大型化し、カーナビやSNSなどの各種サービスが拡充されてきた。
こうした、ユーザーの「車内体験」を、自動車業界では「UX(ユーザー・エクスペリエンス)」と呼ぶ。
そのUXがこれからますます進化する可能性があるが、自動車メーカーそれぞれが独自にすべてのシステムを作るとなると、膨大な資金、時間、そして人材が必要だ。そこで、自動車メーカーや自動車部品メーカーが、車載器に関係するコンピュータプログラムの基礎となる「コード」を書く際のルールを決めようという動きが出た。
最初は、独BMWなど欧州自動車メーカーが中心となり、GENIVI(ジェニヴィ)という組織を作った。一方、トヨタが中心となって生まれたのが「AGL」だ。
ただし、GENIVIとAGLは「対立」しているわけではない。GENIVIが「ルール作りの概念や方法を話し合う場」であり、AGLは「コード作成」という現実な作業を重視するもの。
そして、ごく最近になって、AGLとGENIVIとの「融和」が進んでいる状況だ。
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